先日、福岡は春一番が吹きました。
薬膳で大切な陰陽五行説では“体の中にも自然界と
同じ季節が巡っている” と考えるので、わたしたちの
体も冬から春になります。
2月は季節の変わり目。
とは言え、まだまだ冬の寒さを引きずっている頃。
冬の臓器 “腎” を補って、健やかに春を迎える養生をします。
“腎” の機能が落ちると、水が原因の症状が起こりやすく
なります。「水毒」 と言って、むくみ、下半身に“寒” が
集まりやすい、疲れる、の症状が出ます。
ちなみに、わたしのような “湿タイプ” は春先が眠たいそうです。
これって確かに!(笑)。
それから風邪や花粉症。
陽気になり始めると体表(皮膚) が開くので風邪が入りやすく
なるそうです。「少し位の寒さだから平気」 と我慢や無理は
しないこと。冬の衣類はまだ出しておきましょう。とのことでした。
花粉症対策ですが、タイプが「冷えるタイプの花粉症」 と
「暑がりタイプの花粉症」に分かれます。
水のような鼻水や白っぽい舌は冷えるタイプ。
気を補う食品を摂ります。
粘り気味の鼻水や赤く乾いた舌、鼻やのどのかゆみ、痛みは
暑がりタイプ。熱を取る食品を摂ります。
目の症状には、熱を取る作用と利尿作用、免疫力を整える
食品を摂ります。
以上をふまえ、春を健やかに過ごすため、カラダも内臓も
整えておきましょう…の薬膳メニューです。
イチオシ食品は酒粕!!!
気を補う、血を活発にする、花粉症にも良いそうです。
ちょうど新酒の季節! 先生が酒蔵で行われるお披露目会
“蔵開き” で仕入れたという酒粕を使いました。“新もの” です。
酒粕レシピはお教室のお仲間Y子さんの提供。
深ぁくお酒と食のお勉強をしている彼女。
「酒粕がこんなになると?」 と目から鱗のレシピ!
おかわりしたかった~(笑)。
酒粕フォンデュ。
かぼちゃ、玉ねぎ、ピーマン、じゃがいも…花粉症に良い
野菜チョイス。
酒粕ディップ。
目にくる花粉症は“肝” を養生。
肝を穏やかにするセロリ、目に良いにんじんをチョイス。
お友だちが送ってくれた菊の花が活躍!
菊の花が目に良いのですねえ♪ 目の働きを改善、炎症を
おさめて毒素を出します。同じく肝に良い春菊とイカで和え物で。
“冬は鶏” からそろそろ牛肉へ。
牛肉は体力をつけるそうです。消化を助ける大根と
合わせてピリ辛味で。発汗作用も狙っています。
余談ですが冬のレッスンでは「大根、白菜で胃腸を整える」 と
念仏のように聞きました。なので頻繁に食べました(笑)。
ねぎのスープ。
白ねぎが無農薬のものであれば、ヒゲも使ってもオッケーだ
そうです。ねぎの白い部分に薬効。生薬でソウハク(葱白)。
山薬(山芋) ときんかんのお粥。
お粥で胃腸を整え、きんかんで肝気を巡らせます。
トッピングは“薬膳塩”。
天然塩と中薬マイカイカをブレンドしています。マイカイカは
バラの花蕾。かわいくて一番好きな中薬です♪
ン十年前に香港で食べたスイーツと再会(笑)。
亀ゼリーです。ほてりを抑え、補血、補腎をしてくれる
スイーツだとは…。あの頃は興味本位でした(笑)。
もう一品はゆべし。寒気を追い払う黒糖を使いました。
お茶はりんごの花茶。
先生の出張講座のお土産、柿のチップスと試作の薬膳
チョコスイーツ。
帰りはお土産がたくさん!
自家栽培の野菜いっぱいと新酒粕をいただきました。
ありがとうございました♪ わーい!!
今月も おいしく、美しい薬膳。早く食卓に並べたい♪