新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

教育をどのように変えるべきか(追加小咄:医療ミスは隣りあわせ)

2012-01-10 21:40:48 | 教育

もう一つ追加で

いつも書いていますが、10年後20年後のことを考えた時、どれだけ教育が重要かと・・・。この記事は大阪だけにとどまらない。日本って教育に力を入れていない国ですよね。教育の考え方を間違っているような気がします。

まずは、こちらの記事を。

大阪市の橋下市長、教育委員会と意見交換 これまでの教育委員会のあり方を痛烈批判

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20120110-00000009-fnn-soci

フジテレビ系(FNN) 1月10日(火)19時22分配信

大阪市の橋下市長が、就任後初めて教育委員会と意見交換を行い、これまでの教育委員会のあり方を痛烈に批判した。
橋下市長が、「前市長とは、どれぐらい議論は? 1年間の実績は? 何回、直接の意見交換されたんですか?」と問うと、担当者は「1回です」と答えた
この発言に、橋下市長は「形骸化の最たるものですよ」と語った。
橋下市長は、教育基本条例案を2月の議会に提案する予定だという。

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1960年代の高度成長期に求められた人材と、これからの「情報の時代」、そしてその情報をもとに発展させる「知恵の時代」に求められている人材はなんだろうと思ったりします

恐らく大量生産・・・を人と機械で行っていた時代に、ある程度同じことができる人材がいれば経済は成り立っていたのでしょうね。もちろん、今もこれからも「人間が不要」になることはないと思います。求められる能力と人の数は減るかもしれませんが。

皆が同じことができ、同じことをやれば商品が大量に生産される。そういう時代は終わりつつあると思います。というか、終わったのでは?

 

コンピューターの発達、インターネットの発達、携帯モバイルの発達で時代は大きく変わっていますよね。

 

僕は意外とアナログ人間で(うちの診療科は教授が一番コンピューターに強いのだろうな・・・)、困ったチャンなのは「メモも取らない」「頭の中で大事な情報は記憶」というタイプのため、結構困ったことになったりします。札幌で研究していたころ、大事な情報がノートに書いて無くてよくメールで質問が来てましたw

頭の中には細かい情報があるのですけどね。

 

なんでこんな話かと言ったら、最近の研修医の先生はよく「スマートフォン」で調べたりしていますが、確かに調べればよいのですよね。細かい情報は調べればよい。おそらく重要なことは「この問題に対して、こういう情報がある。」ということを知っていること。

 

あれに関しての細かいのは忘れたけど、ガイドラインがあるから調べよう・・・とかですね。

知っていれば調べられます。短期間に。

 

子供の教育に関して今まで通りでよいとは僕は思えません。今までのものも必要なんです。基礎になるものなので。それにインターネットなどの知識は「豊富すぎる」という問題があると思います。

 

追加で必要なものは子供の興味を引き出すような、そして彼らの意見を引き出すような教育が必要だと思います。

そしてできるだけ早く「調べる癖」をつけさせること

 

答えのない(教科書にない)問題のほうが良いと思っています。

 

そしてそういう教育であれば、個人個人の個性が導き出せると思っています。興味の対象なんて一人一人違うでしょうから

 

そしてよいところをどんどん引き出していく。子供一人一人が「この分野は自分がトップ」というところを作れるようにする。アメリカ式というつもりはないです。

 

僕は今の教育システムに+αでこういうのを作りたいだけ。できれば「塾」を減らしたい。テストの成績なんて本当に大人になってからの生活には関係ないでしょうし、僕は日本の教育システム嫌いですからw (それ故、高校受験も半年間(まったく)勉強せずに受けて成績ガタ落ち(9割→8割ちょっと)でしたし、高校も全国偏差値32まで下げましたからw)

 

今でも受験勉強を最小限に澄ませてよかったと思っています。唯一の失敗は英語をきちんとやっておけばよかったということだけ(これは後悔w)

 

受験勉強のための教育システムなんてものを変えて、子供の才能を見出し、興味を見つけ出していく教育。そして最低限の基礎をきちんと教えていく教育。これで十分だと思います。

 

あとは家庭での教育。

今のままの社会システムであれば日本の教育はだめだと思います。もし、家庭での教育責任を(仕事で両親ともいないこともあるでしょうし)果たせないとしても、塾通いさせているだけで意味があるのか。塾>学校になっているとしたら「教育」を「受験勉強」と勘違いしているだけ

そしてそれであれば学校に責任を大きくかぶせたほうが良い。システムを変えてね。

その代り、医者と同じで教師が子供の一生を左右する重要な職業になるので、責任の分だけ待遇も改善する必要があると思いますし、教育者としての姿勢が間違っているような人間がいたら教育委員会などを通して辞めさせるなども必要だと思っています。

 

もっとも、その場合は待遇が改善されたら・・・・ですけど。

 

ちなみに教育委員会などに働きかけるのは保護者ですよね。保護者の代理としての教育部分も委託していることになるわけですから。その代り保護者も教育に協力的である必要もあるでしょうし、塾にかける分の金額は学校にかけるべきだと思っています。

 

医者はどうなのか…と言われると、実際のところ人命を扱うという意味で責任は大きいですし、ミスが許されるわけではないと思います。しかし、コンマ以下の確率の誤作動しか起きない安全弁を10個前後持っている「原子力発電所」ですら、こういうことが起きます。ミスが起きないわけがないのです。

それ故、医療従事者の数を増やして安全弁を高める必要がある。

 

このまま高齢者が増えて、医療の負担が大きくなれば最大限働いてもミスは増えていくでしょう

 

僕も確かに信じられないようなミスを繰り返す医師がいることを知っているので、そういう人は医者を辞めさせた方が良いと思っています。しかし、普通の医者であってもミスは0にはならないと思います

