北海道の山野でとことん遊ぶ!!
I am Amigo!
2020.11.14 『主辺山』(しゅべやま・241m) 小粒の割にはおもしろい
『主辺山』は同名で二山存在する。
しかも狭い地域でだ。
一方は平取町長知内の沙流川左岸奥にあり、
地理院地図にその存在が、
はっきりと記されている。
但し三角点名は「主辺峠」。
そしてもう一方は、
西の荷負地区より林道を詰めて、
そのピークに至る。
そしてこちらは地理院地図に、
三角点表示があるだけで、
その点名が 「主辺山」とされている。
土曜の朝は平取町長知内の、
沙流川左岸で目覚めた。
しかし前夜からの雨がまだ残り、
車のフロントガラスを濡らしている。
モチベーションが上がらず、
ウダウダと寝続け、
シュラフから出たのは、
結局7時半過ぎだった。
霧雨の中ストレッチをするため外に出ると、
上空を送電線が走っていた。
前日暗くなってからここに入ったので、
そのことには気付かなかった。
8時40分、車をそのままにして、
送電線下をスタートした。
沙流川左岸林道を70~80mほど、
下流に向かって歩くと、
左手に小沢が出合う。
この辺りが取り付きやすそうなので、
小沢に沿う斜面に取り付いた。
滑床の美しい小沢を、
上から眺めながら登っていくと、
間もなく古い作業道が現れた。
この後は利用できる部分は作業道跡を利用し、
そうでないところは、
急斜面を直登して進んだ。
そしてCo.210で明確なピークに立った。
すると目の前にまた作業道が現れた。
まあまあ、この辺りの作業道は、
すさまじく行き交う。
目の前の作業道は奥へと続く。
それにのって進んでいくと、
突き当たり左手奥の尾根筋に、
平坦ではあるが、
明らかに目標のピークが見える。
9時30分、『主辺山』(四等三角点:主辺峠)。
そばの木にマジック書きの、
私設標識がつけられていた。
そして周囲を見回して驚いた。
そこに林立するトドマツの幹に、
激しく刻まれたヒグマの爪痕。
そんな爪痕を刻まれたトドマツが、
通常はたまの一本くらいなものなのに、
ここには何本もある。
このような光景を目にしたのは初めてだ。
里山とは言っても、
決して気を抜けないと言うことだ。
下山はほぼ真っ直ぐ下って、
10時ちょうど、駐車地。
と、一旦上がった雨がまた降りだした。
なんとも落ち着かない天候だ。
しかし次の山へと向かってその場を離れた。
2020.11.13 『幌消末峰』(ぽろけしまっぽう・266m)~『八田山』(258m) 積年の思いを遂げる
今回も週末は木曜日からの4連休だったので、
木曜日に細々とした用事を済ませ、
金曜日の朝ゆっくりと家を出た。
そして平取町へ!
今回の山旅は単独だった。
『幌消末峰』はずいぶん前から気になっていたが、
簡単に登れそうな山なので、
「そのうち」と思い続けて、
毎回この山の前を通り過ぎてきた。
そして今回は単独なので、
思いきって登って見ることにした。
ただ、『幌消末峰』だけではすぐに終わってしまうため、
地形図でその周囲を探ってみた。
すると東側にもう一座、
三角点を有するピークが認められた。
そこでこの両ピークを、
合わせて登ってみることにした。
平取町幌毛志から穂別に向かう道々の、
災害時道路閉鎖用扉が備えられているところに、
「幌毛志林道」の入り口がある。
そして道々の反対側には広い空き地があるので、
そこを駐車地として、
10時20分、徒歩でスタートした。
歩きだしてすぐにゲートが現れ、
キッチリと施錠されていた。
この辺りの地名は「幌毛志」だが、
山は「幌消山」だ。
何故字が違うんだろうね?
