雨宮智彦のブログ 2 宇宙・人間・古代・日記 

浜松市の1市民として、宇宙・古代・哲学から人間までを調べ考えるブログです。2020年10月より第Ⅱ期を始めました。

新・本と映像の森 143 ゆうきまさみ『鉄腕バーディ』<1・evolution5・13の再録>

2018年06月10日 15時13分50秒 | 本と映像の森


新・本と映像の森 143 ゆうきまさみ『鉄腕バーディ』<1・evolution5・13の再録>

 ボクの大好きな傑作マンガ『鉄腕バーディ』です。

 以下、まず「1」の再録

「2010年06月28日 05時51分42秒 | 本と映像の森
本と映像の森55 ゆうきまさみさん『鉄腕バーディー 1』<ヤングサンデーコミックス>、小学館、2003年7月5日初版第1刷、203ページ、定価505円+消費税

 廃墟マニアのふつうの(「廃墟マニア」は、普通じゃないって!)中学三年生の、千川(せんかわ)つとむが主人公です。
 
 つとむは、同級生と廃墟探検に行った先で、銀河系規模の、宇宙人同士の抗争に巻き込まれて、もう一人のメイン主人公「連邦捜査官」バーディーの誤射で射殺されてしまい、責任を感じたバーディーの身体に心と人格をコピーされて同居するはめになります。

 身体は、地球人・千川つとむと宇宙人・バーディーの両方にスイッチできて、心はつねに両者が存在する「二重心理」状態で、2人の共同の探索が、はじまります。

 目的は、バーディーにとっては、アルタ帝国復活をたくらむ重犯罪人「クリステラ・レビ」の逮捕です。
 でも、つとむにとっては?

 問題なのはバーディーは若い女性で、つとむは若い男性です。、

 おもしろいのは、レビ側の宇宙人である中年男性「ゴメス」でしょうか。
 「レビ」も「ゴメス」も、たんなる悪役ではなく、
 存在に意味のある、ある意味、魅力的な人格として描かれていると思います。
 それでなければ、彼らが異星の地球に根付けるわけがありません。

 おすすめは巻末の「らくがきまんが」です。バーディーを俳優にして同じ設定で映画を撮るという設定で、撮影所の3ページ。
 いちばん好きなのは、撮影終わって、夕方、魚屋で「シャケの切り身ください」「今日はサバがうまいよ!」「えーと、じゃあサバ」という会話!

 同じような設定で、違う意図で、一色登希彦さんがマンガ『日本沈没』の最終巻で、映画の登場俳優、全員集合飲み会みたいなネタで盛り上がっていましたね。

 いま現在、第1部は20巻で、第2部に以降。
 第2部もおもしろいです。
 また紹介したいです。」

 次に「evolution5」の再録。

「2011年05月07日 20時22分01秒 | 本と映像の森
本と映像の森 150 ゆうきまさみ『鉄腕バーディevolution 5』小学館、2010年7月5日初版、200ページ、定価524円+消費税

 「鉄腕バーディ」の新シリーズ「evolution」の5巻です。

 ネタバレあり!新鮮に夜みたい人は,以下、読むべからず。

 鉄腕系の宇宙人アルタ人捜査官バーディと融合した地球人千川つとむが、二重人格的にこの世界の謎を追うのですが、バーディの過去へ話が飛んだり、ちょっと総花的に分散していたストーリーが、ここに至って、急に収束してきました。

 生体融合技術を地球で追求しているレビたちが作りだした人形へ、つとむの級友だった中杉さやかの意識を融合させたことで、「さやか」は千川に近づくようになり、物語はついに、つとむと「レビ」の邂逅に至ります。

 千明(ちぎら)など、これまで振ってきたサブストーリーが生き生きと立ち上がってきます。

 レビは、定刻の末裔の「皇帝」の老化した身体から、精神を人形に移植しようとしています。

 「蛇、長すぎる」と、途中で投げ出している人には、おすすめです。」


 最期、「evolution13」です。
 
「本と映像の森 227 ゆうきまさみ『鉄腕バーディ レボリューション 第13巻』
2012年10月03日 06時27分30秒 | 本と映像の森

 9月末に発行された「鉄腕バーディ」の最終巻です!

