重陽の節供を前に、室礼のレッスン。
最寄駅で太宰府天満宮行きの観光電車、旅人に遭遇。
レッスン会場は茅乃舎 博多リバレイン店。
旧暦九月九日は重陽の節供(菊の節供)。
中国の陰陽思想からの由来の行事で、日本へは
平安時代に伝わったとされています。
(日本の) 収穫祭と重陽の節供が習合されました。
九という数は、日本では “苦” に通じると忌まれて
いますが陰陽思想では、陽(奇) 数の中で一番大きな「9」。
月にも日にも「9」が重なるので(重陽) 大変おめでたい
日としています。
昔の行事は旧暦。旧暦九月九日は、今の10月半ば。
菊の花の季節は10月なので、用いられることが
多かったのでしょうね。
また、菊は不老長寿の薬草として信じられてきました。
神秘的な花であったり、尊い花とされていたそうです。
一生を咲かせ切って大地に戻る花。
人生と重ね合わせることが出来る花。
そのような理由もあってお葬式で用いられることが
多い、というお話でした。
実習は菊玉づくり。
(玉の) 丸い形は円相の輪。和合の和。1月から12月の
循環の輪。御霊の円の形などを意味します。
その他のお道具は、五常(五つの道徳) から礼は赤、
に対応する赤い組紐と、菊の花弁を浮かべた
菊酒でした。
菊玉に真綿を被せて被せ綿・着綿(きせわた)
を演出。被せる、というよりも乗せたっぽく
なったのでカツラみたい(笑)。
菊玉のデザインは自由。
わたしは陰陽(の図) にしたつもりでしたが、
意外とそうではありませんでした(笑)。
直会。
行事にちなんだ食べものや飲みものをいただきます。
菊の花に敬遠していたのですが、茅乃舎だしで克服!
こんなに美味しいとは思いませんでした。
おごちそうさまでした!
帰宅してわが家風に盛りました(飾りました)。
直会は仕事帰りに寄ってくれた同級生'S と。
菊の花は茅乃舎さん直伝のおひたしにしました。
その他、ちなむ食べもの栗も。
こちらはグラタンにしたり、茶巾しぼりにしました。
薬効の高い菊や栗で夏の暑さ疲れを除きつつ、息災を
祈りつつの宴でした。
目覚めて。
重陽よ~と打ち合わせはしていないのに菊にちなんだ
日本酒をお土産にチョイスしてくれた同級生。
ご主人殿のカナダ出張土産。ビン好きな私にーって
チョイスしてくれた同級生。
支えられ、支えられ。
横のつながりに心が整いました。ありがとう!