林道ゲートを越えてすぐ、
右手の斜面に取り付いた。
辺りは一面背の低い、
ミヤコザサにおおわれて、
どこでも歩ける状態だ。
なのにすぐ作業道跡が現れた。
しかも進みたい方向に伸びている。
だったら利用しない手はないので、
それにのって歩を進めた。
しかし歩行距離は短く、
11時10分、三等三角点「幌消末峰」(ぽろけしまっぷ)。
山名は「ぽろけしまっぽう」のようだが、
三角点名は「ぽろけしまっぷ」だ。
ここから一旦東の小沢に下り、
その先の伐採地に上がった。
この伐採地が『幌消末峰』側から、
わずかに見えていたので、
そこに立って風景を眺めたくなった。
すると期待通りの、
雄大な風景を楽しめた。
前方に広がる長い尾根は、
今年の正月Hiromiと歩いた、
これを全て眺められるとは思わなかった。
その後一旦「幌毛志林道」に下り、
500mほど先に進んで、
再び右手の斜面に取り付いた。
笹の茎を握って急斜面を登りきると、
また作業道跡が現れた。
その後はこの作業道が、
縦横無尽に走るのを、
次から次へと目にすることとなった。
そんな作業道をショートカットしながらつないで、
12時45分、四等三角点「八田山」。
ここも一面ミヤコザサで気持ちがいい。
木の間越しに『幌消末峰』が見えている。
ここで昼食とした。
下山は最短距離で「幌毛志林道」に下ることにした。
真っ直ぐ伸びる作業道から、
笹の急斜面を下って林道に下りると雨が降りだした。
予報より早い雨に濡れながら林道を歩いていると、
ハンターらしき車が二台入ってきた。
その前に下りたことに安堵しながら歩き、
13時25分駐車地。
ちょっと早かったが、
もう夕暮れも早いので、
そのまま「平取温泉」に向かって汗を流した。
2020.11.8 『仲勃山』(ちょぼつやま・509m) 小沢から尾根へ
土曜日に『西稲里』~『斗内』を歩いた後、
樹海温泉「はくあ」で汗を流し、
夕張市滝ノ上地区から道々夕張~厚真線に入って、
適当なところで車中泊とした。
一年前にここを訪れた時は、
奥で行われている災害復旧工事に当たる工事車両が、
いくらか往来していたが、
この度は一台の車も目にすることはなかった。
シーンと静まり返ったフィールドに、
時折エゾシカの甲高い鳴き声だけが響き渡る。
国道を由仁町から夕張に向かって走ると、
滝ノ上地区で右前方に目立つ山が見える。
急峻な尾根を持ち、なんとも登行意欲をそそられる山である。
それが『仲勃山』だ。
この山には一年前初めて登ったが、
今回もまた登ってみたくなった。
7時ちょうど、道々脇の駐車地をスタート。
ここは滝ノ上地区で夕張川に架かる「滝ノ上橋」から、
約1.5kmほど入ったところ。
東側に「於兎牛沢川」に注ぐ小沢が現れるので、
これを利用して入山する。
沢は水量が僅かなので、
登山靴で全く問題なく入って行ける。
入渓するとすぐに小さなナメ滝が現れる。
こんなところでも立派なナメがあるものだと感心。
7時10分、すぐ目の前に現れた、
右岸尾根の末端に取り付いた。
笹が主体の藪はそこそこ濃い。
それと倒木が多くて難儀する。
笹の密度は強弱を繰り返し、
緩やかに高度を上げて行く。
そしてCo.400で密生した笹の急登だ。
斜度がかなりきついのだが、
丈が高く密生した笹薮には、
明らかに人が通ったと思われる、
明瞭なトンネルができている。
これがなければかなりきつい登行を、
否応なく強いられることになる。
そんな笹藪のトンネルをCo.450で抜けた。
すると笹の尾根が陽光に照らされ美しい。
あとは緩やかに登り、
一旦三角点を過ぎて、
8時40分、100mほど先の最高標高点に立つ。
そこにカタカナで「チョボツ山」と書かれた私設標識がある。
そして引き返して三等三角点「仲勃山」。
木の間越しに滝ノ上から十三里方面の平地が見えている。
下山は斜度のある笹のトンネルを抜けたあと、
登路の右岸尾根ではなく、
左岸の尾根を下ってみることにした。
するとそちらの方が笹が薄い上倒木もなく、
歩きやすいことがわかった。
今度登るときはこちらを利用しよう。
小沢に下ってゆるゆる歩き、
9時40分、駐車地。
短時間の割には内容の詰まった山はおもしろい。
このあと大急ぎで後片付けを済ませ、
Hiromiのところに寄ってタイヤ交換をして帰宅。
翌朝は雪景色との予報だったので、
日々早朝出勤するHiromiは、
どうしても交換しておかなければならなかった。
そして夕方タイヤ交換のご褒美で「サイゼリヤ」!