 「レボリューション」だけで13巻、その前の「鉄腕バーディ」が20巻ありますから、全33巻です。

 まとめて言うと、思い切り広げた伏線と登場人物が活躍できず、わずか3人いや4人、レビとゴメスとバーディ(=つとむ)だけで、それも地球上からのワープ(わかります?)で解決してしまった。

 解決のシーンは、ぼくの予想通りですが、実際は千明くんや人形・シルフィアも、帝国軍も、レビが支配下においた皇帝陛下も、連邦軍も、メギウス警部も、椿さんも、みんな何も手を出さず(手を出せず)に終わってしまいました。中杉の意識が吹き込まれた「人形」も、マッド科学者(あのギョロ目の)と一緒に消えてしまいました。

 千明家の宇宙船も出番なく、宇宙戦争も勃発せず、実際はもっとからみあった結末があったのかもしれませんが、アッという間に完結してしまいました。

 中杉さんがキイパーソンです。彼女の2040年までの「未来日記」が奥の院の「禁書」とされ、それをレビが手に入れ、レビが奥の院に追われる原因になったことくらいは書いてもいいでしょう。彼女はコンピューター研究者として…。

 つまり、こういうことですね。ゴメスが地球の自然史博物館にバーディを案内して方立った疑問、「なぜ地球は過去の、人類まで進化してきた生物の歴史があるのに、わがアルタ星系には、アルタ人へ進化してきた歴史がないのか。」「なぜアルタ人と、地球人が似ているのか」

 やはり、最初から書き直してみたくなりました。「風の谷のナウシカ」(マンガ版)の結末と、ナウシカの「相手」を、アスベルからセルム(森の人)に変更した設定にあきたらず、結末の「改作」をしたファンがいたように。 もっとも、実際、そんな暇はないですが。そんなこと夢中でしてるのが知れたら、則子さんからぶっとばされますからね。

 そして、せっかく宇宙人(アルタ人の特殊体質イクシオラ)の若い女性と、地球人の若い男性の身体が融合したのに、ゆうきまさみさんの趣味なのか、セックスには、性夢程度以上には踏み込まない設定も、ちょっともったいないです。なにしろ、本来は男の子のレビ=クリステラは、神学校で、不慮の事故によって女の子のチュニスの身体と融合されたという設定なのですから。

 つまり、この物語の核心は、男とも女とも定かではない、というか、男にも女にもなれる2人の主人公、つとむ=バーディとレビ=チュニカの2人であることは明白です。

 そういう雌雄同体の設定は、アメリカの女性SF作家の『闇の左手』で有名ですが、ゆうきさんがそこから借りているかどうかは分かりません。

 不満タラタラ述べましたが、やっぱり第1級の良書です。青少年にも大人にも、読んでいただきたいと推奨します。

 最後は、中杉からのつとむへのファースト・キス、幸福なまとめで終わりましたからね。めでたし、めでたし。終わりよければ、すべてよし、です。 」

 


雨宮日記 6月9日(土) 平和行進のビデオ

2018年06月09日 21時16分33秒 | 雨宮日誌


 雨宮日記 6月9日(土) 平和行進のビデオ

 ビデオチームで、今年の原水爆禁止平和行進のビデオを編集。第2弾として、5月31日の湖西・新所原の愛知県への引き継ぎ集会の < 速報版 > を作る。

 ボク自身は、今まで湖西・新所原の愛知県への引き継ぎ集会へ出たことはないので、おもしろい。楽しい場面もいっぱいあって、その一部は< 速報版 >に入れた。

 「原水爆禁止2018平和行進 愛知県への引継ぎ集会 速報版 5月31日(木) 湖西市新所原」として完成。約10分。「ピース浜松」にアップする。

     ☆

 遠くで犬の鳴く声がうるさい。最初はカエルかと思った。暑くて、毛皮をかぶった動物はたいへんだね。

 


新・本と映像の森 142 深谷かほる『夜回り猫』8コママンガ

2018年06月09日 12時09分05秒 | 本と映像の森


新・本と映像の森 142 深谷かほる『夜回り猫』8コママンガ

 8コママンガです。コミック本はモーニング,講談社。

 毎回、夜回り猫の遠藤平蔵が「泣く子は いねが~」
「むっ」
「涙のにおい…!」で始まります。

 ボクはいちばん最初に、新聞の文化欄で紹介記事を見ました。

 次にネットでマンガ単行本3冊になっているのを知りました

 昨日、ネットで「夜回り猫」のツイッターがあったので、アクセスしてすごくいいので、紹介します。

 とても暖かな涙に満ちたツイッターです。見てあげてください。
https://twitter.com/hashtag/%E5%A4%9C%E5%BB%BB%E3%82%8A%E7%8C%AB

 マンガ自体は「モアイ」「夜回り猫」で読めます。
http://www.moae.jp/comic/yomawarineco/411/1

 コミック本は買って読んだら、ここで紹介します。

 


雨宮日記 6月8日(金)の2 電子版新聞

2018年06月08日 06時52分06秒 | 雨宮日誌


 雨宮日記 6月8日(金)の2 電子版新聞

 赤旗日刊紙の電子版を7月2日から発行すると志位和夫さんの記者会見で発表した。

 それを聞いて、ひじょうに迷っている。電子版の購読料は、紙とまったく同じで毎月3497円。電子版だけにしちゃえば、切り抜きもなくなるけど。

 どっちもとるのは、金銭的にどうかな。3497円×2=6994円!

