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2022.1.25 『本安平』(ほんあびら・215m)  ようやく落ち着ける場所へ

月曜の午後早い時間に、

厚真町「こぶしの湯」で汗を流した後、

翌日の山へのアプローチ地点を、

いくつか見て歩いた。

駐車スペースが確保できなければ登れない。

すると厚真では強引に駐車すれば、

できそうなところはあったが、

ウィークデーでは難しい。

「胆振東部地震」の災害復旧工事が、

まだあちこちで続けられているためだ。

また、工事が入っていないところは、

例年にない大雪のため、

全く駐車できない状態だった。

一か所歩いてなら林道奥に入ることができるところはあつたが、

小さなキャタピラ痕が残っており、

明らかにハンターが出入りしている。

そんなこんなで厚真町をあきらめ、

安平町「瑞穂ダム」に行ってみた。

しかし大雪が降り積もったままで、

安心して駐車できるところはない。

ほとほと困り果て、

最後はあそこしかない、

と行った先が安平町追分旭地区の林道だ。

この林道は積雪期でも、

林業の作業が続けられるため、

除雪されていることが多い。

そして予想通りだった。

しかも林道分岐に、

ちょうど良い車中泊地があった。

そこでその翌日は、

余計なことを考えず、

車中泊地からそのまま東の、

「本安平」に登ることにした。

この山にはその近くから、

無積雪期に何度か登っているが、

積雪期に西側から登るのは初めてだった。

 昨日の朝起きると-10℃。

この時期にこの辺りとしては、

そう気温が低い方ではない。

しかし寒いのものは寒い!

寒いのでなんだかウダウダして、

7時半近くになってようやく「銀清橋」手前の、

除雪終点をスタートした。

この林道は新しく広い上に、

路面が舗装されている。

 林道を少し歩き、

ほぼ90℃にカーブする地点で、

左手の尾根に取り付いた。

尾根上に上がると、

何やら白い金属の箱が設置されている。

古いものでどうやら既に使用されなくなっている。

いったい何をするものなのか?

この後尾根筋に同じ箱が次々現れ、

結局7つを数えた。

いずれもハンドルを回して開けてみようとしたが、

固くなったハンドルが動くことはなかった。

 尾根筋は最初カラマツの林が続いたが、

いつしか広葉樹林となった。

すると変わり映えのしない風景が続く。

朝の陽光を浴びた樹林の中を淡々と歩く。

時折木の間越しに麓の田園地帯が見える。

見るものがないので、

そんな風景にも足を止めて見入る。

そして8時50分、ニ等三角点「本安平」

そう、ここはニ等なのだ。

 すぐに下山を開始した。

登路のトレースを辿り途中の尾根の分岐で、

登路の尾根の一本南側の尾根を下ることにした。

その先で広い伐採地に出ることを、

無積雪期に歩いて知っていたからだ。

そして予定通り、

純白の伐採地に出た。

やはり伐採地の風景はいい。

そこにそそり立つカラマツの風景も、

なかなか素晴らしいものだ。

スタートしてしばらく降っていた雪は上がり、

青空が広がりだした。

伐採地の風景を楽しんだ後は、

長い直線林道を歩き、

10時05分、駐車地。

突発的に登った山だったが、

なかなか楽しかったねえ。

ただ、冬の車中泊は疲れる。

早く帰って昼寝したい思いで帰途に着いた。

 

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