ごちそうさま~
2020.11.7 『西稲里』(356m)~『斗内』(とない・405m) 100%藪の尾根歩きを楽しむ
週末の土曜日は珍しくKasaneが休みで、
Hiromiと三人で登ることになった。
今回の『西稲穂』~『斗内』は、
先日Kasaneと二人で登ることにしていたものの、
近くでエゾシカ猟の激しい銃声が響いていたため、
急遽 『鬼首山』に変更したものだ。
Kasaneは予定の山を伝えると、
必ず自分で地形図をコピーし、
ルートを予習してくるので、
急な変更は気の毒になる。
土曜日の朝8時半過ぎに、
樹海温泉「はくあ」の駐車場で合流し、
近くの稲里「八幡神社」に移動した。
エゾシカ用防護柵の扉を開けて、
鳥居前の空き地に入る。
そこには車が数台駐車できるスペースがある。
9時ちょうど、準備を整えてスタート。
と思ったら、
Hiromiがヘルメットを後ろ前にかぶってるのさあ。
朝からとぼけたやつだあ・・・
鳥居をくぐって境内を進む。
そして古くさい建物の裏から、
そのまま藪に入っていく。
わずかな部分で古い作業道跡が現れるものの、
全く当てにはならず、
すぐ笹藪に埋没する。
広い尾根なので下山時に備え、
要所にピンテをつけて進む。
笹をかき分けながら、
Co.260で一旦小ピークに立つ。
そこから一旦下り、
急斜面の深い笹漕ぎに耐えて、
10時ちょうど、四等三角点「西稲里」。
南に目指す『斗内』が見えている。
直線的には近いが尾根をたどるため、
西から南へと大きく弧を描くように進む。
明瞭だがアップダウンが続く尾根を、
HiromiとKasaneが、
ペチャクチャおしゃべりをしながら、
楽しそうに歩を進める。
そして尾根はCo.330で、
一旦地形図にない林道跡に下りる。
わずかな部分林道跡を歩いて、
すぐ南東向きの尾根にのる。
少々笹の濃い尾根筋を登って行き、
これが南向きに方向を変えると、
あとはほぼ一直線に尾根上のシカ道をたどる。
そこでKasaneが質問してくる。
「シカの角はこの辺ですかぁ?」。
私は今年4月にこのルートを歩いたとき、
シカの角が落ちているのを目にした。
以前それをKasaneに伝えたところ、
今回それを拾って持ち帰られるものと、
固く信じていたよう。
Kasaneは変わった女性で、
シカの角が欲しくてたまらないのだ。
但し、この前日Kasaneは芦別の単独行で、
二本のシカ角を拾っていた。
なのにまだ欲しいと言う。
そんなkasaneにごほうびのシカ角を、
二人の後を歩いていて見つけてしまった私。
Kasaneに声をかけると、
喜んで戻ってきて大喜び!
ただ、「でも、自分で見つけたかったなあ」と、ひとこと。
おねえちゃん、子供みたいなこと言っちゃダメよ ~
楽しいハプニングもあったあと、
11時30分、三等三角点「斗内」。
一面笹に覆われていたので、三人で笹刈りだ。
Kasaneも感心なもので、
ちゃんとタチバサミを用意していた。
森永チョコボールの空き箱に、
ハサミの先端が入るようにして、
カメラケースに差し込んでいた。
おもしろいやつだ!
そして記念撮影に昼食。
そんなひとときも、
三人で大笑いをして楽しく過ごす。
気温が高く、正に小春日和。
下山は弧を描く尾根筋を、
ショートカットして直下の林道に下り、
『西稲里』に続く急な尾根を、
強引に登り返してもいいのだが、
ピンテの回収が数ヶ所あったので、
そのまま往路を戻った。
そして13時05分、再び「西稲里」。
迷いやすい枝尾根の派生箇所をいくつか過ぎて、
最後は広く迷いやすい尾根を下って神社へ。
14時ちょうど、駐車地。
kasaneが早速シカ角を揃えて見せる。
そんなものがそれほど大事か?
