京都はもう何十回行ったでしょうか。
初めて行ったのが中学の修学旅行。大学生になり、社会人になってからも、本当に数え切れない位京都詣でをしました。京都といえば誰でも思い浮かべ、実際に行くであろう有名どころの寺社仏閣等ははじめの何度かのうちに概ね周りました。
それからは、名も知らない町の細い通りを歩いてそこに住む人達の息遣いを感じてみたり、反対に堀川通りの広い通りの端に佇んで目をとじて50年前60年前の様子をイメージしてみたりと、ややオタクっぽい楽しみ方に移行しました。そうすることで見えてくるものがあります。感じられるものが確実にあります。
京都市内をまわってみるには徒歩が一番です。地図など片手に歩いてまわれば、京都ならではの 難しくて複雑に 思える地名の関係も よくわかります。
歩くのに少し疲れたら、町のあちこちに点在する個性溢れる喫茶店に入って窓際なんかに腰をおろして頭のなかも少し整理します。こじつけでなく言いますが、こうした「途中途中の整理目的の小休止」は、効率的な勉強に大いに役立ちますよ。
ちなみに、以前のこうした店の気に入りは、荒神口にあったシアンクレールや、そのすぐ近くにあったリバーバンクでしたが、残念なことにどちらの店もなくなってしまいました。
三条大橋の近くの「ろくよう」は嬉しいことに今でも元気に営業してくれており、たまに寄った時にはコーヒーと名物のドーナツなどを楽しみます。
丸太町通を西に向かい、堀川通を渡ってもう少し歩くと、歩道に面して立つ「かめだ」という店も好きです。土日火しか開いていませんが、ひらひらと蝶が舞うような感じの美人マスターの入れてくれるコーヒーを飲めば、歩き疲れた足も蘇った気がして、その後そこからの散策にも気力充実です。