雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

過去現在未来のメモリーノート 22 摩文仁にて14才の少女と安倍晋三首相の発言

2018年06月23日 22時45分07秒 | 過去現在のメモノート

 過去現在未来のメモリーノート 22 摩文仁にて14才の少女と安倍晋三首相の発言

 今日12時半ごろ、1階へ降りてテレビをつけたら、ちょうど 沖縄・摩文仁にて、14才の少女の発言を生中継していた。

 以下、その全文を紹介する。

「私は、生きている。

マントルの熱を伝える大地を踏みしめ、心地よい湿気を孕んだ風を全身に受け、
草の匂いを鼻腔に感じ、遠くから聞こえてくる潮騒に耳を傾けて。

私は今、生きている。

私の生きるこの島は、何と美しい島だろう。

青く輝く海、岩に打ち寄せしぶきを上げて光る波、ヤギの嘶き、小川のせせらぎ、
畑に続く小道、萌え出づる山の緑、優しい三線の響き、照りつける太陽の光。

私はなんと美しい島に、生まれ育ったのだろう。

ありったけの私の感覚器で、感受性で、島を感じる。心がじわりと熱くなる。

私はこの瞬間を、生きている。

この瞬間の素晴らしさが、この瞬間の愛おしさが、今という安らぎとなり、
私の中に広がりゆく。

たまらなくこみ上げるこの気持ちを、どう表現しよう。


大切な今よ、かけがえのない今よ、私の生きるこの、今よ。

73年前、私の愛する島が死の島と化したあの日。
小鳥のさえずりは恐怖の悲鳴と変わった。

優しく響く三線は、爆撃の轟に消えた。

青く広がる大空は鉄の雨に見えなくなった。

草の匂いは死臭で濁り、光り輝いていた海の水面は、戦艦で埋め尽くされた。

火炎放射器から噴き出す炎、幼子の泣き声、燃え尽くされた民家、火薬の匂い。

着弾に揺れる大地。血に染まった海。魑魅魍魎のごとく、姿を変えた人々。
阿鼻叫喚の壮絶な戦の記憶。

みんな生きていたのだ。

私と何も変わらない、懸命に生きる命だったのだ。
彼らの人生を、それぞれの未来を。疑うことなく思い描いていたんだ。

家族がいて、仲間がいて、恋人がいた。仕事があった。生きがいがあった。

日々の小さな幸せを喜んだ。手を取り合って生きてきた、私と同じ、人間だった。

それなのに。壊されて、奪われた。

生きた時代が違う。ただ、それだけで。無辜の命を。当たり前に生きていた、あの日々を。


摩文仁の丘。眼下に広がる穏やかな海。

悲しくて、忘れることのできない、この島のすべて。

私は手を強く握り、誓う。奪われた命に思いを馳せて。心から誓う。

私が生きている限り、こんなにもたくさんの命を犠牲にした戦争を、
絶対に許さないことを。

もう二度と過去を未来にしないことを。

全ての人間が、国境を越え、人種を超え、宗教を超え、
あらゆる利害を超えて、平和である世界を目指すことを。

生きること、命を大切にできることを、誰からも侵されない世界を創ることを。

平和を創造する努力を、厭わないことを。


あなたも感じるだろう。この島の美しさを。

あなたも知っているだろう。この島の悲しみを。

そして、あなたも、私と同じこの瞬間を一緒に生きているのだ。

今を一緒に、生きているのだ。

だから、きっと分かるはずなんだ。戦争の無意味さを。本当の平和を。

戦力という愚かな力を持つことで得られる平和など、本当はないことを。

平和とは当たり前に生きること。その命を精一杯輝かせて生きることだということを。

私は、今を生きている。みんなと一緒に。

そして、これからも生きていく。一日一日を大切に。平和を想って。平和を祈って。

なぜなら、未来は、この瞬間の延長線上にあるからだ。

つまり、未来は、今なんだ。


大好きな、私の島。誇り高き、みんなの島。そして、この島に生きる、全ての命。
