本と映像の森 248 テレビドラマ『ガリレオ』録画で見てます
次女が録画している「ガリレオ(旧)」シリーズを見て、はまっています。
4月15日(月)にテレビ「ガリレオ」新シリーズが始まるのと、6月に映画が公開なので、旧作を一気に放映しています。
「帝都大学物理学教室」の准教授・湯川学と、新人女性刑事・内海薫の2人が、オカルトっぽい難事件を湯川の「科学分析」で解決していくシリーズです。
「変人ガリレオ」と呼ばれる「湯川学」は、もちろん、日本初のノーベル賞物理学者・湯川秀樹さんへのオマージュでしょうね。
たとえば「人体発火」事件、たとえば「火の玉」事件、たとえば「予知夢」事件、たとえば「ポルターガイスト」事件…
「ガリレオ」シリーズは、犯人も犯行も謎の場合と、「倒述」推理小説で犯人は初めからわかっていてその「犯行」の謎を解く場合と、2種類あります。
湯川学のセリフ
「実に興味深い」「結果には必ず原因がある。そしてその二つを結びつける合理的な理由がある」
「科学者なら研究テーマにまじめに取り組むべきと言っているんだ」(そして、湯川さんは、真犯人に対して、彼の犯行過程の不十分さを示して「反省」を促す!)
「憶測で物をいうのはよくない。どんな小さなことも見逃さず、一つひとつの事実を検証してからでなければ人を疑う発言はつつしむべきだ。一時的な感情にナガされずにね」
これで「推薦」したことになってるか、わかりませんが「科学の目」を持ちたいと思っている「科学志向」の人は、みんな、このドラマ(テレビ・映画)「ガリレオ」を見るべきだと確信します。え?ぼくが「確信」しても…って?
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湯川さんが「解決をひらめく」と、突然、どこでも、数式を書き出すのは、あまり科学とも謎解きとも関係がなくて、「今から謎解きをします」という「おきまり」設定の、聴取者サービスです。こういうのは、科学への誤解を呼ぶので、やめてほしいです。
それよりも、科学は「アイデアと実証の討論」なのですから、湯川研究室の中年「万年助手」や学生たち、そして刑事たちの、平等の討論会をやって、謎解きをしたほうが「ドラマ」になると思うのですが。ぼくが作者だったら、そうしますね。
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湯川准教授と、内海刑事との「関係」も興味津々ですが、新しいテレビシリーズでは、新しい女性刑事に交代するようなので、ハッピーエンドではないのですね。残念。口論止まない、学者と刑事の、なんともアンバランスでフレッシュな夫婦が誕生したかも知れないのに。