雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

雨宮日記 4月13日(土) 「核燃料」学習会と「資本論」連続学習会

2013年04月14日 21時27分45秒 | 雨宮日誌

雨宮日記 4月13日(土) 「核燃料」学習会と「資本論」連続学習会

 今日は、午後、「使用済み核燃料の処理と廃炉の課題」学習会です。則子さんが「どうする?車(ぼくの運転という意味)で行く?電車で行く?タクシーで行く?」と言うので、「……」と答えておいたら、午前11時頃、目が覚めたボクに

 「タクシー予約しといたから」「ありがと」「12時半だから」「うん」

 というわけでタクシーで会場の福祉交流センター(むかしの「福祉文化会館」)に向かいました。名前を替えるのが好きな浜松市政で、むかしの浜松市民会館は「はまホール」に、「公民館」は今年4月1日から「協働センター」になりました。

 家の近くの「曳馬公民館」も「曳馬協働センター」に看板を変えました。

  ☆

 学習会は、元高校物理教師のNさんが、綿密な資料(22ページ)にもとづいて、綿密な講義をしてもらい、よくわかりました。

 内容は「浜岡原発永久停止裁判 原告団・弁護団・支援組織共同ブログ」で紹介したいと思いますが、ひとつだけ、紹介します。

 スリーマイル原発事故のあと数年して、原子炉の水没させた炉心をカメラで撮影したら「緑色」に映っていて、それが猛烈な放射能でも繁殖していた「ミドリムシ」だったというNさんの話でした。そうしたら、質疑で「ミドリムシを粉末にして売ってますね」という話があり、一同、びっくり。

 炉心でも生き抜いた「ミドリムシ」を食べれば、放射能に強い体質になる、と期待してるのかも知れませんね。うわ!

 自分の持っている電子辞書で検索したら、ミドリムシは、動物(「ムシ」)のくせに葉緑素をもって光合成する、植物と動物のあいのこのような生命体なのだそうです。

 


本と映像の森 249 瀬名秀明さん『インフルエンザ21世紀』文春新書

2013年04月14日 20時59分34秒 | 本と映像の森

本と映像の森 249 瀬名秀明さん『インフルエンザ21世紀』文春新書、2009年12月20日第1刷発行(雨宮はこのだい1刷を購入)

 中国で鳥インフルエンザ(H7N9型)の人への感染が拡がっています。今日14日現在で、これまでの上海市周辺から北京・河南省へも広がり、感染者は55人で、死者は11人です。

 それで、これまで読んだ本数冊から、これが最良だった本を紹介します。

 著者の瀬名秀明さんは「パラサイト・ィブ」で有名な作家、瀬名さんが30人以上の医師・科学者・ジャーナリストにインタビューし、2009年のブタインフルエンザ「パンデミック」に始まり、ウイルスと人のかかわり、パンデミックにどう対処するのかをリアルに追求した本です。

 瀬名さんは、大学で薬学研究科博士号をとっていて、この本の作者としては最適の方です。

 ノウハウものではありません、もっと深い、一人ひとりに考えることを求める本です。

 そして専門家のプラスマイナスも教えてくれます。つまり「専門家」といえども、その問題について熟知しているわけではないということ。

 いくつか、重要な概念をあげておくと、

 ① ウイルスの構造。糖や脂質。これが遺伝変異をおこすことで、突然、人への感染が始まります。

 ② ウイルスの種類、高病原性鳥インフルエンザウイルスは「H5N1」です。香港カゼは「H3N2」です。

 ③ WHOの「フェーズ」概念。いまのところ、中国の国境を越えて、地域を越えて世界に拡がっていないところからも、「人から人への感染」は起きていないとされています。

 そして、だいじなのは、たんなる「医学的」「生物学的」対応ではなく、「社会的」「政治的」対応をどうするのか、人間と人間のマンツーマンでの対応をどうするのかが、求められているというのが、瀬名さんのいちばんの主張だと思います。

 だから、専門家だけに頼るのではなく、専門家と共に、専門家と手をつないだネットワークを構築することが、インフルエンザウイルス問題だけに限らず、原発問題でも、いろんな問題でも全て求められているのだと思います。

 いまのテレビやネットの「ニュース」では、そういう解明が欠落しているので、自覚した個人が自分で探さないといけない、そういう社会的段階です。

 「ウイルス」の問題を追っていくと、「生命とは何か」「生命の進化の謎」までいくのですが、「本と映像の森」で追っかけていきます。