私には理解できない。
気持ち悪くて触れることすらできないのよねえ~
そんなKasaneはよほど楽しかったと見え、
「また休み連絡しま~す!」と、
言って遠路を帰って行った。
残ったHiromiは、
ちょうど親子ほど歳の違うKasaneがめんこいと。
更にこの日の山行について、
「変化があるし、距離も長くていい山だったなあ」、
と言ってのけた。
2020.11.3 『奥千代谷』(おくちよたに・252m) 晩秋の貯水池を巡る
3日(火)は栗山町御園地区の、
「伊藤の沢林道」入り口付近で目覚めた。
6連休の最終日は里山の紅葉を楽しんで、
今シーズンの紅葉見物を締めくくることにしていた。
ところがこの朝起きて外でストレッチをしていると、
懸念していたことが起きた。
ハンターの車が1台、
エゾシカの防護柵ゲートを開けて、
「伊藤の沢林道」に入っていった。
そして間もなく二台目、三台目がやってきて、
同じように林道に入っていった。
三台とも明らかにハンターと断定できる出で立ちで、
それぞれ複数名が乗車していた。
そんな光景を目の前で見せられては、
とうてい同じ林道に徒歩で入っていく気になぞなれない。
仕方なく速やかにその場を離れた。
さて、どうしようか?
と考えつつ北に進路をとって車を走らせた。
連休最終日はできるだけ早く帰途につきたい。
そこで思いついたのが『奥千代谷』だ。
今年ここを二度訪れているが、
秋の風景も見てみたいとは常から思っていた。
栗沢町上幌から「シコロの沢林道」に入り、
「千代谷貯水池」まで車で入って、
この貯水池脇を駐車地とし、
7時25分、広く舗装された林道を徒歩でスタート。
その前に「千代谷貯水池」を覗いてみたが、
もう水はほとんどなく湖底があらわな部分もある。
この時期ならではの光景だ。
この広く舗装された林道は、
今回もそうだったが、
過去二度の歩行でも車が通ったことがない。
大変快適な歩行を楽しめる。
ただ期待した紅葉は既にほとんど終わっていた。
緩やかな傾斜のある舗装道路を、
Hiromiがグイグイ歩く。
そしてCo.200で舗装道路から、
進行方向左手の尾根に取り付いた。
きれいに笹が刈られた尾根を登り、
8時05分、四等三角点「奥千代谷」。
すぐに移動開始だ。
一旦登路の尾根を下って舗装道路に戻る。
そこで対面の枝道に入った。
直線的な砂利の林道を歩いて行くと、
右手に伐採地が現れ、
西から北にかけての、
広い広い風景を眺めることができる。
スタートした「千代谷貯水池」も見えている。
このあと更に林道を進み、
8時30分、「茂世丑二の沢貯水池」。
この辺りはまだ紅葉の名残があり、
なかなか美しい風景が楽しめた。
そして貯水池はやはりほとんど水がなく、
来春の雪融け水を待っている。
この貯水池の堤で記念撮影をしたのだが、
このとき下半身が枯れ草に触れ、
その細かな種がいっぱいズボンに付着してしまった。
これが気持ち悪く不快だ。
手で払ってもなかなか落ちず、
指先で取るとベタベタして、
松ヤニに触れた感覚になる。
駐車地に戻ってからブラシで落とすこととして歩き出した。
駐車地に向かって歩いていると、
雨が降りだした。
この日の予報は夜になってから降り出す、
とのことだったのに、
当たらぬ天気予報は相変わらずだ。
9時25分、駐車地。
と同時に雨が上がってくれて助かった。
急ぎ片付けを済ませて早々と帰途に着いた。
2020.11.2 『千代田』(362m) 夕張の片隅にひっそりとたたずむ
今週は月曜日も休みだ。
月曜の11時過ぎに家を出て、
また夕張に向かった。
この日は未踏の三角点「千代田」に登る予定。
この三角点には道々3号線、
「夕張トンネル」栗山側入り口横の、
「千代田林道」ゲートから入り、
千代田林道を利用して、
頂上部の基部まで進むことにした。
ゲートから林道に入ると、
間もなく素晴らしい眺めを目にすることとなった。
林道の進行方向右側が、
スッパリと切れて、
西方向の風景が欲しいままだ。
そこからは昨日登った、
「447mP」も見えている。
しばし風景を眺めて先に進んだ。
紅葉がいくらか残っていて、
それはそれで美しい。
今回の「千代田」は距離的に近いため、
間もなくその基部に達した。
まだ時間があるので、
その先に進んで林道の様子を伺うことにした。
しかし、たいして変化のある風景を、
