言葉遣いについて

2021-09-08 11:14:36 | 学習塾・勉強の仕方

10年位前のことですが、横浜市内の私立女子高に通っていた子が都内の大学受験合格目的でしばらく通塾していました。

その子はまあまあ良くできていましたが、国語、特に論文の書き方が大の苦手でした。言いたいことをどうまとめるか、まず導入部をどうするかから苦手で、ですから授業はいつもマンツーマンで手取り足取りといった感じで進めていましたが、講師を悩ましていたのは、この子が使う言葉がいかにも話し言葉感満載の、およそ論文には適さないものの多さでした。

例えば、平気で「なので」とか「てゆうか」とか「みたいな」なんていう、それこそ読む者をして「なにこれ」と唸るような言葉の連発で、これがこの子に限らず今どきの子たちの普段の話し言葉の習慣からきたものである故に、これを修正するのに本当に苦労しました。(この子はその後、第一志望であった都内のR大学に見事合格しました)

 

あれから10年。

先日、久しぶりに媒体を使って講師の募集をかけたところ、都内の大学に通う子が応募者の中にいました。

勉強のおしえ方はまあまあとしても、この子の場合、その話し方、言葉の用い方が、懐かしいあのイラッとする話し言葉のオンパレードで、今どのようにこれを改善いていこうか苦心しています。極端な話、授業で使う言葉の中にのべつまくなし「なので」とか「みたいな」なんて言われて授業を受ける子供たちにこの悪習が伝染するのを防ぐためには、この講師そのものを教室から放逐しなくてはならないことだってあります。教室では勿論国語だって教えているのですから、そこで」使う言葉というのは、そのくらい細かなところまで気を配らないといけないと思っています。

 


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