シネスイッチ銀座だ。ご招待券だ。フランス映画だ。フランスのセザール賞で脚本賞など3部門を受賞し作品だ。招待券をくれた人は「シネスイッチ銀座」では、これがおススメ!と言われた。
あらすじは「元売れっ子イラストレーターのヴィクトル(ダニエル・オートゥイユ)は社会の変化になじめず仕事を失い、妻のマリアンヌ(ファニー・アルダン)にも見放されてしまう。そんな彼を励まそうとした息子は、戻りたい過去を映画セットで再現する「タイムトラベルサービス」をプレゼント。希望の日時を申し込んだヴィクトルは思い出のカフェで運命の女性と「再会」し、夢のようなひとときを過ごす。輝かしい日々の再体験に感動した彼はサービスを延長すべく、妻に内緒で唯一の財産である別荘を売り払ってしまう。」という事になっている。
要は拗らせ大人カップル2組(60代後半のヴィクトルとマリアンヌ、30代後半?のアントワーヌとマルゴ)が復縁するまでの話が115分。それをフランスらしい(実はフランス映画はあまり見ないので良く分からないが)、人種差別ネタやら宗教やら、そして主たるセ〇〇スネタでの毒舌攻撃を、1974年の、レトロな雰囲気で包み込んだ映画だ。
これをロマンチックで、しゃれた大人の恋愛復活映画と取ってどっぷりハマれば、楽しんだろうなあ。1974年の雰囲気もなかなか良いし。
でも、出だしのネット配信ドラマの内容でビックリさせられ。主人公の奥さんや、女優のマルゴ(確かに魅力的な女優さんだ)のセ〇〇スネタでのパートナーへの無残過ぎる口撃に辟易とし。こんなひどい目に合わなければ、パートナーと復縁もできないのか? 面倒だなあ、と感じてしまう私であった。
そして、映画がネット配信とCGやらコンピューターで大抵の事が済ませられてしまう現代で、映画セットと俳優達と小道具やら音響さんやら照明さんやらの活躍の場がこの「タイムトラベルサービス」しかなくなってしまっていくような気がしてきて・・・。ロマンチックな恋愛映画とは思えなかった私。
息子とアントワーヌの友情と、二人でヴィクトルを何とかしようという心意気だけは良かったけど。
あとフランスの女性は60代でもあんなにセ〇〇スに積極的なんだ。すごいなあ。
私には無理だなあ。