落ち着いた大人になろう!

旅行やら映画やらの独り言

「96時間」

2009-09-06 22:08:50 | 映画

96 原題:TAKENなんだけど、「24」を意識してこの邦題かしらん?

U2のツアーのおっかけにパリに行った17歳の娘キムが誘拐されて、元CIA工作員のお父さん(ベイルートの件でも活躍したらしい)がなりふり構わず娘を取り戻す話。人身売買組織に誘拐されるとだいたい96時間で、追跡不能というか、それ以上は追えないから「96時間」らしい。

1時間半の短い映画。その割には丁寧に、主人公と色っぽくてカッコいいファムケ・ヤンセン演じる元妻や再婚相手など現状を説明する。で、ようやく主人公がパリに飛び、相手はどうせ旅の娘を誘拐したあげく薬漬けにして売春させたり、売り飛ばす、人間以下の野郎だから、バンバン殺して、娘を取り戻す。メデタシ、メデタシ。面白かった。

でも、この後パリはどうなるの? 主人公が放りっぱなしで置いてきた、薬漬けで売春婦にされて他の女の子たちは? 娘の友達は? 銃声で近所の人が警察を呼んで発見されるのか? 組織のメンバーは取敢えずほとんど殺したからそれ以上の追及はもういいのか? 

腐ったパリの公安はあのままか? 組織も次のアルバニア人が引き継ぐだけなんじゃないの? と、見た後に全然スッキリしない私であった。

海外旅行に行くのに父親(離婚して再婚して、再婚した方と住んでいるのに)のサインが必要という、未成年の保護に一生懸命なアメリカと、そのアメリカから来た娘を誘拐して売り飛ばす、アルバニア組織。今回たまたまこのお父さんだから、取り戻したけど、あとの家族はそのままかあ。

本の「ミレニアム」の第3部にも、東ヨーロッパの娘たちから金をもらって「西ヨーロッパに働き口を紹介する」と騙して、売春婦にしたり、あっけなく殺したりする話があった。今回旅行したギリシャでも「前は治安が良かったんですが、最近東ヨーロッパの新しい国の方が大勢来るようになってから、スリや詐欺が多くなったので、気を付けてくださね。」とさんざん注意された。

やっぱ、闇の世界はあるのねえ。現実に。

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