風吹く豆腐屋

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受けた恩義

2022-03-26 20:11:10 | Weblog

焚火って、いいですよね。

落ち葉を燃やすのも難しい現代では、キャンプが唯一焚火を楽める場となりつつあります。

 

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昔から、受けた恩義には報いたいと思っています。

この人には良くしてもらった、親切にしてもらったと思ったら

いつかそのお礼をしなければいけないと感じながら生きています。

 

最近、勤務中にひどい頭痛に悩まされて医局で苦しんでいるとき

事務のおばちゃんが心配してくれて栄養ドリンクとココアをくれました。

「温かいものでも飲んで少し休んだらどうですか?」と優しい言葉をかけてくれました。

しんどい時に優しくされるとうれしいですよね。

自分でも不思議なんですが、僕の中では恩返しをしないといけない人とそうでない人はきっぱり分かれます。

その人もその時、恩返ししなきゃいけない人リストに加わりました。

 

ところが、この間、3月で退職するのだとその人に挨拶されました。

現実的にはその人に何か恩返しできるようなことはありません。

せいぜい事務が担当している書類などを滞りなく作成して、

なるべく負担をかけないようにすることくらいです。

だからその人が辞めなくても、恩返しする機会なんてありません。

じゃあ、何をすればよかったのか。

あの時はありがとうございましたと挨拶に行くこと?

…そんな甲斐性も僕にはありません。

 

もともと仕事上の直接的な接点はないので、寂しいという気持ちはありません。

ただ、やらなければやらないことをやりそびれたまま、

その機会を逸してしまったという後悔に近い気持ちがあります。

 

僕が恩を返さなければいけないリストに登録している人はたくさんいます。

このようなささやかなエピソードでリストに載るくらいなので。

そして、そのほとんどは今後会う機会がどれだけあるか分からない人たちです。

良くしてもらったことへのお礼をしたい。

その気持ちだけが残って少しずつ風化していずれは消えてしまいます。

ぼんやりとしたやらなければならいことをやり残した悔しさだけ心に残ります。

 

というわけで、僕に優しく接した記憶のある人は、困ったときに僕をぜひ頼ってください。

自分のできる範疇で最大限に力になりたいと考えています。