10代の多感な時、耳にした言葉が妙に記憶に残ることありませんか?
僕は高校の時の数学の先生がふと言っていた言葉が今でも鮮明に記憶に残っています。
ちょっと変わっている人で高校の先生の中でもちょっと浮ていたと思います。
うちの学校では長期休暇の課題として学校のオリジナル問題集が用意されるんですが、
漫画「ジョジョ」のイラストを表紙に印刷して配るような独自路線を行く先生でした。
(今思えば版権の問題とか大丈夫だったんかな)
今も昔も何かにつけて批判される政治家のあれやこれ。
最近だと献金の報告漏れがどうのこうのと…まあたくさん報道されますよね。
昔からあったそういう政治家とお金がらみの報道を受けて、その先生が言っていた言葉
「僕は政治家のそういう不正って別に構わないと思うんだよね。
だってあの人たち政治家になるために若いころに必死に勉強してようやくその地位を勝ち取ったんだよ。
その見返りとして少々そういうことがあってもいいんじゃないって」
失礼な言い方ですが、おそらくそれほど高収入ではなかった先生がそういう見方をする。
(実際たくさんの先生が薄給について愚痴をこぼしていました)
自分の給料はこんなに少ないのに政治家ばっかりいい思いしてずるい。
そんな妬みの感情にまみれた報道が多い中、その先生の意見に感心したのを覚えています。
不正を許すというよりも、努力とそれによって得られたものにもっと敬意が払われてしかるべきだという考え方。
20歳年を取った僕もある程度その考えを支持します。
努力の結果が人にねたまれるような形になるのは決してよいことではないでしょう。
だけど、幸せになるための努力は絶対に必要なものだし、
それをしなかった人にとやかく言われたくないという思いもあります。
子供にそれを伝えるのは難しいです。
言葉で言ったところで分かってもらえないでしょうね。
だから、僕は今も勉強している姿を子供に見せようと思うんです。
たいしたことではないけれど、毎日英語のラジオ講座を聞いて、専門資格のテキストを持ち帰って家で勉強する。
ただの自己満足かもしれないけれど、僕にできることってそのくらいかなと思います。