 紙をやめちゃえば奥様が「小丸」だろうし……。いや困らないのも困りますね。

 悩みますね。

 なお公明新聞はすでに、この2月くらいから発行しだしたようです。中日や朝日はどうなのかな?

 実際に紙自体の発行も配達経費もまったくかからないのに、紙と同額というのは、どうなのかな?ぼりすぎではないの?と思う。

 


雨宮日記 6月8日(金)の1 歩く夢

2018年06月08日 06時26分41秒 | 雨宮日誌


 雨宮日記 6月8日(金)の1 歩く夢

最近、あまり夢を見ない。人生的な意味ではなくて、本当の「寝ているときの夢」です。

 今日、見た夢ではボクは何人かの友だちと道を歩いている。夢では右半身のマヒは、まったくない。夢から覚めた時に、現実のボクが夢にまったく反映していないのは何故?と思った。

 雨宮家は20数年前に、松城町から十軒町へ引っ越したのだが、見る夢はずっと松城町だったみたいなものか。

 家の階段を上り下りすると「重力を感じる」のに、夢では重力を感じず歩いている。夢は願望の表れというけど。

 見たい夢を自由に見れる方法があるといいのだけれど。

 


過去現在未来のメモリーノート 16 象徴天皇制について 20180607

2018年06月08日 06時02分15秒 | 過去現在のメモノート


過去現在未来のメモリーノート 16 象徴天皇制について 20180607

 天皇制について、残念ながら大きな議論になってはいいない。本当は、憲法や人権と直接関連する重いテーマなのだが。

 天皇制の議論については
  ① 人権をまもる現在の日本社会の水準に立つ
  ② 社会科学の成果に立つ
      ③ 憲法改定を決意しない限り、いまは現憲法遵守という立場に立つ
 以上、3つの観点が必要かと思う。 

 ③については、他人にボクの立場を押しつけるつもりはない。

 来年には「代替わり」「生前譲位」が予定されている。ボクが見つけた基本文献と思われるものをあげておく。

 今年3月18日に発表された日本共産党中央委員会の「天皇の「代替わり」にともなう儀式に関する申し入れ」。他党のこのような文献を見たことは残念ながら、ない。

 国会でも本会議や予算委員会で誰かの質問とか聞いたこともない。調べたこともないが。あったらぜひ教えてください。

 論議するうえでは失することのできない文献だと思う。以下、議論のための資料として引用する。


「天皇の「代替わり」にともなう儀式に関する申し入れ
2018年3月22日 日本共産党中央委員会

 天皇の「代替わり」にともなう2019年の一連の儀式について、政府の式典準備委員会が基本方針をまとめようとしています。

 昨年、天皇退位特例法の制定を前に、衆参両院議長は、国会を構成する全ての政党会派の意見を聴取し、立法府としての対応を議論する機会をつくりました。これは、天皇退位の問題を党派的な争いにせず、できるかぎり各党の合意を得て対応をとりまとめようとする積極的なとりくみでした。

 「代替わり」にともなう儀式についても、政府が閣議決定等で一方的に決定するのではなく、国会や各党の主張・見解にも耳を傾け、できるかぎり各党間の合意を得るとともに、国民が合意できる内容にする努力がはかられるべきと考えます。

 日本共産党は、日本国憲法の全条項をまもる立場から、天皇の「代替わり」にともなう一連の儀式にあたっても、日本国憲法の原則――とくに国民主権と政教分離の原則を厳格にまもることが大切であると考え、以下の提案を行います。

 わが党の提案は、天皇制反対の立場ではなく、憲法の原則にふさわしい行事にすべきという立場からのものです。

(1)

 新たな天皇の即位にあたって、政府は1989年から90年にかけて行われた「平成の代替わり」の儀式を踏襲するとしています。ここには日本国憲法にてらして重大な問題があります。

 それは前回の儀式が、明治憲法下の絶対主義的天皇制のもとで公布された旧皇室典範と登極令を踏襲したものであったということです。

 旧皇室典範(1889年=明治22年制定)は、「践祚(せんそ)即位」の章で、「天皇崩ずるときは皇嗣(こうし)即ち践祚し、祖宗の神器を承(う)く」として、「践祚即位」と「三種の神器」の承継が一体のものとされました。

