北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2019.6.1 『沙流岳』(1,422m) 残念、廃道だ!
今回の週末は天気予報に従い、
日勝峠方面に出かけた。
『沙流岳』には積雪期に何度も登ってきたが、
無積雪期には登ったことがなかった。
いや、そもそもこの山に夏道があることを知ったのは、
6年前にHiromi と知り合ってから、
Hiromi が当時としては最新版の「北海道夏山ガイド」を購入し、
そこにこの山が載っていたことによる。
それまでは積雪期にしか登れないと思っていた。
ただそこには開放された長い林道を車で走り抜けた後、
登山口からわずかな距離を登って頂上に立つ、
ということが記されていたので、
なかなか足を踏み入れる気にはなれなかった。
ところが約3年前の台風被害で、
日勝峠辺りの林道がズタズタに寸断されてしまった。
林道を車で走れないとなれば登る意欲が沸き上がる私。
台風襲来から時を経たが、
この度Hiromiと登ってみることにした。
土曜の早朝Hiromi を拾って日勝峠に向かった。
8時10分、日勝峠の日高側7号目付近より奥沙流林道ゲートをスタートした。
ゲートには「落橋のため立ち入り禁止」とあった。
そしてそれはその後すぐに確認することとなった。
スタートしてすぐに現れる沙流川には、
橋の痕跡なぞまるで残っていなかった。
もう雪融け時期を過ぎ、
水量が減少した沙流川上流部を走って渡る。
渡渉を終えて林道を進むと分岐。
そこには『沙流岳』登山口まで10kmと記されていた。
長い林道歩きだが、車は来ない、人も来ないとなると、
なかなか楽しいものだ。
行く手を阻む倒木が次々と現れ、
それを越えるのに苦労する場面も多々。
それに加え林道の崩壊箇所も数多い。
また、この林道は車が走らなくなってから3年近くを経たため、
路面に草やコケが生え、それらがクッションとなり、
歩いていて足首や膝にやさしい。
そんな林道だが林道ゆえに大きく蛇行しながら、
ゆっくり高度を上げて行く。
そして歩き始めて5.5km地点のCO.1,020で『沙流岳』頂上直下となる。
見上げると一本の細い沢が頂上に突き上げており、
わずかな藪こぎで頂上に立てそうだった。
ただ斜度のきつい沢形にはまだ雪が詰まっており、
ピッケル、アイゼンなしでは登れそうにない。
しかたなく林道を進むが、
その後は『沙流岳』を背に歩き、
目標の頂がどんどん遠ざかって行く。
林道ゆえ仕方ないのだが、
なんとももったいなく無駄な歩行に思える。
そして何度もジグを切り、CO.1,250でようやく尾根上に出た。
この尾根は日勝峠のピークから『沙流岳』に続くもの。
積雪期には日勝峠頂上付近からこの尾根を伝って『沙流岳』に登る。
その後林道は一旦高度を下げるが、
再びCO.1,250でようやく登山口だ。
HiromiのGPSでちょうど10km歩いたことを確認。
そこには頂上まで650mとある。
ところがだ、心配していたことが的中した。
ところがだ、心配していたことが的中した。
そうだよなあ、約3年間誰も訪れることなく、
放置されたままだもんなあ。
それでも10km歩いてたどり着いたのだから、
なんとか登ろうとはしてみたものの、
とにかくひどい笹にダニも心配だ。
こりゃあYukiでなきゃ登れん!
いくらも進まないうちにリタイア。
即下山を開始した。
林道の途中で昼食を摂り、あとは淡々と歩いて、
13時30分、林道ゲート。
頂上には立てなかったが、
新たな林道を歩いて状況を確認できたことに満足。
Hiromiと南富良野町に向かった。
途中日高町で「日高高原荘」に寄り、
入浴しようとしたら休業。
どうも風呂の改装工事をしているようだった。
しかたなく「湯ノ沢温泉」で汗を流した。