気まぐれ日記☆着物の小部屋

2007年耳下腺癌の手術で顔が変わり、生活が一転。街歩きと着物と芝居のブログをどうぞ宜しく♪

電車の中で・・・・・

2008-04-17 16:49:00 | その他
 ふと手に取った小雑誌から





   
    無名詩・悩める人々への銘



道の学びを極めるために

強さが欲しいと祈ったけれど

慎みを学ぶようにと

弱さを恵まれました



偉業をなしとおすために

健康でいたかったのに

日々の愛おしさに気付くようにと

病を得ました 


 
幸せゆきの切符が欲しいと

富を求めたのに

賢く知恵をめぐらせよと

貧困を与えられました



ひとびとにほめられたくて

地位や名誉を目指したのに

節度をわきまえなさいと

失敗を施されました



人生をときめきたいと

あらゆるものを求めたのに

あらゆるものとゆかしく暮らす

人生をいただきました



求めたものは何も与えられなかったけれど

望みを全て与えられたわたしは

豊かな歳月を過ごしました




            この無名詞は、アメリカ南北戦争に従軍した
            南軍兵士が書いたものといわれています。
                         (訳者注)





約140年前の名もない兵士が綴ったものだそうです。

この時代、病を得ることは生死に関わる出来事だったでしょう。

貧困とは即、飢えを意味したのかもしれません。

そんな経験をしながらも、豊かな人生を過ごしたと言い切っています。

人生の深淵を覘いた気持ちになります。

静かに内省させる言葉の力を感じます。

どの部分に一番共感したのかは人それぞれですね。

ちなみに私は健康の部分と地位名誉(?)かしら・・・



先週の旅行記を書くつもりがパソコンに向かったら


この詩に気持が向いてしまいました。

旅行記は次回に
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9 コメント

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う~ぅん! (bonji)
2008-04-18 09:46:15
この詩、朝から目が覚めました。

すべてに共感しました、なるほどですね。

大きな病気を乗り越えると人生観が変るといいます。
私は大したことではないのですが、変形性指関節症で指の関節が痛むのですが、
すべて雑な私が、包丁を使うとき、ものを作る時、運転する時、丁寧に心がけるよう。
神が雑な私に試練を与えてくれたのでしょう(笑)

人生、生きる事は大変で、
「あの世は天国。この世は地獄、
 あの世で悪い事した人間はこの世の刑務所に入れら れる、
 だから生きてく事、くろうがつき物なんだ。
 早死にする人は刑が軽く、すぐ楽なあの世に戻され る、
 俺みたいな苦労して長生きする人間はあの世で相当 悪い事したんだろうな、おねえちゃん達もそう思っ て苦労に負ちゃあいけねいよ!」

 若い頃居酒屋で隣同士になったおじいさんが話して いた事を思い出しました。
 早くに子供を2人なくして、おばあさんにもなくな られて、
 機械工さんだったそうで、3本の指を機械に持って いかれたと、指を見せてくれました。
 
 お姉ちゃん達頑張れよとビールと焼き鳥をご馳走し てくれました。
 
 この詩、人生の忘れている事思い出しました 。

 ☆銀河☆さんありがとうございました。


             bonji
返信する
無名の人の詩 (peromama)
2008-04-18 10:44:42
あまりの、素晴らしさに、涙が出ました。
欲しいものは手に入らない。
そこから、深い、人生への、感謝が、生まれてくる。
心からの、感謝を、銀河さんへ、捧げます。
ありがとう!
返信する
無名兵士の詩 (いなこ)
2008-04-18 13:51:25
誰の心にも欲望が満ちていますよね。

しかし、すべてを教訓と替えて受け止める心の深さ、強さ、広さ・・・

そこへの道を日々、私達は歩いているのかなと思いました。
最初から、聖人君子なんていないもの・・・
欲望を背負って突っ走っていても、手に入らないものに気がついた後の態度、心の在りようが大切だと気付かされます。

いろんなところに、いろんな人生のヒント、教訓、励ましが転がっているのですね。
それに気がつくアンテナを持っている☆銀河☆さんが素晴らしいと思います。

次の旅行記。。。楽しみにしています。
返信する
ううう! (qld)
2008-04-18 18:36:02
うなってしまいます。
考えさせられるすばらしい詩です。
感激です。
返信する
bonjiさん (☆銀河☆)
2008-04-19 11:21:43
 私も電車の中で、頭から水をぶっかけられた様な
気がしました。
読み飛ばすつもりで手に取った、
それもフリーペーパーなんですよ。

>雑な私に試練を・・・
フフッよくわかります。
私も普段ボーっとしている方なのですが、
周囲に注意を払うようになりましたから。

そのおじいさんの話すごいですね。
更に戦争体験も加わって、
過酷な話がもっといろいろあるのでしょうね。

毎日に流されていますが、
時には立ち止まって他人の人生、自分の人生を
考えてみるのも「豊かな人生」を送るための
秘訣なのかもしれません。

この詩に共感してくださって嬉しいです。
ブログに書いてよかった

返信する
oeromamaさん (☆銀河☆)
2008-04-19 11:35:39
 私は今まで、
欲しいものは必ず手に入ると思っていました。
もちろん日々の厳しい努力を怠らなければ、
そして大それた望みでなければの話ですが・・・。

でも、ままならないこともたくさんある。
その気持ちをこの詩がピタッと
言い表してくれました。
なんだかとても爽やかなスッキリした
気分にもなりますね。

感動を共にできて嬉しいです。
返信する
いなこさん (☆銀河☆)
2008-04-19 11:47:23
>いろんな所に人生の日ヒント、教訓、励ましが<

ホントそうなんです。
今まで気が付かなかったけど、
それこそ道端に、寺や神社に、そこいら辺の雑誌に
綺羅星のように美しい言葉が転がっています。

七五調の文体が覚えやすく口ずさみやすいという
日本語の特性もあるのでしょうね。
この詩は外国のものだけれど、
こんな言葉に出会うと得した気がします。

いつもながら、いなこさんの感想の表現力、
すごいですね。
思わず、そうそう、こういうことなのよと
納得してしまいます。
返信する
qldさん (☆銀河☆)
2008-04-19 12:10:40
 こんにちは。
QLDさんのところも伺っているのですが、
読み逃げですみません!

この詩は大人の詩ですね。
若造達にはこの詩の美しさはわかっても
深い内容は実感できないでしょう。
年をとるという事は、
いいこともたくさんあるようですね。
返信する
いなこさん (☆銀河☆)
2008-04-19 12:21:20
 さっきからコメントが上手く載りません。
なんででしょうね~。

日本語の七五調の特性か、
道端など、いろんな所に、美しい言葉が
転がっています。
見つけるのが楽しくなってきました。
これは外国の詩ですが、
こんな言葉に出会うと得した気分になります。

それにしてもいなこさんの文章すごいです。
そうそう、こんな風に思ったのよと、
共感してしまいます。
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