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2023.8.12 『歌笛山』(ウタフエヤマ・510m)  今は亡き義父故郷の山へ!

 今年の盆休山旅は、

以前から中日高と決めていた。

そしてそれも、

三石町辺り限定で。

ところで今は「三石町」と言うのかな?

三石って新日高町に吸収された?

平成の大合併で、

自治体の体制が大きく変わったが、

私はいまだ馴染めず、

以前の体制に戻ることを望んでいる。

 12日の朝三泊4日の予定で家を出て、

Hiromiを迎えに行き、

一路中日高へと向かった。

厚真町からむかわ町に抜け、

海岸沿いの国道を走る。

いつもは内陸の道々を走るのだが、

なんとなく海岸線の国道を走ることになった。

但し盆休みが始まり、

車が混雑しているであろうと予想したものの、

案外空いていて助かった。

海岸線の国道を淡々と三石町まで走ると、

道々234号を利用して内陸に向かい、

三石川上で「咲梅川」に沿って、

北に伸びる農道に入った。

そして農道の最奥地点を駐車地とした。

ここから林道となる。

 ところで駐車地まで走る手前に、

「三石歌笛」と言う地区がある。

この「歌笛」は、

私の女房の実父、

つまり私の義父が生まれ育ったところだ。

もう30年も前に亡くなった義父ではあるが、

この地には思い入れがある。

増して点名が「歌笛」とあれば、

登らないわけにはいかない気がする。

 林道入口で準備のため車外に出ると、

「うわっ、暑っ!」。

涼しいことを願いつつ向かった先は、

10時半過ぎのこの時点で32℃だった。

もう後には引けず、

11時ちょうどスタートするも、

暑くてかなわない。

ただでも空気が湿っているのに、

天気が良く直射日光が照りつける。

元気いっぱいのHiromiに対し、

すぐにヘロヘロな私。

ちょっと前に「昨年、一昨年より体力が回復した」、

たどと言ってみたが、

あれはウソだから!

ほんの一時の気の迷い、勘違い!

暑さの前では見栄もはれない。

 よく整備されてきれいな「川上咲梅林道」を、

約2kmほど歩いて、

12時15分、樹林の藪に入った。

藪は薄くどこでも歩ける。

ただ、しつこいが暑くて暑くて、

汗がしたたり落ちる。

汗拭きタオルがすぐにべっちょりだ。

斜度が増すと、

もうきつくてきつくて、

やっと歩を出す状態だった。

しかし一歩一歩歩を出せば、

いつか着くさ頂上に!

 13時40分、二等三角点「歌笛山」。

標石そばの立ち木に、

例の黄色い私製標識が付けられていた。

 登路は北隣りのピークを経由したので、

下山は東に下る尾根にのって林道を目指した。

すると間もなく、

突然前方の視界が開け、

伐採地に飛び出した。

 広い伐採地の風景は、

我々が望むもので大歓迎だ。

ただ伐採されて時が経過しており、

雑草に覆われているため歩きにくい。

そこで作業道跡をたどり、

ゆっくり慎重に下った。

そして林道に下り立ち、

歩いていると雨が降り出した。

青空いっぱいのスタート時には、

雨なぞ予想だにしなかった。

15時15分、濡れて駐車地に戻った。

急いで後片付けを済ませ、

三石温泉へと車を走らせた。

以前として蒸し暑い!

 

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