本と映像の森 224 三崎亜記さん『となり町戦争』<集英社文庫>、集英社、2006年12月20日第1刷~2010年6月6日第14刷、文庫版、272ページ、定価476円+消費税、
☆メモリーカード見つかったので書いてあった文章を掲載します。
目次:第1章 となり町との戦争がはじまる、第2章 偵察業務、第3章 分室での業務、第4章 査察、第5章 戦争の終わり、別章<文庫版特別書き下ろし>
☆主人公の「北原修路」は「舞阪町」に住んでいて、「となり町」を通って「職場のある地方都市」に車で通う毎日。
主人公は朝、朝日に向かって「となり町」という架空の「森見町」を通って「職場のある地方都市」に通うのであきらかに主人公の職場は浜松市という設定です。
ある日「こうほう舞阪」で「となり町との戦争のお知らせ。開戦日 9月1日。終戦日 3月31日(予定日)。開催地 町内各所。内容 拠点防衛・夜間攻撃・敵地偵察・白兵戦。お問合せ 総務課となり町戦争係」とあるのを発見する。
戦争が始まったという9月1日を過ぎても表面的には何も変わらない町。そんなある日、主人公は「戦時特別偵察業務従事者の任命」を受けて、車で通勤の途中で通りすぎるとなり町の「偵察業務」を始め だんだんと実際の「戦争」にまきこまれていきます。
戦闘シーンはまったくありませんが、戦争の何かを感じ取ることができるでしょうか?
ただし「となり町戦争」というわりには「軍隊」はいないし「武器」使用場面もないし、「となり町テロ」という方が正確かもしれません。