毎年のことですが、試験日に向けてそれまで想像もしなかったほどの盛り上がりを見せた高校入試も、後は発表を待つばかりとなりました。
緻密に、そして大胆に積み重ねてきた受験勉強の日々ですので「合格」は間違いないことと思います。
しかし、それでも反省はあります。
というか、反省なくして今後の進歩はありません。
今年特に感じたことを一言で言えば「付け焼刃」です。
この言葉からは、一見矛盾したものを感じるかもしれません。
なぜなら、受験生本人やその保護者の方からすれば「あれだけ時間をかけて頑張ったのに、それでも付け焼刃?」といいたい気持ちがあるでしょうから。
でも、それでもやっぱり「付け焼刃」。
確かに受験勉強という意味では、この1年、みんな相当に頑張ってきました。
でも、それ以前はどうだったでしょうか。
たとえば、少なからぬ子が、都道府県の正確な位置や名称、その県庁所在地などを完璧には覚えていないまま受験の1年を迎えましたし、中には割合や百分率の知識がないままの子もいました。他の科目でもこうしたことがいくつか目に付きました。
これらは中学以前の学習単元ですよね。
なのにできていない。
受験は、こういった基礎知識がすべて備わっていることを大前提に、その具体的な応用能力を問われるものです。
ですから、上に挙げたような子は、過去に立ち返って基礎力を鍛えなおしながら同時にその応用力を身につけるという両刀使いのような勉強をしなければなりません。
これを、そういうことを今更やる必要のない子達と同じ時間内でやり遂げることは実際問題かなり難しいものがあります。
まあくどくは書きませんが、今はまだ受験生でない学年の子の保護者の方には、いずれ必ず受験するときが来るのだという、この当たり前の事実を今一度認識し、そして今の学年のうちにやっておくべきことをしっかりやることが如何に大切、如何に重要かという意識を持って臨んで頂きたいと。
結果として、それが近い将来穏当な受験生活を送れることに確実につながってもいくのだと、そういうことを申し上げたく今日は書きました。
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