私とともに今を生きる私の友、私の家族。

これからも、共に生きてゆこう。

この青に囲まれた美しい故郷から。真の平和を発信しよう。

一人一人が立ち上がってみんなで未来を歩んでいこう。

摩文仁の丘の風に吹かれ、私の命が鳴っている。

過去と現在。未来の共鳴。

鎮魂歌よ届け。悲しみの過去に。

命よ響け。生きゆく未来に。

私は今を、生きていく。」


 解説はいらない。解説者は必要ないと思う。

 次に安倍首相の発言です。これも解説はいらない。解説者は必要ないと思う。

 2つの発言を一人ひとりがよく味読して、感じて、考えよ。


「平成30年・沖縄全戦没者追悼式が執り行われるに当たり、沖縄戦において戦場に斃(たお)れた御霊(みたま)、戦禍に遭われ亡くなられた御霊に向かい、謹んで哀悼の誠を捧げます。

 先の大戦において、ここ沖縄は、苛烈(かれつ)を極めた地上戦の場となりました。20万人もの尊い命が無残にも奪われ、この地の誇る豊かな海と緑は破壊され、沖縄の地は焦土と化しました。多くの夢や希望を抱きながら斃れた若者たち、我が子の無事を願いながら息絶えた父や母、平和の礎(いしじ)に刻まれた全ての戦没者の無念を思うとき、胸の潰れる思いです。

 今日、私たちが享受する平和と繁栄は、沖縄の人々の筆舌に尽くしがたい困難と癒えることのない深い悲しみの上にある。そのことを深く(か)み締めながら、静かに頭(こうべ)を垂れたいと思います。

 我が国は、戦後一貫して、平和を重んじる国として、ひたすらに歩んでまいりました。戦争の惨禍を二度と繰り返さない。この決然たる誓いを貫き、万人が心豊かに暮らせる世の中を実現する。そのことに不断の努力を重ねていくことを改めて御霊にお誓い申し上げます。

 沖縄の方々には、永きにわたり、米軍基地の集中による大きな負担を担っていただいております。この現状は、何としても変えていかなければなりません。政府として、基地負担を減らすため、一つ一つ確実に結果を出していく決意であります。

 本年3月には、嘉手納以南の西普天間住宅地区跡地の引き渡しが実現し、跡地利用の取り組みが進んでおります。「できることはすべて行う」。引き続き、この方針の下、沖縄の基地負担軽減に全力を尽くしてまいります。

 今、沖縄は、美しい自然、東アジアの中心に位置する地理的特性を活(い)かし、飛躍的な発展を遂げています。昨年、沖縄県を訪れた観光客の数はハワイを上回りました。今や、沖縄は、かつての琉球の大交易時代に謳(うた)われたように、「万国津梁(しんりょう)」、世界の架け橋の地位を占めつつあります。アジアと日本をつなぐゲートウェーとして、沖縄が日本の発展を牽引(けんいん)する、そのことが現実のものとなってきたと実感しています。この流れをさらに加速させるため、私が先頭に立って、沖縄の振興を前に進めてまいります。

 結びに、この地に眠る御霊の安らかならんこと、御遺族の方々の御平安を心からお祈りし、私のあいさつといたします。

 平成30年6月23日 内閣総理大臣 安倍晋三」

 

 


雨宮日記 6月23日(土) 平和行進ビデオ30日午前をつくる

2018年06月23日 19時33分13秒 | 雨宮日誌


 雨宮日記 6月23日(土) 平和行進ビデオ30日午前をつくる

 平和行進ビデオの作成。5月30日の午前をつくる。「原水爆禁止2018平和行進 浜松市 5月30日(水)午前」を完成。13分04秒。

 事前に撮影ビデオを見て編集プランを創っていたので、早く編集できた。

 他に「浜松総がかり行動のお知らせ 7月19日」の予定PRを掲載。

 写真は「原水爆禁止2018平和行進 浜松市 5月30日(水)午前」ビデオの一部分から引用。

  ☆

 沖縄慰霊祭の生中継を見る。中学生の少女の訴えに感動。

 


