朝から研修講師で夕方まで頑張りました
施設の幹部職員の再教育のようなプログラムです
最近の児童施設は虐待を受けた児童の入所も増え、本当に大変です。特に児童養護施設は、元々孤児を対象とした考え方から出発していますが、現在に至るまでその考え方の基本が変わっていないように思います。
特に、60年前の児童福祉法の考え方を最低基準の根拠にしているため、今のトラウマケアの必要な児童集団対応する意識がありません。
現実は、情緒障害児短期治療施設の基準をそっくり移しても良いではないかとさえ思うことがあります。
その中でさらに人権に意識し、個別ケアを大事に、家庭的雰囲気を、いじめの無い施設等々…。それだけの要請をすれば当然人的な援助(職員配置)が必要です。母子生活支援施設ではDV被害者の母子の入所が増え続けています。
昭和23年に児童福祉施設最低基準解説書のあとがきに、当時の局長が「最低基準は昭和23年の国力を上回る基準となった。しかしこれはあくまでも今の国力であり、今後国力の回復によりこの基準を葬れ」という意味の記載がありました。
国力は20倍を越したと思うが、基準改正は微々たるもので当時と比べるのも恥ずかしい状況です。
保育所の規制緩和問題にしても、本当に子どもは社会が育てるのなら、基本的な部分から積み上げて欲しいものです
少し腹立しい一日でした