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2022.1.29 『坊主山』(穂別・791m)  メルヘンチックな世界へ!

 この週末もHiromiの意向に沿ってスキー登山だ。

ただ、日曜日は別行動となるので、

Hiromiとの山行は土曜日のみ。

 今朝暗いうちに家を出てHiromiを迎えに行った。

私の家の前では-6℃だった外気温が、

Hiromiの家に近付くほど下がっていき、

Hiromiが同乗した時点で、

-15℃まで下がった。

そう遠い距離ではないのに、

地域によって随分気温差があるものだ。

 Hiromiを拾った時点で空模様を眺め、

晴れる確率が高いむかわ町穂別を目指した。

そして道々74号線から、

『坊主山』登山口に向かう町道に入った。

この道路はその年によって、

除雪されていたりいなかったりだ。

それは林業の都合によるものだろう。

 道々から2kmほど入ると、

左手に「坊主山林道」の入り口が現れる。

この林道を更に5kmほど入ると、

夏道の『坊主山』登山口となる。

今日はこの林道も除雪されていた。

しかしそれがどこまで続くのかわからず、

駐車スペースの問題もあるので、

林道入り口を駐車地として、

スキーで林道を進むことにした。

林道入り口には除雪した、

ブルドーザが止まっており、

辺りを広く開けていた。

 8時35分、スキーでスタート。

ブルドーザの深いキャタピラ痕の上を快適に歩く。

しかしすごい力で削りすぎて、

うっすらと積もった雪の下から、

小石がチラホラ顔を出している。

下山の滑りが気になるところだ。

 Hiromiは今日もストレスの全てを、

山に置いて帰るつもりのようで、

どんどん先を行く。

スキーはどうも気が進まない私に、

Hiromiが言った。

「高いお金買って出したんだから」(スキーをしようよ)

それは「高いお金出して買ったんだから」でしょ!

いつもとおんなじ、

今日もわけわからんことを口走る。

 除雪がどこまで続いているのかわからぬまま、

徐々に高度を上げていく。

本来は途中で樹林帯に入り、

ショートカットするつもりでいた。

しかし除雪された林道が続くなら、

その上を歩いた方がはるかに楽だ。

そして駐車地から5.3km歩き、

10時25分、夏道の登山口。

林道の除雪はその先へと、

更に続いていた。

ここからカラマツの林の中を登っていく。

元気よく前を行くHiromiに、

おおよその方向を示してやるのだが、

最終的にどの方角にピークがあるか、

ということが頭に入っていないので、

私が行きたい方からずれていく。

そして南の急斜面に入った。

この斜面は寒暖の差が激しいので、

クラスト斜面が太陽光で融け気味になっている。

それでもHiromiは猪突猛進!

結局最後の段差を越えられず立ち往生。

後を行った私は方向を変えて急斜面を乗り切った。

それにHiromiも追随してクリア。

ここからがこのルートの核心部!

私が最も好きな山風景の一つがそこにある。

三角錐にそそり立つ『坊主山』の頂上部だ。

実に美しい!

この姿は南側から登らなければ見られない。

背景の青空に雲がかかりだしたのが、

ちょっと残念だった。

しかし久しぶりに見るこの山容はいいねえ。

 最後の詰めはツボ足での急登だ。

締まった雪につま先を蹴り込んで、

一歩一歩登っていく。

そして11時40分、『坊主山』(ニ等三角点:坊子山)。

このピークに立つのはいったい何度目か?

いや、何度立っても素晴らしい眺めだ。

その中でピークの南端から見下ろす、

すぐ下のメルヘンチックな風景が特にいい。

 頂上直下で簡単な昼食とした。

スキーのシールを外して、

さあ滑ろう!

急斜面は登路の南斜面ではなく、

西斜面を滑ったが、

モナカ雪で面白くはなかった。

ただ、カラマツ林に入ると、

そこそこフカフカの雪でよかった。

そして林道に下ったが、

これが大変だった。

スピードを出せないのでハの字滑走。

それが長いものだから大腿に負担がかかってが痛い。

しかも登路で心配した通り、

小石が引っかかって急ブレーキがかかる。

四苦八苦して13時15分、駐車地。

スキーの滑走面を確認すると、

キズでグチャグチャだ。

まあ、私のスキーはかなり古いし、

別に競技に出場するわけでもないので、

気にもならないが、

Hiromiのスキーはたいして使用していないので気の毒だ。

それでも今日も楽しかったんだと!

それはそれはようございました。

 

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