古代ブログ 67 浜松の遺跡・古墳・地名・寺社 35 中区十軒町の十軒観音<再録>

2018年06月23日 12時11分49秒 | 遠州古代史


古代ブログ 67 浜松の遺跡・古墳・地名・寺社 35 中区十軒町の十軒観音<再録>

「遠州の遺跡・寺社15 十軒町の「十軒観音さま」
2010年06月29日 05時10分21秒 | 遠州古代史

 私の住んでいる十軒町は馬込川の東西に分かれていて、南北に長い町です。馬込川の太鼓橋の東へすこし歩いたあたりに「十軒観音」さまがあります。

 「十軒観音さま」というのは私の命名で、そういう名前が明示してあるわけではないです。
 
 東向き、つまり日の出の方向向きです。
 
 横に掲げられている碑文によれば、古い茶色い方は、江戸時代の享保十五年(西暦1730年)に作られ、十軒新田村(いまの東十軒町)と早出新田村(いまの早出町林)の人々が守ってきたものです。

 新しい方は、平成14年12月15日に再建されました。
 石碑によると、現在でも例祭が毎年12月の第二日曜日の午後1時からおこなわれています。
 わたしは、まだ参加したことがありませんが、今年は出てみようかな。」

 


雨宮日記 6月22日(金) 中部ガスが来る

2018年06月22日 15時19分21秒 | 雨宮日誌

 

 雨宮日記 6月22日(金) 中部ガスが来る

 中部ガスが定期点検に来たので、対応した則子さんが「点火がなかなかつかないお風呂」の相談をする。いま前回取り替えて14年だそうである。

 とくに雨の日はつきが悪くなる。雨が降り続くとダメだ。どこか湿ってしまうからだろうか。

 このさい「取り替える」ことにした。27万強。まあしょうがない。近日に交換。

  ☆

 このところ「もり・かけ」報道は無くなった。思うに、野党連合(連合があるわけでなない)側は、安部政権が続く方が、次期強力政権ができてしまうより、いいのではないか。

 いまの安倍政権は「憲法改正」をあきらめた弱体政権だと思うが。それとも「強力政権」に復活する?

 そういう「実力」を正確に測定せずに「安部政権打倒」「内閣倒壊」を1年365日掲げ続けることは、どうなんだろうか?

 世の中を冷静に・冷酷に見ないと科学的社会主義者とは言えないと思う。

 世の中には「熱い心臓と冷たい頭脳」の微妙なバランスが成り立っていない人もいる。気をつけよう。

 


新・本と映像の森 148 萩尾望都『ポーの一族 1』フラワーコミックス、小学館

2018年06月22日 02時15分19秒 | 本と映像の森

 

新・本と映像の森 148 萩尾望都『ポーの一族 1』フラワーコミックス、小学館

 萩尾望都『ポーの一族 1』フラワーコミックス、小学館

 1974年、2016年復刻版、190ページ、定価本体429円。

 萩尾望都さんの傑作「ポーの一族」5巻本の第1巻。

 実際の発表順でいうと、次のようになる。

 すきとおった銀の髪 1815 1972/3 ① p175~181(16p)
 ポーの村 1865 1972/7 ① p127~150(24p)
 グレンスミスの日記 1899~1959 1972/8 ① p151~174(24p)
 ポーの一族 1880 1972/9~12 ① p5~125(120p)
 
 すきとおった銀の髪 1815 1972/3 ① p175~181(16p)
 ポーの村 1865 1972/7 ① p127~150(24p)
 ポーの一族 1880 1972/9~12 ① p5~125(120p)
 グレンスミスの日記 1899~1959 1972/8 ① p151~174(24p)

 ところが、発売された単行本では「ポーの一族」が先頭に来て「ポーの村」「グレンスミスの日記」「すきとおった銀の髪」の順になっている。

 以下、ネタばれするので、先入観なしに作品を読みたい人は読むべからず。

 

 

 

