近隣中学と高校の定期テストがほぼ終わり、昨日今日と答案が返却されています。テストの後は、教室にやってくる生徒たちに向かって話す内容に少しばかり気を使います。それは、テスト結果について批評めいたことを言わないように、という意味です。
通い慣れた子たちは、テスト前とは異なり、テスト後にあれこれ口やかましいことを言わないこちらのスタイルにも随分慣れていますが、入塾間もない子たちの中には、何かきついことやいやなことでも言われるんじゃないかなどと先走って心配する子もいるようで、少しナーバスになっていたりします。
終わったテストについてあれこれ文句を言うことなんてありません。
点数を聞くのは記録を付けておくためと、答案を見せてもらうのは、そこからその子の得手不得手や勉強の過不足の程度を正確に把握するためで、それはあくまで塾側のことであって、そうした結果、今後の勉強の仕方にどうこれを活かしていくかを考えるためと、次のテストで目指すべき今回以上の得点を明確に思い描くためで、どちらも私たちの側の仕事です。
で、今回の結果ですが、いつものそういうスタンスでこちらがいるところへ、多くの子たちがどことなく晴れやかな表情で教室に入ってくる気がします。
こういう時は、その理由は決まっています。頑張った甲斐があったと本人が思える結果だったこと、です。私が黙っていると、向こうから「先生、英語で88点取れたよ!」「理科で初めて80点を超えた」なんていう弾んだ声が彼らから発せられた時、敢えてポーカーフェースを装っているこちらも、実は内心とても喜んでいるんです。