 登極令(1909年=明治42年)は、明治天皇が死去する3年前に、明治政府が天皇の「代替わり」を想定して、天皇主権と国家神道にもとづいて「践祚」(皇位継承)、「改元」、「即位礼」、「大嘗祭」など儀式のあり方を定めたものでした。

 いずれも、天皇神格化と国家神道を徹底する立場から、明治期につくられたものです。そして、いずれも、現行憲法のもとで廃止・失効しているものです。政府は、前回の「代替わり」の儀式について、「憲法の趣旨に沿い、かつ、皇室の伝統等を尊重したもの」と説明しましたが、実際に行われた儀式は、国民主権と政教分離という憲法の原則に反するものとなりました。またそれは、明治期につくられたものであり、「皇室の伝統」とも言えないものでした。

 今回の天皇の「代替わり」にさいして、このような儀式を繰り返すべきではありません。儀式のあり方を、現行憲法の精神に即して、全体として見直すべきです。

(2)

 とりわけ、前回の「代替わり」で行われた以下の国事行為や儀式は、明らかに日本国憲法の原則――国民主権と政教分離の原則に反するものであり、根本的な見直しが必要だと考えます。

〇「剣璽等承継の儀」(国事行為として行われた)は、登極令にあった「剣璽渡御(とぎょ)の儀」を、ほぼそのまま再現し、皇位のあかしとされる「三種の神器」を構成する剣・璽(勾玉)と、「国璽」・「御璽」を、新しい天皇に引き継ぐ儀式として行われました。
 「三種の神器」は、『古事記』や『日本書記』にのべられた神話で、天照大神が孫の瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)に、地上を統治せよと命じて高天原から下ろしたさいに授けたとされるものです。

 現行憲法は、天皇の地位について、「主権の存する国民の総意に基づく」としています。天皇の地位は、主権者国民の総意にもとづくものであり、「三種の神器」の「承継」をもって天皇の「代替わり」のあかしとする儀式を国事行為として行うことは、憲法の国民主権の原則と両立しません。また、きわめて宗教色の濃いこうした儀式を国事行為として行うことは、憲法の政教分離の原則とも相いれません。

 それは、日本国憲法のもとで制定された現在の皇室典範では、「天皇が崩じたときは、皇嗣が、直ちに即位する」(第4条)とだけのべられ、旧典範にあった「三種の神器」を受け継ぐことを意味する「践祚」という言葉も、「神器」という用語も、ともに削除されたことにも示されています。

「三種の神器」を、天皇家が家宝として大切にあつかい、代々受け継いでいくことを否定するものではありませんが、それは天皇家の私的行為として行うべきであり、国事行為とすべきではありません。

 前回の「剣璽等承継の儀」では、皇族の出席者は男性皇族だけとされ、新皇后を含めて、女性皇族は排除されました。こういう問題が生じたのは、登極令で「剣璽渡御の儀」の出席者を皇太子、皇太孫、親王などの皇位継承権を持つ男性皇族に限定し、それを踏襲したからにほかなりません。ここにも「剣璽等承継の儀」を国事行為とすることの矛盾、時代錯誤があらわれていることを、指摘しなければなりません。

〇「即位後朝見の儀」(国事行為として行われた)は、即位した新天皇が、即位後初めて公式に三権の長など国民を代表する人びとと会う儀式とされています。

 しかし、「朝見」とは、臣下(家来)が宮中に参上して天子に拝謁することを意味します。実際の儀式のあり方も、天皇の「お言葉」に対して、首相が、「最善の努力を尽くすことをお誓い申し上げます」と「奉答文」を読み上げるなど、憲法の国民主権の原則にそぐわない内容となりました。

 こうした儀式を国事行為として繰り返すべきではありません。

〇国事行為として行われた「即位の礼」の一連の儀式のなかでも、とくに「即位礼正殿の儀」は、大きな問題があります。

 前回の「即位礼正殿の儀」は、即位を公に宣明するとともに内外の代表が即位を祝う儀式として行われました。「神話」にもとづいてつくられた、神によって天皇の地位が与えられたことを示す「高御座」(たかみくら)と呼ばれる玉座から天皇が言葉をのべ、その下から内閣総理大臣が祝いの言葉をのべて万歳三唱が行われました。

