本と映像の森77 金子一也さん著『チャイコフスキー・コンクール 神話の終焉』早稲田出版、2004年9月23日第1刷、251ページ、定価1700円+消費税
図書館の音楽コーナーを見ていたら、あったので、借りてきました。音楽コーナーよりは「ニセ社会主義ソ連の崩壊」コーナーの方が合っていると思いました。
すくなくとも、音楽や音楽家の問題ではなくて、政治や政治家の問題です。
音楽家いわく「私になんの問題があるだろう」
目次を書けば、内容がわかるので書いておきます。
第1章 「奴隷」契約で幕を閉じたコンクール第12回
第2章 レーニン生誕記念日だったチャイコフスキー・コンクールの起源
第3章 伏魔殿コンクールを構成する権力と金
第4章 東西冷戦が華を添えた第1回チャイコフスキー・コンクール
第5章 表層だけの雪どけだった第2回
第6章 停滞の時代 第3回~第7回
第7章 崩壊したソ連・ロシアと第8~11回
「権力(ソ連時代)と金(ソ連崩壊後のロシア時代)にまみれた」という規定に賛同します。
一例として、1930年代から活躍したヴァイオリニスト・オイストラフは、音楽でソ連国家に功績があったとしてスターリンから自宅をみおらいます。
しかし、オイストラフは、ユダヤ系であり、つねに国家権力による逮捕におびえる生活が続いていました。
オイストラフによれば、1937年から1938年に自宅周辺で、逮捕連行されなかった家は、2~3軒だけだったそうです。
もちろん、逮捕連行された人たちは、ソルジェニチンのいう「強制収容所」で労働を死ぬまで強制されて、二度と戻ってきませんでした。
やはり「ナチス・ドイツ」の体制=「ニセ社会主義ソ連」と一致するんですね。
この権力で人間を変質させた体制が、こんどはお金で人間を変質させる体制となるルポルタージュが、リアルですごいです。
それに日本人もからんでいることも、衝撃ですね。
この続編を読みたいです。
浜松のピアノコンクール(中村紘子さんが委員長だと思いますが)に関連して、数年前に、「どうしてあの子(中村紘子さんの弟子)が入省なの?」という疑惑を直接、受けたことがありますので、興味があります。
たぶん、いろんな動機・モチーフがあるのでしょうが。
もっと勉強して、音楽も聴いて、解明したいです。
図書館の音楽コーナーを見ていたら、あったので、借りてきました。音楽コーナーよりは「ニセ社会主義ソ連の崩壊」コーナーの方が合っていると思いました。
すくなくとも、音楽や音楽家の問題ではなくて、政治や政治家の問題です。
音楽家いわく「私になんの問題があるだろう」
目次を書けば、内容がわかるので書いておきます。
第1章 「奴隷」契約で幕を閉じたコンクール第12回
第2章 レーニン生誕記念日だったチャイコフスキー・コンクールの起源
第3章 伏魔殿コンクールを構成する権力と金
第4章 東西冷戦が華を添えた第1回チャイコフスキー・コンクール
第5章 表層だけの雪どけだった第2回
第6章 停滞の時代 第3回~第7回
第7章 崩壊したソ連・ロシアと第8~11回
「権力(ソ連時代)と金(ソ連崩壊後のロシア時代)にまみれた」という規定に賛同します。
一例として、1930年代から活躍したヴァイオリニスト・オイストラフは、音楽でソ連国家に功績があったとしてスターリンから自宅をみおらいます。
しかし、オイストラフは、ユダヤ系であり、つねに国家権力による逮捕におびえる生活が続いていました。
オイストラフによれば、1937年から1938年に自宅周辺で、逮捕連行されなかった家は、2~3軒だけだったそうです。
もちろん、逮捕連行された人たちは、ソルジェニチンのいう「強制収容所」で労働を死ぬまで強制されて、二度と戻ってきませんでした。
やはり「ナチス・ドイツ」の体制=「ニセ社会主義ソ連」と一致するんですね。
この権力で人間を変質させた体制が、こんどはお金で人間を変質させる体制となるルポルタージュが、リアルですごいです。
それに日本人もからんでいることも、衝撃ですね。
この続編を読みたいです。
浜松のピアノコンクール(中村紘子さんが委員長だと思いますが)に関連して、数年前に、「どうしてあの子(中村紘子さんの弟子)が入省なの?」という疑惑を直接、受けたことがありますので、興味があります。
たぶん、いろんな動機・モチーフがあるのでしょうが。
もっと勉強して、音楽も聴いて、解明したいです。