北海道の山野でとことん遊ぶ!!
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2023.8.13 『別茶利山』(ベッチャリヤマ・618m) 藪がない!
12日の夕方「三石温泉」で汗を流した後、
隣りの浦河町に入り、
「元浦川」に沿って伸びる道々348号線を走って、
ベッチャリ地区から、
「ツケナイ沢林道」に入った。
ここに入ったところに空き地があるので、
それを車中泊地とした。
位置としては『リクンヌシ山』(429m)の麓に当たる。
車中泊地に着いたのが17時をまわった頃。
その時点での外気温が25℃。
この気温ではエンジンを切れない。
その後延々と22時の就寝まで、
エンジンをかけっぱなしだった。
それでも気温は25℃のままだったので、
車窓4枚を網戸にして寝た。
しかし寝苦しい夜が続いた。
13日の朝、寝不足感たっぷりで目覚めると、
外は霧雨が降っていた。
前日確認した予報がガラリと変わり、
この日は雨だと言う。
全くモチベーションが上がらず、
しばらくウダウダと過ごし、
7時過ぎになってようやく重い腰を上げた。
そして7時25分、「ツケナイ沢林道」をスタートした。
雨が当たるものの、
ほんの少しなので、
強くなったらそのまま濡れて強行する覚悟だ。
曇ってはいるがひどく蒸し暑い!
おまけに「ツケナイ川」に沿って歩くせいか、
吸血アブが群がってきて離れない。
アブは刺すのではなく、
噛みつくから痛いのだ、
と確か後輩のY澤が言っていた。
そう、痛いのよねえ!
従ってひじょうに煩わしい。
吸血アブにつきまとわれる林道を、
約2kmほど歩いた地点、
300で尾根に取り付いた。
ここから標高差350mの急登が始まる。
地形図を見て等高線の混み具合から、
それは容易に想像でき、
Hiromiにもそれを伝えていた。
尾根筋ははじめ枯れた笹や、
松の幼木などが若干うるさかったが、
それらはすぐに消えた。
すると藪がない!
足もとがなんとすっきりしたことか!
すっきりした尾根を登って行く。
しかし予想通り傾斜がきつい。
急登が延々と続く。
先を行くHiromiは淡々と登って行くが、
ストックを手にしたこの年寄りは、
もう辛くて辛くて・・・
おまけに蒸し暑さで体力が、
いっぺんに消耗してしまった。
こういう時と言うのは、
いくらでも水分が摂取できてしまうもので、
ガブガブ飲んだ。
それでも荒い呼吸が治まらず、
汗拭きタオルもすぐにびっしょり!
前日に続きこの日も疲労困憊だ。
それでも一歩一歩歩を出して踏ん張る。
そしてようやく登りきって、
稜線状の尾根の頭へと上がった。
尾根上はほぼ平坦で、
先の見通しが効く中を進み、
うっかりして目指すピークへと続く枝尾根を、
見落としてしまった。
それで修正して戻り、
9時50分、三等三角点「別茶利山」。
木の間越しに少しだけ見える下界を目にし、
すごい高度感を感じた。
また、この時点で3泊の山旅を一旦打ち切り、
自宅に戻って休むことにした。
とにかく暑さに参ってしまった。
下山は同ルートを引き返したが、
なにしろ傾斜があるので慎重に下った。
下山でルートミスをしやすいところには、
ピンテを付けて登り、
Hiromiを先に立たせ、
ピンテの回収を命じた。
「周りをよく見ながら下山せよ」、
と言ってやっても、
何か所かピンテを見落とし、
別の枝尾根に入ろうとしたHiromi。
まあいい、それどころではない。
早く帰ろう!
11時40分、駐車地。
かたずけを始めると、
吸血アブが群がってきたので、
試しにオニヤンマ君を帽子に付けてみた。
するとどうだろう、
あっと言う間にアブが消えた!
あれ~っ、吸血アブには効果があるのかい!?
いまだにはっきりしないオニヤンマ君。
この後速やかに帰途に着き、
16時過ぎに帰宅し、
エアコンの効いた我が家でゆっくり休んだ。
本当に暑さには弱くなったぁ・・・