youtubeでbrahms piano concerto 2と検索するとポリーニ演奏,アバド指揮,ウィーンフィルの1977年の演奏が上位に上がってきます.
この音源を何度も聴いているうちにポリーニ,アバドのコンビのCDが聴きたくなりました.
調べてみるとこのイタリア人コンビはなかなか仲が良いらしい.
そしてポリーニ演奏,アバド指揮,ベルリンフィルで1995年の演奏がCDになっているよう.
耳の肥えていない僕だけど,やっぱりyoutubeの音源じゃなくてきちんとしたのを聴きたい.
ということでCDを求めて街に出てみました.
が,考えてみたらシンフォニー1階のCDショップが潰れてから岡山にクラシックのCD売ってる店ってないよね?
ふと,この前の復活のOBオケのとき,シンフォニーのCDショップから独立してクラシック専門のCDショップ始めるOBさんがいると聞いたなと思いだしました.
この現代日本においてクラシックCD専門ショップはかなり厳しいと思いますが,失礼な予想に反して訪ねた時も営業されていました.
目当てのポリーニ,アバドの演奏はなかったんですが,代わりにポリーニ,ティーレマン,ドレスデン2013年の演奏のCDがあったので購入.
レジに持って行くと店長がちょっとした解説をしてくれました.
「ブラームスはお好きですか?
私は若い頃のマシーンのようなポリーニの演奏は正直好きじゃなかったんですが,この時の演奏を聴いて評価が変わりました.彼は十八番として何度もこの曲を演奏していますが,その長年の経験の集大成と言える演奏だなと思いました
1番はそういうマシーンのような演奏でもいいと思うんですが、2番はこういう演奏の方がいいと思うんですよね」
あの店長は買うCD全てを把握しているんだろうか・・
物腰の柔らかな人で曲への愛を感じました.
小さい頃は買ったゲームのパッケージを早く破ってプレイしたいとか思うことあったけれど,大人になるとそういうワクワク感ってなかなか感じることありませんよね?
一刻も早く帰って聴いてみたい.そういう久しく忘れていた気持ちを思い出しました(笑
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で,実際自分で聴いてみてどうだったか.
確かに店長の言うとおり円熟していてとても柔らかな演奏でした.
ただ,最初に聴きこんだのが若い頃の猛々しい演奏だったので正直なんだか物足りなさも残りました.やっぱり若い頃の演奏が好きかも.
そしてなによりジャケットの写真がおじいちゃんすぎることにびっくりしました…
ちょっと前に観た動画では若々しいのに.笑
こういう話,通じる人がなかなかいないのが残念.
しいて言えば行きつけのバーのマスターくらいかな…
今度購入したCD持って行って聴きながらお酒を頂こうと思います.