期待したほど望めそうもないので、
林道ゲートとは反対側の、
南の尾根に取り付いた。
足元は不思議なくらいスッキリしていて歩きやすい。
下草がほとんどないのだ。
どこもこんな風だといいのだが。
わずかな急登を経て、
尾根の頭に上がった。
するとここも例外ではなく、
笹がびっしりと埋め尽くしていた。
最初は丈が高くてうっとうしかった。
ただ歩く部分を選べば、
笹は腰の高さ以下だ。
そんな笹をかきわけて進んでいくと、
いかにもそこが目的のピークであろう、
と思われる山容の頂上が見えてきた。
最後は北側が崖状の縁を登り、
四等三角点「千代田」。
びっしり笹に覆われた標石周りをきれいにした。
周囲は樹木で展望なしだ。
下山は登路と逆の北側に下った。
すると作業道跡が現れたので、
それを利用して林道に下る。
あとはまた西側の展望を楽しんで、
林道ゲートそばの駐車地に戻った。
短いがなかなか面白い山だった。
「千代田林道」の奥には、
樹齢2000年にもなる、
イチイの巨木があるそうなので、
次回Hiromiを連れて行ってみよう。
2020.11.1 「447mP」 いまだ紅葉を楽しめる夕張の山
土曜の夜は夕張の快適な車中泊地で過ごしたが、
夜中に寒くてよく眠れなかった。
従って朝起きるのが辛くて・・・
もう冬用のシュラフに替えなくてはダメだ。
日曜の朝はどんよりとした空。
いつ雨が降り出すかわからない雲の様子。
移動して道々3号線の、
旧「錦沢公園」入口付近に駐車した。
7時05分、道々を少し歩いて、
古いサイクリングロード跡に入った。
ここはちょうど1ヶ月前に訪れている。
この日の最大の目的は紅葉を楽しんで歩くこと。
Hiromiが今シーズンは、
まともに紅葉の中を歩けていない。
そこでまだ残っているであろう、
紅葉をHiromiに見せてやろうというものだ。
夕張の紅葉は至るところで素晴らしいものが見られる。
1ヶ月前にここを訪れた時も、
いつか紅葉の時期に入山してみたいと思った。
アスファルトの上に泥が堆積し、
そこに草が生えたサイクリングロードに足を踏み入れると、
早速紅葉が迎えてくれた。
もう名残の段階に入ってはいるが、
まだまだ美しさがいっぱいに広がっている。
そしてこの位置は二日前に「清水ノ沢ダム」から登った、
『平和』の一段下に当たる。
ちょっと高度が下がっただけで、
まだまだ紅葉が残っていた。
サイクリングロード跡は、
「大蛇の沢川」に沿って奥へと続く。
「大蛇」とは名ばかりの、
水量が少ない静かな沢だ。
スタートして500mほどで、
一段上のサイクリングロード跡に上がった。
このサイクリングロードは山中で、
周回できるように施設されたようだ。
そして旧休憩所へ。
そこには大きな案内板が設置されている。
これらのものがいつの頃整備されたのかはわからないが、
随分と力が入っていたようだ。
Hiromiが言う、
「今は自転車ブームだから、
今ならここを利用する人が、
たくさん集まったんじゃないかな?」と。
そうかもしれないが、
とにかくもったいない限りだ。
休憩施設を過ぎて間もなく沢形を利用し、
更に一段上の林道に上がった。
気がかりなハンターの入山だが、
林道の路面にじゅうたんのように敷き詰められた、
枯葉の上にタイヤ痕は見られず、
ホッ・・・
安心して紅葉に彩られた林道を歩く。
その落ち葉がまた美しく、
フカフカで足や膝に誠やさしい。
Co.250で林道から小沢に入った。
そして100mほどで、
正面に出合う尾根に取り付いた。
前回と同ルートをたどっている。
斜度があって滑る尾根を登って行く。
細尾根がやがて広くなると傾斜が落ちた。
もうこの辺りまで上がると、
紅葉はほとんど見られない。
薄い藪はやがて笹の海となり、
傾斜が増すとピークは近い。
8時50分、「447mP」。
ここからそのまま西に伸びる尾根を進んだ。
その先には『524m峰』が見えている。
そこに立つことがそもそもの目標だったのだが、
一旦下降した尾根は笹の密度が濃く、
高さも背丈を超える。
そこであっさりと断念。
『524m峰』は積雪期でなければ無理かな・・・
戻つて登路のルートをそのまま下つた。
そして林道からサイクリングロード跡を辿り、
また美しい紅葉を楽しみ、
10時30分、駐車地。
何度も言うが夕張ってホント楽しませてくれるわあ!