 ポーの一族 1880 1972/9~12 ① p5~125(120p)

  ポーツネル男爵・シーラ・エドガー・メリーベル、岬の家(赤い家)に移住
  ポーツネル男爵家、医者のクリフォード先生・カスター先生と会う
  エドガーと貿易商会の子息アラン・トワイライト、馬場で会う
  エドガー、セント・ウィンザー校に転入
  エドガー、ケガをしてリグビー通りのクリフォード先生に治療を受ける
  クリフォード、週1回水曜にトワイライト夫人を訪問
  アランの叔父さんの娘マーゴット
  アラン、メリーベルと会う
  カスター家をポーツネル夫妻、訪問
  カスター家でクリフォード、「鏡に映らない」に気づく
  エドガー、アランの首にキスして疑惑をかきたてる
  アランとクリフォードの会話
クリフォード、シーラと密会し「脈がない」のに気づく
  クリフォード、シーラを大怪我させる
  クリフォード、メリーベルを「殺す」
  エドガー、クリフォードを殺す
  ポーツネル夫妻、消滅
  アラン、エドガーと出発
  ドイツの学校でグロフ先生(1959年)

 ポーの村 1865 1972/7 ① p127~150(24p)

  鹿撃ちで迷い込んだ森で誤って少女を撃ってしまう
  グレンスミス・ロングバード男爵、村に抑留される
  エドガー、グレンスミス青年のエネルギーを吸い、秘密の一部をしゃべる
  グレンスミス青年、無事帰り,日記に書く

 グレンスミスの日記 1899~1959 1972/8 ① p151~174(24p)

  ルイスが学校で「エドガー」と会う
  1899年のクリスマス、グレンスミス死去
  末っ子のエリザベス、「日記」を受け継ぐ
  エリザベス、プロシア人と結婚し、ドイツへ渡る
  娘のアンナ、ピエール・ヘッセンと結婚
  4女マルグリット・ヘッセンが「日記」を受け継ぐ
  3女の息子ルイスが学校で「エドガー」と会う

 すきとおった銀の髪 1815 1972/3 ① p175~181(16p)

  14才のチャールズ、メリーベルとエドガーに会う
  30年後のチャールズ、メリーベルとエドガーに会う

    ☆

 「ポーの一族」では一族から種族員徴兵のため、一時、ポーの村を離れた男爵一家、男爵と妻シーラ、その養子であるエドガーとメリーベルの4人が街へ出る。

 だがある医者、クリフォードに疑惑を抱かれ、危機に瀕する。クリフォードはシーラに大怪我を負わせ、メリーベルを銀の弾丸で消してしまう。

 エドガーは復讐のためクリフォードを射殺し、男爵夫妻は馬車で逃げる途中の事故で2人とも消滅する。

 エドガーは仲閒に新たに加えたアランとともに長い旅に出る。

  いのち(生命)よ……
  その波のあいだの
  いのち(生命)よ……

  水より生まれ
  ときをへて死なば
  水に帰り
  
  さらに生まれ
  さらに永遠に

  わが一族
  死なば
  風にとぶ
  ちりと消え
  
  消え……

  そのゆく果てもなし…… (p76、たぶん萩尾望都さん自作の詩)


 エドガーについて語りたいことは、たくさんあるが、後にとっておくことにする。

 ただメリーベルの消滅という「喪失」から物語が始まることだけ言っておきたい。

 そして「グレンスミスの日記」が物語の未来で大きな役割を果たすことは書いておきます。
 

 以下は、以前に書いたものの再録。

「新・本と映像の森 79(マンガ12・SF19) 萩尾望都『ポーの一族 春の夢』小学館、2017年 2017年08月07日 14時52分38秒」は最近のものなので割愛。

「本と映像の森 214 萩尾望都さん、連作「ポーの一族」を読み返したい
2012年07月06日 06時38分08秒 | 本と映像の森

 いったい、どこで初めて読んだのか、定かではありません。

 名古屋時代なのか、浜松時代なのか…。

 萩尾望都さんの、傑作コミック・吸血鬼一族「ポーの一族」の連作は1972年から1975年に描かれています。

 ぼくがそのころ、少女雑誌の連載のリアルタイムで立ち読みしたのか、1976年に名古屋から浜松に帰ってきてから初めて萩尾さんを読むようになったのか定かではありません。

