東北アルパインスキー日誌 ブログ

東北南部の山での山スキー、山歩き、山釣りなどと共に、田舎暮らしなどの話を交えながら綴っています。

最近越してきた隣人 2011.09.13

2011年09月13日 | 田舎の話
中山間地の悩みの一つが動物による食害の広がり。マミ(ハクビシン)は古くからの代表選手で、今でも畑の作物を食い散らかす「悪の枢軸」。最近は特にトウモロコシの被害がひどく、ネットを張ろうがほぼ壊滅状態で、近所では作付をあきらめた人も多い。

そしてここ2~3年前から参戦してきたのがカモシカ。特に小豆などの豆類がお好みの様で、婆さんがせっせと植えた若芽は片っ端から食い尽くして行く。

せっかく独り立ちした桜の木の芽も標的になり、敵は防護柵をたやすく破って侵入してイタチゴッコが続く。以前は森の住人だったはずが今では集落に住民票を持っているようで、ジワリジワリと人間様の生活圏を脅かしてゆく。

だが、考えてみると集落の周りは杉の植林地が拡大して成長し、彼らの元いた生活圏が失われた結果でもある。広葉樹が少なくなって餌に不足となり、仕方なく集落へと行動範囲を広げたにすぎない。

過疎化が進むと集落の畑や田んぼは耕作放置状態となり、草が伸び放題になってタヌキやハクビシン、そしてカモシカの楽園となる。ここで畑の作物の味を覚えたら最後、人間との果てしない攻防が続くようになる。

午前中に草刈り機で畑や作業道の草刈りを済ませ、自宅で一息ついて缶ビールをグビグビやっていると、目の前の庭先を不法侵入するカモシカが現れる。後を追ってゆくと隣の廃墟のトイレ跡でご休憩のご様子で、デジカメでパチパチやっていると迷惑そうに立ち去った。

実はこの若いオスのカモシカクンは常習犯で、廃墟になった隣家の持ち主は何度も侵入されて半ば諦めた様子。今や別宅となって乗っ取られた格好で、結果的にこのカモシカクンとは隣人関係という事になってしまった。

ただこのカモシカクン、誤ってハクビシン用の虎ばさみに掛ったら災難で、罠を仕掛けた本人もお縄頂戴となってしまうので要注意。












コメント
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