「勉強にインスタントは無い」とは

2010-03-25 15:55:13 | 日記
学習塾で子供達と接していて思うことの一つに、「何故そんなにすぐに結果が出せると思うのか」ということがあります。

植物だって種を植えてから芽が出て成長し、花を開く果実を実らせるまでに相当の日数がかかるのに、相手が人間、しかもその時点ではよくわかっていないからこそ様々なことを教えていくのに、勉強を教えたら即効果が現れるなどと、一体どうしてそう思えるのかが不思議です。

勿論、大多数の保護者の方、或いは生徒自身も、そんな短兵急に結果を求めることはしませんし、そこには払うべき努力の質と量、そして実りの季節になるまでそれを待つという時間的な忍耐が伴うのだということをよく知っているからなのでしょう。

それでも、敢えてそれでも、と書きますが、そうして今すぐにでも結果を出せと催促してくる方が現実にいて、そういう時には途方に暮れてしまうのです。

世の中には多様な価値観がありますから、中にはそういう時間軸や方法論の中で生きておられる方もあるのでしょう。

しかし、こと勉強に関して言えば、インスタント食品のようなわけには絶対に行きません。

よしんば暗記物などの小テストで良い点を取ったからと言って、それが総てに通用するものでは決してありません。

勉強と言うものは、目新しさを感じさせる学習方法があったといっても、基本的な部分で「インスタント」或いは「機械的」な上達法など決してありはせず、従って、今日学習塾に入って明日のテストでよい点を取り、その後も無条件にそれが継続するなどということはほぼありえません。

そして、そこにこそ学習塾の力が試され、真価が問われる場があるのだと思います。




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