 しかも、「即位の礼」は、徹頭徹尾、神道行事である「大嘗祭」と一体に行われました。昭和天皇の死去から1年10カ月も経ってから「即位の礼」と「大嘗祭」が続けて行われたことにも、これらが一体不可分であることが示されています。こうした時期に行われたことは、登極令で、「大嘗祭」は、秋冬の間に「即位の礼」に続けて行うという規定にのっとったものとしか説明がつきません。そのために、天皇の即位から「即位の礼」まで長い期間をあけるというきわめて不自然・不合理なものとなっているのです。

 こうした儀式は、憲法の国民主権、政教分離の原則とは両立せず、国事行為にふさわしくありません。

〇「大嘗祭」そのものについていえば、天皇が神と一体になり、そのことによって民を支配していく権威を身につける儀式として古来より位置づけられてきたものです。

 前回は、宗教上の儀式と見られることなどから「国事行為として行うことは困難」(1989年12月21日、閣議口頭了解)とはされましたが、事実上の国家的行事として多額の公費(宮廷費)がつぎ込まれました。こうしたあり方は、国民主権の原則にも、政教分離の原則にも明らかに反しています。

 天皇の「代替わり」にともなう儀式は、憲法にもとづく国民主権と政教分離の原則にかなった新しいやり方をつくりだすべきです。

(3)

 天皇の「代替わり」にともなう儀式の問題は、国家機関である天皇の即位にかかわる重要な問題であり、「国権の最高機関」としての国会を構成する全ての政党会派による十分な議論の機会がもたれるべきです。

 この点で、「平成の代替わり」と今回の「代替わり」は、条件が大きく異なっています。「平成の代替わり」の際には、昭和天皇の病状などを理由に、国会議員への説明や答弁が事実上拒否されました。その結果、国会をふくめ、「代替わり」をめぐる開かれた議論はいっさいおこなわれないまま、政府内での秘密裡の検討によって一連の儀式が決定されました。登極令にそった「剣璽等承継の儀」や「即位後朝見の儀」の内容が明らかになったのは、昭和天皇が死去した直後でした。

 今回は前回とは事情が異なり、昨年成立した天皇退位特例法の施行としておこなわれるものであり、退位・即位までには1年以上の十分な時間があり、その間、現行憲法にふさわしい天皇即位のあり方を国民的に議論できる条件があります。

 憲法にのっとった儀式はどうあるべきなのかについて、国会の全ての政党会派の意見を反映し、国民的な議論により合意を形成する努力を行うことを強く求めます。

 

天皇の「代替わり」儀式等についての衆参両院議長にたいする申し入れ

2018年3月22日 日本共産党国会議員団

 今回の天皇の「代替わり」は、昨年成立した天皇退位特例法の施行としておこなわれるものです。

 天皇退位特例法は、衆参両院議長のもとで国会を構成するすべての政党会派の代表が参加する会議での議論と意見の「とりまとめ」をふまえて、内閣が提案し国会審議を経て成立しました。

 私たちは、天皇退位の議論にあたって、現行憲法の「象徴」たる天皇の退位をはじめて立法化するものであり、広く国民的議論をふまえ、国民主権を原則とする憲法の規定に適合するものとすべきだとの考えを表明しました。

 両院議長の「とりまとめ」においても、日本国憲法を基本として、国民の理解を得てすすめることが明記されているところです。

 したがって、「代替わり」の進め方、儀式等については、内閣が一方的に決定するのではなく、国民の代表である国会の全ての政党会派の意見を反映し、国民的な議論による合意を形成して行うべきだと考えます。

なお、日本共産党は、政府に対して、天皇の「代替わり」にともなう一連の儀式に関する申し入れをおこなうこととしています。

 両院議長におかれては、「代替わり」の進め方・儀式等についての全党会派による議論の場をつくるため、ご尽力されるよう要請いたします。」

 


雨宮日記 6月7日(木) 晴れると暑い

2018年06月07日 15時29分18秒 | 雨宮日誌

 
 雨宮日記 6月7日(木) 晴れると暑い

 昨日は雨で過ごしやすかったが、今日は晴れで暑い。外へ出ることは、めったにないので「おんもへ出たいと待っている」のだが。

 「はやぶさ2」は小惑星「りゅうぐう」の近くまで来た。現在2500km地点。今月の27日に「りゅうぐう」から20km地点まで来るそうだから、あと20日。1日に124km進んでいることになる。ゆっくりですね。

 「りゅうぐう」に接触するのだから、「はやぶさ2」なんて二番せんじの名前はやめて「浦島太郎」に改名しよう。

 それにしても、どんな「りゅうぐう」の小惑星画像が見られるか楽しみです。

 


