二人暮らし 日々諸々。

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ふじももキッチン '20 2月終了 

2020-02-18 13:14:42 | 薬膳教室

2月の教室が無事に、というわけでも
ないのですが、ひとまず終了しました。
日曜日にご予約をいただいていました
皆さま、大変申し訳ございませんでした!

 


室礼は節分と立春。
教室開催日が立春に近かったので
春を呼び込みたく、大きく盛りました。

古い大皿は椿の文様。
椿は、木偏に春と書くことから
春を表す植物とも。

博多枡には柊。
柊は、木偏に冬と書くことから冬の象徴。

節分もまた年迎えの行事。
個人的には昨12月の大晦日まではただただ
慌ただしく追われ、済ませておきたかった
ことが叶いませんでした。

それで、新しい年の変わり目(立春) まで
には済ませておく、と見直しました。

小正月を過ぎれば時間に余裕も
できていましたから、そんなこともあり
今年の立春は気持ちが整っていました(笑)。

 

節分はまた、陰陽五行による風習だとも
思います。冬の特徴「(鬼→隠→) 陰」は
「陽」に対立するもの。

冬の寒気や陰気を祓って、明るい春の
陽気を取り入れる。

対立しつつも交互に消長を繰り返しながら
発展していく感じがつくづくぽいです。


 

 

お菓子は鬼瓦最中と、鬼を退治する
桃太郎のきびだんご。

お茶は加賀棒茶。
棒茶の棒は、鬼を退治するあたり棒(すりこ木)
の見立て。

蓋碗にはタッセルをかけました。
タッセルは筆書きの立春大吉と同じく縁起物!
シンメトリーの蝶、福の文字、ご縁を結ぶ
吉祥結びなどを用意しました。
喜んでくださるのはとても嬉しい。
のっけから心が温まりました。

 

 

 

暦と五行説(木) を活用した春季養生。
2月は初春の家庭薬膳です。

暦は、立春と雨水。
身体を春へとシフトチェンジして
不調を祓う内容としました。

 

 

ワークショップは2月恒例となりました
蒸籠クッキング。

ヘルシー、クイック、旨みや栄養成分が残る
蒸し料理。薬膳では脾胃の働きに影響の
ない調理法となっています。

今年は節分の行事にちなみ、祝志(イワシ) を
蒸しました。

立春の頃とは、土用が明けたばかり。
春が始まったとはいえ一年でもっとも寒いし、
立春の冷えは一年に響くという。

寒波に備えるひとつの効能として
散寒を取り入れました。
ここでは生姜です。

 

 

乾杯は、晩白柚のソーダ。
晩白柚は先1月の室礼で使用。直会です。

塩漬けにしていた大寒卵(大寒の朝に産まれた卵)
は、ゆでてお出ししました。
薬膳風に手づくりをしたマヨネーズを添えて。

 

 

お肉料理は豚肉。
鶯菜(小松菜) と炒めました。

教室は家庭で実践する季の薬膳を学んで
いる場。免疫弱者にならないよう、
未病を防いでいる状態をキープして
持ちこたえていただきたい!

まずは低温と乾燥を遠ざけたいところ。
体のバリア機能を高めたり、体内を乾燥
させなかったりは必須!
加えて抗菌。
強い抗菌作用をもつ芥子が味の決め手に。

 

 

通年企画のお味噌汁。
2月は、排出を促すお味噌汁。
冬の間にたまった体内の滞りを排出します。

具材は、旬に入ったわかめ。
わかめは水分代謝を改善して排出を
促すデトックス食品のひとつ。
旬と欲しい効能が一致する食品です。

体を温める以外では、抗菌作用もある
しょうがをアクセントに。

だしを取った鮭節も具材のひとつとして
お出ししました!


 

 

油揚げと青じそのごはん。
初午の行事食っぽく、なおかつ初春に
欲しい効能を組み合わせました。

油揚げ(豆腐) は、解毒や体を潤す効能。

再び、寒波に備える効能の散寒。
ここでは青じそ。
青じそには解毒の効能もあります。

白ごまで完成!
小さいながら通便や体を潤す効能です。

 

 

ガトーショコラ。
効能的にはカカオ分を考えるので
製菓用チョコレートではビターをチョイス。
効能は活血、補気、利水などです。

飾りはくるみ。
くるみは寒波に備えるため。
腎を温めて守ります。

それからオレンジ。
春は気をめぐらせる対策も考えるので
さわやかな香りの柑橘などを活用します。


 

 

黒ごまラテ。
黒ごまは春の五臓「肝」と、冬の五臓
「腎」を補う食品。肝と腎で肝腎。
古くから日本人は大切なことを「肝腎」と
言っています。重視したい食品です。

組み合わせたクコの実もまた肝や腎の機能を
高める肝腎の食品です。

 

 

ご参加ありがとうございました。

◎次回は3月6(金)、7日(土)、8日(日)

 二十四節気は啓蟄と春分

 季節のワークショップは春のジャム仕事。 

 お食事、家庭薬膳は仲春がテーマ。
 陽気が上昇する候。
 陽気の上昇とともに肝が高ぶって
 引き起こす不調を鎮めましょう、祓いましょう。

 そして迎える春分。
 春分は、冬至と夏至のちょうど真ん中
 (にある二十四節気)。
 昼と夜の長さがほぼ同じ。
 この頃には、わたしたちの体の中も陰陽の
 バランスがよいと言われています。
 遡るのは、昨年の秋分。
 お過ごしになった日々が吉と出ますように。

 
 場所:大分県大分市。
 

 追加の募集はございません。