 作家「江戸川乱歩」さんが、アメリカの推理小説作家「エドガー・アラン・ポー」さんをオマージュして自分の名前を付けたのは有名ですが、萩尾さんも、ポーさんのファンなんでしょうね。

 なんせ、主人公が男の子の「エドガー」と「アラン」ですから。

 連作のほとんどは、読みました。

 でも、やはり、最高傑作は「小鳥の巣」でしょうね。

 今でも気になります。

 キリアンはどうなったんだろう?もしかしたら、エドガーやアランと東ドイツで再会できたのだろうか?

 萩尾さんが続編を描いてくれないので…」

 


古代ブログ 66 沖縄(琉球)の「宝貝」「子安貝」と中国史・貨幣 <再録>

2018年06月21日 21時06分13秒 | 雨宮日誌

古代ブログ 66 沖縄(琉球)の「宝貝」「子安貝」と中国史・貨幣 <再録>


「日本古代史7 沖縄(琉球)の「宝貝」「子安貝」と中国史・貨幣
2010年06月14日 05時17分07秒 | 日本と世界の古代史・遺跡・遺物

 中国の漢字では「貨幣」の「か」は「貝」が「化ける」と書きます。つまり「貝」が貨幣の役割を果たしていたわけです。
 これはカール・マルクスさんが『資本』の中で言っているとおり、金属に貨幣が固定する前に、貨幣としていろんな物が通用したことがありました。
 ただし、マルクスさんは、「貝」には言及していませんので、中国の「貨幣」のことまでは知らなかったのだろうと思います。

 「財」も「貝」が左側に「貝」が入っています。
 「貝」が入っている漢字を、以下に並べてみました。
 買う、貸す、貴族、貧しい(貝を分ける)、販売、貯める、貿易、費やす。

 この漢字の「貝」は、中国や日本で一般的な二枚貝のハマグリやアサリのことではなく、沖縄(むかしの言い方で「琉球」)に生息する宝貝=子安貝のこと、というのが一般的な解説です。

 事実として、古代中国の「殷王朝」の時代に、殷王朝が東方の海上と交易がある国家で、日本列島の沖縄と交易があり、沖縄の「宝貝」を、財産・冨のシンボルとして尊重していたということが事実です。

 嘘っぽいと思う人は、古代史の森宏一さんの著書を参照してください。

 ここで問題は、なぜ「宝貝」が、神聖な貨幣として機能するかということです。

 宝貝=子安貝は、日本古代の「竹取物語」にも出てくるような、有名な存在でした。

 なぜかというと、これ以上、書くと著者の評判を落としかねないので、知っていても、指摘しないのでしょうね。
 知らないのなら、なお悪いです。つまり、古代史の中心的問題である、女性と男性の問題です。

 古代は、女性崇拝の時代、「女神の時代」です。
 
 日本で言うと、たとえば卑弥呼さん。
 あるいは、巫女(みこ)の女性である神功皇后さんの神がかりの神託に従わなかった、仲哀天皇さんは、神の祟りで死んでしまいます。
 女性崇拝とは、生殖と出産を担う女性への信仰です。
 女性への信仰は、女性のシンボルとしての乳房や女性器への信仰になっています。

 宝貝=子安貝は、たくさんの種類があります。とくに沖縄でもとれるハチジョウコヤスガイは、膨れた感じが、妊娠した女性のお腹を連想させます。
 
 そして、開口部を下から見上げた感じが、まるで、女性器を見あげた感じに似ています。

 ですから、財産が増えていくシンボル、セックスと妊娠で子どもたちが生まれて一族が繁栄していくシンボルなんですね。

 こういう話は、通常の古代史では(なにに、はばかっているのか)しないんですが、雨宮は平気で、してしまいます。

 沖縄では、女性器のことを「ホウミー」というそうです。「宝の味」です。
 
 いま、目の前に、共産党の日刊新聞「赤旗」の5月24日号があります。ぼくは、30年以上の読者ですが、その1面の「潮流」という欄(『朝日新聞』の「天声人語」と同等のコラムです)に、こうありました。