古代ブログ 61 遠州古代史 銅鐸シリーズ ⑨ 大野勝美『銅鐸の谷』1994 <20130822再録>

2018年06月07日 06時53分16秒 | 遠州古代史


古代ブログ 61 遠州古代史 銅鐸シリーズ ⑨ 大野勝美『銅鐸の谷』1994 <20130822再録>

 この本の特徴は、銅鐸の浜松の出土地をたんねんにリアルにレポートして伝えていること、全国の銅鐸出土地をめぐっていること、です。

 つまり浜松の地元の人間が事実を詳細に追っていること、そこにこの本の価値があります。

 さらにさらに小銅鐸・飾耳などにも目配りしていることです。

 テーマは「水と石と銅鐸」「銅鐸と村のまつり」ってことかなと思います。

 目次は以下のとおり。

 はじめに
 第1章  幻のコツサガヤ鐸
 第2章 消えた銅鐸の谷
 第3章 遊水池と銅鐸
 第4章 巨石の下の銅鐸
 第5章  集められた銅鐸
 第6章 飾耳・海の銅鐸・九州の銅鐸
 第7章  吊されていた小銅鐸
 第8章  絵画と文様
 第9章 銅鐸のまつり
 第10章 金色のペンダント

以下、再録。

「遠州古代史の本 大野勝美さん『銅鐸の谷』丸善名古屋出版サービスセンター
2013年08月22日 21時03分32秒 | 遠州古代史

 一度紹介したかったんですけど、「地層」の奥深くに埋もれていた本が「発掘」で出てきたので,紹介します。

 大野勝美さんはアマチュア考古学者で現在の浜松市北区三ヶ日町在住の方です。

 平成6年、1994年刊行なので、19年前ですね。

 浜松の古代史ファンでしたら、絶対おすすめの、必読文献です。というのは、旧細江町の「銅鐸の谷」で出土した銅鐸の出土地をひとつひとつ,リアルに踏査して書いているからです。

 浜松市内だけでなく、愛知県や全国の銅鐸出土地の踏査報告も魅力ですし、「銅鐸は何に、どのように使われたか」という点で、核心に迫っているとボクは思います。

 その「核心」については、少しづつ書いていきますね。

 今は、たぶん,古書店でしかないかもしれません。あるいは図書館で。」

 


戦争と平和 12 すべての主張は根拠を示すのが大事だ 米国内のオスプレイ

2018年06月06日 21時42分23秒 | 戦争と平和


戦争と平和 12 すべての主張は根拠を示すのが大事だ 米国内のオスプレイ

 すべての主張は、その根拠を示さなければ議論は空論になってしまう、ということはボクが若者の頃、まず第1に教わったことだ。

 自分の主張が正しいということを主張したいならまず証拠を提示しなければならないと、ボクは思う。

 それで、以下の Twitter を見て欲しい、

 「野垣あきこ☆杉並区議会議員補欠選挙・予定候補 @akikocurry

 みなさん、今日も1日お疲れ様でした。野垣あきこ は、オスプレイ反対の日比谷集会に参加。欠陥機のオスプレイは、米国でも5つの州でしか飛ばせないのに、日本全国で飛んでるなんて許せない~」
 「21:18 - 2018年6月5日 ・ Suginami-ku, Tokyo」

 見てのとおり「欠陥機のオスプレイは、米国でも5つの州でしか飛ばせない」と書いてあるが、初耳である。聞いたことのない主張だ。

 たぶん初耳では無くて、野田さんの空耳であると思う。

 ねんのため詳しいサイトを探すと「V-22 (航空機) 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』」があった。

 それによると、2015年現在、オスプレイのアメリカ国内配備基地は次のとおり。

海兵隊
 MAG-26:ノースカロライナ州、ニューリバー
 MAG-16:カリフォルニア州、ミラマー
 MAG-39:カリフォルニア州、キャンプ・ペンドルトン

空軍
 AETC(航空教育訓練コマンド):ニューメキシコ州、カートランド空軍基地
 AFSOC:1SOW/8SOS "Blackbirds"フロリダ州、ハールバートフィルド
 AFSOC:27SOW/20SOS "Green Hornets"ニューメキシコ州、キャノン空軍基地

ノースカロライナ州、カリフォルニア州、ニューメキシコ州、フロリダ州の4州6基地で「5州」にはならない。だが数としては、かなり近い。

 誰かがどこかで誤解したのだろうか。

 ましてや「欠陥機のオスプレイは、米国でも5つの州でしか飛ばせない」とは思えない。どやって拠点基地から移動したらいいのか?