Hiromiの感想は、
「いやあ、紅葉は綺麗だし、
変化に富んだいい山だったねえ!」。
益々わかるようになってきたじゃねえか!
帰宅して夕方「サイゼリヤ」で反省会。
2020.10.31 『三笠山』(594m) 二つの林道を藪漕ぎでつなぐ
今回の週末は土曜の朝出発で、
途中Hiromiを拾って三笠市に向かった。
10月5日に時間切れで到達を断念した、
『三笠山』へのリベンジだ。
前回同様三笠市柏町から「美三林道」に入った。
そしてゲートが開放された林道を約7km走り、
標高480mの地点を駐車地とした。
この『三笠山』は地形図に、
大きくその名を記されているにも関わらず、
なかなか取り付きにくい山だ。
最短距離で登れる東側は、
広範囲で露頭炭の採掘作業が続けられており、
どこの車道や林道の入口にも、
「立ち入り禁止」の警告標識が付けられている。
また地形図を見ると沢は半端な距離までしかないし、
林道も『三笠山』の直近まで通っているが、
北側の美唄スキー場のところから続いているこの林道は、
その奥で露頭炭の採掘作業が今でも行われているらしく、
以前偵察に行ってみると、
入口に「立ち入り禁止」の警告標識が有り、
大型ダンプが出入りしていた。
また南の林道はといえば、
今回利用した「美三林道」が、
北側からの林道と交わることなくCo.480を頂点として、
美唄方面へ下降てしまう。
そこで考えたのがこの二つの林道を、
藪漕ぎでつなぐというもの。
それを10月5日に決行したのだが、
スタートが遅かったため、
藪を越えて北側の林道に下りた地点であきらめた。
土曜の7時50分、駐車地をスタート、
と同時に破突入!
そして前回とほぼ同じルートをたどって、
8時55分、地形図上の「571m標高点」を過ぎて、
北側の林道に下り立った。
ここから3kmほどの林道歩きとなる。
林道は最後にここを通った車が、
いったいいつのことだったのか、
と思われるくらいその痕跡が認められなかった。
そんな林道には落ち葉が敷き詰められ、
それがクッションとなって、
歩く我々の脚にやさしい。
一方で周囲の紅葉が既に終わってしまい、
風景が単調であることと、
ところどころがドロドロ状態なのがネックか。
Hiromiは周りの風景には目もくれず、
黙々と歩を進める。
そして林道を歩き出して3km、
10時10分、Co.550で林道を離れて藪に入った。
ここは笹が濃い!
直線距離にしてたかだか1100mほどだが、
なかなかきつい藪漕ぎだ。
それでも先を行くHiromiは、
全くめげることなく休まず藪を漕ぎ通した。
10時30分、『三笠山』(三等三角点:滝見沢)。
そばの樹木に積雪期にくくりつけられたのであろう、
高い位置に私設標識があった。
また標石周りがほぼきれいにされているところから、
結構登られているものと推測される。
また、すぐ東側で広範囲に開かれた、
露頭炭の採掘現場があり、
高らかに響き渡る大型機械類の音が、
まるでそこが都会の片隅ではないかと思わせる。
早めの昼食を済ませて下山開始。
この下山で少々まごついた。
登路とルートを変えて林道に下ったのだが、
その林道がどうも地形図にはないものだったようで、
途中で間違いに気付くも、
なんだかおかしく、
行ったり来たりを繰り返した挙げ句、
面倒なので藪漕ぎでショートカットして、
強引に軌道修正した。
そしてあとは淡々と林道を戻り、
12時20分、藪取り付き点。
再び藪漕ぎを続けて、
13時15分、駐車地。
ずいぶん藪と格闘したが、
計画通り藪漕ぎで林道をつないで、
目的を達成できたことに満足。
一方でHiromiは「藪漕ぎ楽しかったなあ」。
こいつ、ずいぶん成長したもんだあ。
うっとりするほどのどかな午後、
ゆっくりとあとかたずけをし、
少しのんびりしたあと林道を下り、
栗山の「シャトレーゼゴルフクラブ」で汗を流し、
ホームグラウンドの夕張に向かった。
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