 「楕円の形も美しい。古くから世界各地で、生命の誕生と再生のしるしとして尊ばれてきたタカラガイ。沖縄の辺野古の海で拾ってきました。タカラガイが打ち寄せられる波打ち際から、ゆたかな生命の営みの繰り広げられる海が広がっています」

 ここまではいいんですけど、その後「▼サクラガイの開口部は堅そうです。〝誰にもこれ以上こじ開けられないよ〟と合図しているようで、「貝になりたい」の言葉が浮かびます。貝は、人がしゃべりたくない時の沈黙のしるしでもあります。」

 「潮流」の筆者の方は「開口部は堅そうです。〝誰にもこれ以上こじ開けられないよ〟と合図しているようで」というのですが、それは戦後日本人の「私は貝になりたい」という名作につられた論点で、本来の貝の意味とは違うと思います。

 貝は、タカラガイは、中国の殷王朝の時代に、沖縄が東方から殷を支えた役割と同等に、中国や東アジアの社会を交易で支えた解放のシンボルだと思います。

 男性と女性の共同のシンボル。
 中国と日本という異民族が交流し、協力したシンボル。
 
 もちろん、5月24日の「潮流」の結論、「辺野古に座り込む人が、タカラガイをてのひらに乗せ語っていました。「ゆたかな沖縄の海を、もう戦争に利用されたくないんです」には心から、同感です。」 

 


雨宮日記 6月21日(木) 雨あがる

2018年06月21日 11時17分31秒 | 雨宮日誌


 雨宮日記 6月21日(木) 雨あがる

 雨は昨夜、あがって洪水にはならなかった。

 午前中、パソコン内のファイル整理と平和行進ビデオの5月30日午前の撮影ビデオをすべて見て、編集プランを書く。

 あとは終結集会だけ。これが終われば29日の昼休み集会の編集に入る。

もうじき夏至。1年で1番昼閒の時間が長い季節。


雨宮日記 6月20日(水) 近畿~東海に大雨

2018年06月20日 22時08分05秒 | 雨宮日誌

雨宮日記 6月20日(水) 近畿~東海に大雨

 今日は、ビデオ編集。「原水爆禁止2018平和行進 浜松市 5月29日(火)午後」を完成・アップする。11分11秒。2018年第5作。

 午後9時21分、浜松市危機管理課が「避難準備情報メール」を出しました。ボクの携帯にも入るようにしてあります。しかし、浜松市民は「どんな基準で、どんな範囲で避難準備情報メールを出すのか」知りません。

 それをまず市民に知らせることが大事だと思います。

 ボクは、こういう場合、まず「国土交通省」「河川情報」「馬込川」「浜松市」で検索して「松江」の情報を見ます。

 松江はいま、水位280cm。

  はん濫危険水位(388cm)
  避難判断水位 (340cm)
  はん濫注意水位(310cm)
  水防団待機水位(220cm)


新・本と映像の森 147 幸村誠『プラネテス 1~4』モーニングコミックス、講談社

2018年06月20日 14時36分20秒 | 本と映像の森

 