 野垣あきこさん(杉並区議会議員補欠選挙・予定候補)は、その主張の根拠・どこに出ていたかを明らかにすることが責務であると思う。

 なお野田あきこさんの全般的正しさに疑問を呈するような主張ではないので。ただ、この1行は間違っているのではないか、と思っただけです。

 


新・本と映像の森 141 海部宣男『星めぐり歳時記 ー 宇宙吟遊 光とことば  ー』じゃくめてい出版、平成21年

2018年06月06日 04時34分02秒 | 本と映像の森


 新・本と映像の森 141 海部宣男『星めぐり歳時記 ー 宇宙吟遊 光とことば  ー』じゃくめてい出版、平成21年

 2009年、127ページ、定価本体1500円。

 天文・星と詩歌の両方を語った本です。ボクも知らない星の歌をたくさん紹介してくれて楽しい。

 いくつか紹介します。

 星合いや影どる水に人の老い  可都里(かつり)、江戸時代

 天の川苗代水にせきくだせ あまくだります神ならば神  能因法師

 流星も縄跳びすなつ子のように優しく見えて川風ぞ吹く  与謝野晶子

 ところがあいつはまん円なもんで
 リングもあれば憑きも七つもっている
 第一あんなもの生きてもいないし
 まあ行ってみろごそごそだぞ      宮沢賢治『暁穹への嫉妬』より

 7個というのは宮沢賢治さんの生きていた1930年代までの話で、現在は土星の衛星は60個を越える。不確実なものが3個ほどあるため61個までは確実か、と。

 海部さんは電波天文学者で野辺山の電波望遠鏡を作った人です。海部さんの宇宙の本はボクも何冊ももっていて、よく読みました。

 こういう体になってしまい、もう当分は、直接星を見る機会はあまりないので「天文学(天+文学)」で楽しもうかな。

 


6月6日(水)の1 水無月です

2018年06月06日 04時30分30秒 | 雨宮日誌


 6月6日(水)の1 水無月です

 今、朝4時20分、朝から雨です。目が覚めちゃったので、起きました。

 6月は旧暦では「水無月(みなづき)」です。もともと「水の月」という意味だったという説もあるようです。

もう「梅雨(つゆ)」に入ったのでしょうか。ジメジメしてイヤですね。頭の中までカビが生えそう。

 


古代ブログ 60 遠州古代史 銅鐸シリーズ ⑧ 細江町の不動平銅鐸「出土地」<再録20130831>

2018年06月05日 10時54分32秒 | 遠州古代史

古代ブログ 60 遠州古代史 銅鐸シリーズ ⑧ 細江町の不動平銅鐸「出土地」<再録20130831>


「遠州の遺跡・寺社・地名 111 北区細江町「銅鐸の谷」の不動平銅鐸「出土地」
2013年08月31日 20時56分27秒 | 遠州古代史

 写真は、銅鐸の谷の「支谷」である「不動平」谷の最上部の銅鐸出土地を台地上の道路から眺めた写真です。(現地比定は,浜松市博物館「浜松市の銅鐸」p27によります)

 出土地はすでに埋め立てられてみかん園になっています。

 『浜松市の銅鐸』では「昭和42年(1966年)」と書かれていますが、昭和42年は1967年ですので、他の文献も参照するとたぶん1967年だろうと思います。

 写真は「滝峯不動尊」と「二宮神社」のあいだ、滝宮不動尊から二宮神社までの4分の3の距離、つまり二宮神社まで4分の1の距離の北側です。

 道路のカーブミラーと「野良猫に餌を与えないで…」という警告版があります。

 この年の1月に開墾のためブルドーザーで工事中に出土しました。

 近畿式で、高さは72.3cm。さらに西から出土した近畿式の「滝峯七曲り1号鐸」(高さ68.6cm)と紋様がよく似ています。

 高さが微妙にちがうので,同じ「鋳型」ではないでしょうが、同じ「鋳造所」で作られたことは、ほぼ間違いないでしょう。

 なお、銅鐸の個々の模様まで実測したわけではないので、「実測」した論文がないかどうか、探してみますね。

   ☆

 「鋳造所」の問題については、もうすこし都田の銅鐸出土地を巡ってから、あらためて考えます。」

 


雨宮日記 6月4日(月)の2 ピース浜松に2本アップ

2018年06月04日 21時33分09秒 | 雨宮日誌


 雨宮日記 6月4日(月)の2 ピース浜松に2本アップ

 ブログ「ピース浜松 市民の平和ブログ サイトA」「ピース浜松 市民の平和ブログ サイトB」に2本作品をアップ。

 1本は資料として、「浜松基地 T-400移駐問題 「浜松市基地対策協議会代表委員会」 2018年4月26日」を浜松市のホームページにアクセスできるようにした。

 2本目は前回の続き。「ヒバクシャ国際署名をすすめる静岡県連絡会 結成総会 (3) 記念講演(2) 藤森俊希(日本被団協事務局次長)」。今回は10分分、まだ20分できただけ。

