蔵王連峰の風力発電計画について以下の様な意見書を提出しました。
「宮城県仙台市在住の山岳愛好者ですが、50年にわたり地元蔵王連峰に四季を通じて訪れて歩き、攀じ登り、山を滑り、沢を遡り、イワナと戯れて自然と共に生きてきました。
厳冬期には厳しい風雪の洗礼を受けて身を削る思いも有れば、深い渓や美しい渓流に身も心も癒され、眩しいばかりの新緑や色とりどりの高山植物や紅葉に感動し、仲間と共に素晴らしい活動の場としてきました。山から学んだ物はとても大きな己の資産ともなり、人生をより豊かにする天が与えた大自然の学校とも感じてきました。
既に蔵王には山岳観光道路や大規模なスキー場施設も点在していますが、これらは地元の理解を得ながら多くの登山者やスキーヤーと共に有り、その素晴らしい自然と協調しながら発展して来た長い歴史が有ります。仙台からも近くて手軽に大自然を満喫できる蔵王連峰に感謝すると共に、大切に守り続けてきた多くの人の努力と地元愛がこれを支えてい事を理解しています。
我々から見ると、蔵王に何のゆかりも愛着もないと思われる関西の大手企業が、ただ単なる経済合理性だけでこの自然破壊を伴う開発を進める理由が分かりません。
山形と秋田にまたがる山域では既に同じ様な光景が見られますが、自然になじまない光景には多くの方が拒否反応を示しています。しかも、一部の設備はコスト高で不具合の為の修理もなされず、そのまま放置されている姿は不気味でもあります。
企業は採算割れで利益が見込まれなくなれば撤退も勝手で自由でしょうが、地元としては破壊され放置された醜い姿を見る事に耐えられません。
国や県の許可が下りてから地元に説明するといいますが、既成事実を積み重ねて聞いただけで強行するとしか思えません。
我々はこの地元の気持ちや歴史を無視し、単に一企業のみの利益しか考えていない開発行為に断固反対します。」
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