新・本と映像の森 147 幸村誠『プラネテス 1~4』モーニングコミックス、講談社

 発行2001年~2004年。

 SFマンガ。第1巻で、2074年、宇宙のゴミ(デブリ)掃除をしている3人組から物語は始まる。

 日本人ハチマキと、6年前妻を宇宙で失ったユーリと、女性船長フィー。最近、これを原作に創られたアニメを見たばかりだ。

 マンガ版では3人はポンコツ宇宙船「DS-12 トイボックス」に乗る零細業者的存在であって、マンガでは3人の仕事以外の会社や待機場所での描写など出てこない。

 ところがアニメ版では、3人は巨大宇宙企業の最下層存在であって3人以外にも同じ課の人間はいっぱいいる。

 さらに重要登場人物で、ハチマキの妻になるタナベがマンガ版では第2巻から登場するが、アニメ版では物語の最初から登場する。別作品として見た方がいいかもしれない。

 マンガ版の方がシンプルに堅固にできていて、ボクはマンガ版の方が好きだ。

 どちらにも共通する骨格は,登場人物の生い立ちと地球への熱い感情だ。

 とくに日本人ハチマキ、星野八郎太の出身家庭は詳しく描かれる。家にいるのは母とハチマキの13才の弟・九太郎だけだ。九太郎は自作ロケットの打ち上げに熱中している。

 そして家にいない父・星野五郎も重要な役回りをする変人だ。

 物語は、最初からの「デブリ掃除船」と、宇宙開発に反対する「宇宙防衛戦線」、そして木星探査船、の3つをメインに展開する。

 主役級だけではなく、ハシヤクまで一人ひとりの人間が輝いているのも面白い。たとえば木星探査の冷静無比の責任者ロックスミス。「異星人レティクル星人の地球探査員」を自称する「男爵」。木星探査船の老人船長などなど。

 マンガ版のストーリーの転換点をなす重要なエピソード。宇宙防衛戦線のハキムを撃とうとするハチマキ。それを止めようとするタナベ。

 ひまと機会があったらマンガ版とアニメ版を両方見てほしい。

 著者が宮沢賢治が好きらしいのも共感できいる。

 12才の月面人(ルナリアン)少女ノノと夜の月面での会話。
 「いいでしょ、私の海」
 「広い海だな。しかし」(PHASE2)

 もう一つ地球上で、若きユーリとネイティブアメリカン自治区の老人との対話
 「お若い方、あなたが今いるここがご存じですかな?」
 「え?…(一部省略)…地球?」
 「ここも宇宙だよ」(PHASE4)

 宇宙防衛戦線とゴミ屋たちとの対話、宇宙パイロットたちと木星との対話は機会があれば紹介したい。

 


雨宮日記 6月19日(火)の2 日本対コロンビア見ました

2018年06月19日 23時18分06秒 | 雨宮日誌


雨宮日記 6月19日(火)の2 日本対コロンビア見ました
 
日本対コロンビア見ました。「日本対コロンビア戦」とは、言いたくない。「戦争ではないから」

 一番良かったのは?コロンビアのキンテロさんによる頭脳シュート。普通は、相手の(つまり日本選手の)ファウルによる「フリーキック」は相手の阻止線を飛び越えるループシュートがほとんどなのに、キンテロさんは阻止線の日本選手の足の下を、地を這うゴロを蹴ってゴールにたたき込んだ。

 キーパーの川島さんはゴール隅にボールを押さえ込んだけど、少しゴールに入っていた。

 とにかく、いい試合でしたね。どっちが勝ったかは書かない。

  それと、コロンビアのエース、ロドリゲスさんが不調でしたね。イライラして反則をするくらい。後半は日本が、ほとんどボール支配していました。

 


雨宮日記 6月19日(火) ワールドカップ、日本対コロンビア見るか?

2018年06月19日 20時43分06秒 | 雨宮日誌


雨宮日記 6月19日(火) ワールドカップ、日本対コロンビア見るか?

 テレビで午後9時からサッカー、見るか?見ないか?悩むな。

 則子さんは県平和行進実行委員会と世界大会実行委員会へ行ってきた.いろいろ問題はあったが、なんとか浜松はやりくりしている。

 ボクは夕食に則子さんのつくってくれたお握り2個とバナナ半分を食べた。

 少しづつ、奧の部屋と真ん中の部屋のボクの資料を整理して、ゴミはゴミにしている。必要なものは分野別に分けて古いノートに貼っていく。

 あと開始まで15分。

 


