本と映像の森 221 アニメ「超時空要塞マクロス 1」を初めて見ました
1999年に(あの「空から」のノストラダムス年です)宇宙から地球に不時着した、異星人の巨大宇宙船(長さ1200m)を地球人が修復し、その起動式がおこなわれる、太平洋の孤島から物語は始まります。
この宇宙船の修理のための科学基地というだけでなく、関係住民などで一つの都市ができています。
この巨大宇宙船の起動に、気がついた「異星人」の攻撃があり、いわゆる「ワープ」(瞬間移動)のときに、島の都市の住民達までいっしょに、冥王星付近に飛ばされてしまいます。艦長は住民を救助して、この巨大宇宙船のなかに都市までつくってしまいます。
主人公の「ひかる」と、その恋人になる?中国人少女「リン・ミンメイ」も巨大な船の無人区画で、餓死しそうになります。
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ここまで書くと、似たような物語があるのに気づきます。「ガンダム」では、軍事輸送船「ホワイト・ベース」に、難民たちや少年少女が乗り込んで、素人のパイロット「アムロ」がガンダムを操縦するのですが、マクロスの「ひかる」も本職のパイロットではなく、偶然、起動式の日に空港に来てジェット機(ガンダム的なロボットにも変身する)を操縦するはめになるのも同じです。
違うのは、ひかるの彼女役が、まったくの民間人「リン・ミンメイ」であることでしょうか。このことは「ガンダム」と「マクロス」の違いに大きな意味を持っているようです、たぶんね。
もう一つ違うのは、かなりまなじりを決した真面目いっぺんとうの「ガンダム」に比べると、艦長のタバコ好きのグローバル司令官や、「動く自動販売機」や、窓の外を浮遊する「マグロ」などなど、過剰なまでのブラックユーモアに満ちていることです。
「1」の内容は「第1話 ブービートラップ、第2話 カウント・ダウン、第3話 スペース・フィールド、第4話 リン・ミンメイ」