 撮影者は2人だが、こういうプロジェクターで投影する写真のあるときは画像と講演者と会場の3つのバランスに苦労する。

  ☆

 1月ごろに買ったファックス電話機のインクが見つかる。半年でインク1個くらい。しかし、インクが無くなると、FAX発信までできなくなるとは、機能の統合もひどいところと思う。

 安くするために機器の省力化をすすめたんだと思う。


雨宮日記 6月4日(月)の1 介護のケアマネさんと介護機器の担当者の方が来訪

2018年06月04日 11時57分10秒 | 雨宮日誌


 雨宮日記 6月4日(月)の1 介護のケアマネさんと介護機器の担当者の方が来訪

 午前中、介護のケアマネさんと介護機器の担当者の方が来訪。今回から「介護1」になったので、ケアマネさんの訪問も月1回になる。いままでは2月に1回でよかった。

 今日は介護機器の担当者の方もいっしょに来訪。たぶん、こちらは年に1回くらい。

 話していて、ボクが「障害者手帳」がとれるのではないか、という話になった。たぶん則子さんが市役所の「年金課」かなんかと話して、むずかしいと言われたのかも。

 又聞きでなく、直接たしかめること。ですね。

  ☆

 則子さんはちょっと風邪気味?気管支炎?お昼前に、孫のお世話にでかける。

 


古代ブログ 59 遠州古代史 銅鐸シリーズ  ⑦ 銅鐸の出土村について、芝田文雄さんの考察<20131217再録>

2018年06月04日 11時45分02秒 | 遠州古代史

古代ブログ 59 遠州古代史 銅鐸シリーズ  ⑦ 銅鐸の出土村について、芝田文雄さんの考察<20131217再録>

「遠州古代史 銅鐸の出土村について、芝田文雄さんの考察
2013年12月17日 20時52分36秒 | 遠州古代史

 天竜川平野の銅鐸出土地について、つい最近、「遠州の遺跡・寺社・地名 125 浜松・ツツミドオリ銅鐸出土地「碑」(南区安松町) 2013年11月22日 22時23分32秒 で書きました。

 もう一つ、この天竜川平野での銅鐸出土地が、JR東海道線天竜川駅のすぐ北西にありますが、この天竜川平野と都田川流域の関係についての考察を紹介します、

 むかし、手に入れた、郷土出版社の「ひくまの出版」から1979年に出版された『シリーズ遠州 1 遠江の里』(B5版、186ページ、定価2800円)の中に、考古学者の芝田文雄さんの「銅鐸の里 岡ノ平遺跡」という論考があります。

 中央図書館の郷土資料室には、たしか置いてあると思います。

 芝田さんは、都田川流域において「岡ノ平集落は、細江の銅鐸祭祀集団のうちでも中核的なものだったにちがいない」と推定し、さらに重大な事実を明らかにしています。

 それは都田川流域における銅鐸出土地が、北西から南東へのラインの上に乗っているということです。つまり都田川から北の小野銅鐸、都田川付近の船渡銅鐸、そして都田川南の「銅鐸の谷」の「悪ヶ谷」「滝峯七曲り2号」「滝峯七曲り1号」「不動平」の4鐸です。

 芝田さんは、このラインと、「岡ノ平遺跡」との微妙なズレについて書いてませんが、1979年当時、知られていた「コツサガヤ銅鐸出土伝承地」は、この岡ノ平遺跡と、現在までに発見された「穴ノ谷銅鐸」(1987年発見)、「滝峯才四郎谷銅鐸」(1989年発見)と同じラインに乗っています。

 さらに、芝田さんは、この小野銅鐸ー船渡銅鐸ー「銅鐸の谷」の「この直線をさらに10キロ南東に延長すると、浜松市地内馬込川東岸の木船(2)芳川(2)の4鐸がのってくる。これはどういうことなのだろうか。約1700年前に、山や川を越えて十数キロにおよぶ方位測定の技術があったとしか思えない。またそれまでして北西~南東の方位を選んだとすれば、それは弥生人の聖なるラインではないのか。」と書いています。

 ボクは、そのとおりだと思います。

 芝田さんは、もっとおもしろい問題について、わずか4ページの論考で指摘していますので、ぼくも、また考えたいと思います。(続く、いつかね)。」