古代ブログ 65 浜松の遺跡・古墳・地名・寺社 34 中区上島7丁目の赤池薬師(白華寺)<再録>

2018年06月19日 11時10分20秒 | 遠州古代史

古代ブログ 65 浜松の遺跡・古墳・地名・寺社 34 中区上島7丁目の赤池薬師(白華寺)<再録>

「遠州の遺跡・寺社16 中区上島7丁目の赤池薬師(白華寺)
2010年07月14日 05時27分34秒 | 遠州古代史

 俊光将軍シリーズの3回目です。

 地図では白華寺となっている地図もありますが、近所で呼ばれる通称は「赤池薬師」です。バス停も「赤池薬師」バス停です。

 三方原台地の東の崖線にあって、わき水が出ていて、「弁天さま」と「放生池」もあります。つまり、三方原台地の東縁に分布する「東向き」の寺社ということです。

 ここは写真の右側の石碑にあるように「俊光将軍誕生地」です。
 
 もともとの天竜川、つまりいまの馬込川が間近にあるわけですから、不思議はありません。俊光将軍伝説地としては、いちばん南になります。
 
 それぞれの関係と真偽については、また別項で、考えたいと思います。
 
 とにかく、古代史に興味のある浜松市民の方は、見学すべき場所と言うことです。
 
 女性神である「弁天さま」や「放生池」(いまはハス池です)のある意味も考えたいと思います。」

 


過去現在未来のメモリーノート 21 文学者・伊豆利彦さんのこと

2018年06月18日 16時34分29秒 | 過去現在のメモノート


過去現在未来のメモリーノート 21 文学者・伊豆利彦さんのこと

 別件で手に入れた1冊だけそのために雑誌『民主文学 2018年6月号』に伊豆利彦さんのことがちょうど掲載されていた。

 三浦光則さんという方が書いた「伊豆利彦先生を偲ぶ会」という2ページの小論である(p114~115)

 伊豆さんは昨年12月8日に91才で亡くなった。日本近代文学の専門研究者だ。

 伊豆さんは「ウィキペデイア」によれば1926年11月10日生まれ、三浦光則さんの文章では「敗戦を甲府の連隊で陸軍二等兵として迎えた。18歳であった。」

 「ウィキペデイア」によれば「1950年東京大学文学部国文学科卒業。横浜市立大学文理学部助教授、教授。1992年定年退官、名誉教授。」

 伊豆利彦さんは文学者であり、文学の著書も多いようだ。

 三浦さんの文章にも「「近代文学の周辺」というエッセイ……掲載後は自身のホームページに全文を載せています。」と書かれているが,残念ながら今日現在(2018年6月18日)でホームページの「表紙」しか残っていず、読むことはできない。

 ボクが伊豆利彦さんのことを知ったのは日本平和委員会の機関紙『平和新聞』に連載された「文学に見る戦争と平和」だった。全76回連載。

 これは『平和新聞』自体を捨ててはいないので、ボクの手元に整理されずに残っている。いずれ、自分の終活としての「資料整理」の過程でまとまったら紹介したい。

 


雨宮日記 6月18日(月)の2 大坂などの地震第2報

2018年06月18日 11時43分50秒 | 雨宮日誌


雨宮日記 6月18日(月)の2 大坂などの地震第2報

 いま午前11時。NHKのテレビニュースがパソコンで見れる。

 何人か死者が出ている。いまの最大の問題は電車が止まっていること、停電だろう。

 マグニチュードは当所の5.9から6.1に訂正。浜松ではボクは全然揺れを感じなかった。

 外は雨。台風のなれの果ての温帯低気圧が南岸を通過中。


雨宮日記 6月18日(月) 大坂・京都で地震です

2018年06月18日 08時11分46秒 | 雨宮日誌


雨宮日記 6月18日(月) 大坂・京都で地震です

 いま朝8時すぎ。NHKFMの「きらクラ」を聞いていたら突然、番組中断。大坂・京都で地震です。震度6弱~。マグニチュード5.9。地震予測は現状ではでないですね。

 第1報終わり。ラジオはこういう時、いまいちリアル感が無いです。