 

致命的なミスではないですけど、例えば外来でおきることです。僕が大学にいたころは週に平均40名くらいの血液疾患の患者を診ていました。新患が何人来るかで、また時間の差がありますが1時間は押してしまいます

その慌ただしい外来で「今度の外来は3週間にしましょう」と言って、薬も3週間に増やします。この時に内服薬の多い人の薬剤を一括変更で3週間にします。この時に一日おきに内服する薬や1週間に1回でよい薬が3週間になっていたらミスですよね。さすがに最近は1週間に一回でよい薬はアラームがでますが、1日おきに調整して出している薬を毎日にしたら飲みすぎということになります。

 

わかりますか。ミスと隣り合わせなんです現実的に注意していても、これだけ患者さんの数と医療従事者の数に差があったらミスなく終わらせるのは大変です。薬剤師さんや患者さんも気が付いてくれたりしますが、そういうことがあると身が引き締まる思いがしたものです。もっとも、金曜日(先週)も言われましたが、「薬の説明をこんなに細かくされたのは初めてです」・・・と、言われるくらい薬の説明をするので、変更があるのはおかしいと患者さんも気が付くらしいですけど・・・(処方箋を打ち出して、突っ込まれたりします)

ちなみに40名くらいと思う方もいるかもしれませんが、例えば「悪性リンパ腫3名」「多発性骨髄腫2名」「急性白血病1名」「貧血1名」・・・と10名から新患が来たこと(悪夢の日だったな)もあります。外来で常時見ている患者さんだって、再生不良性貧血や骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫の緩和ケアで内服治療中などの方もいます。一番楽なのは、白血病やリンパ腫の治療後で経過観察中の方が何もなさそうだというときですかね。

患者さんが死ぬ可能性が高い疾患を相手にしている分、本当は時間が欲しい。患者さんの話もゆっくり聞きたい。しかし、時間がないから省けるところを省く。何を省くかと言ったら、一番省くのはカルテの記載だったりする。必要最小限のみ記載

薬の変更がなければ、コピー&ペーストをして日数変更をします。抗癌剤などの薬剤(これはまず調整するし、出す前に確認する)を間違えたことはないですが、何か一日おきの薬を連日にしたことがあったような気がするのですが・・・覚えてないですね。すぐ気が付いたのですけど、なんだったか。当たり前のことですが、薬を出すだけでも注意が必要です。他人に影響しますので。

何をするにしてもストレスがかかりますよね・・・・。

ーーーーーーーーーーーーー閑話休題ーーーーーーーー

話がそれましたが、教育というのは本当に重要です。

僕は教育を変えなくてはならないと本当に心から思っています。大阪が教育改革をするのであれば、注意深く見ていきたいと思います。

 

いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。

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それでは、また。

 

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小沢議員の裁判始まる:内閣改造は小沢離れ

2012-01-10 19:49:36 | 複合記事

こんばんは

 

今日は昨日に比べて寒いですね。風が強いせいでしょうか。埼玉にいたころよりも、海に近いせいか風が強く、より寒く感じます。

 

今、Blogのコメントの返事を書いていて、どうでもいいことに気が付きましたが土日は僕はBlogの更新をしていませんでしたね。土曜日は書いた気がしていたのですが・・・。アップし損ねたのかな?

 

今日はニュースで話題になっていたのは日本女子サッカーの澤選手、佐々木監督の受賞の話ですね。本当におめでとうございます。そして小沢議員の裁判もニュースで流れていました。

 

土地購入資金「両親からの相続」~小沢被告

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20120110-00000020-nnn-soci

日本テレビ系(NNN) 1月10日(火)12時16分配信

 民主党元代表・小沢一郎被告が政治資金規正法違反の罪に問われている裁判で、小沢被告に対する被告人質問が10日から、東京地裁で始まった。小沢被告は、土地の購入資金4億円について「両親からの相続だ」などと説明した。

 小沢被告は、自らの資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐり、元秘書と共に収支報告書にウソの記載をした罪に問われている。被告人質問で小沢被告は「政治団体の事務処理は一切、秘書に任せていた」「私の関心は天下国家の話で、それに全力を注入している」と話した。

 また、政治団体で多数の不動産を購入していた理由については、「賃貸では政治団体から資金が流出してしまう」などと説明した。問題となった土地の購入については「購入することは了解したが、売買契約について報告を受けた記憶はない」として、銀行から融資を受けた経緯などについては、「秘書に任せていたのでわかりません」と改めて事件への関与を否定した。

 また、4億円の出所については、「多くは両親からの不動産や現金の相続によって取得した」「印税や議員報酬などもろもろのお金」と説明した。

 午後には検察官役の指定弁護士の質問が始まる。

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もろもろのお金の出所が問題がなければよいのですが、確かに4億円を銀行に預けて、それを担保に4億円融資を受ける・・・。借りるほうが損しそうな気がするのですが、僕の認識が間違っているのでしょうか。

このやり方が最終的に「もうけにつながる」のであれば、それもおかしくはないと思うのですが…

 

この裁判の流れも今日、明日の被告人質問が重要だといっていました。注目ですよね。

 

それと合わせてこんな記事も。

小沢グループ入閣見送りの方向

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20120110-00000042-jnn-pol

TBS系(JNN) 1月10日(火)18時35分配信

 野田総理が13日に行う方針を固めている内閣改造と民主党役員人事の方向性が見えてきました。今回は党内バランスには重きを置かない考えで、小沢グループからの入閣は見送る方向で調整に入りました。

 「(Q.総理が内閣改造を断行する場合は?)そのときにそうなったら対応します」(民主党 輿石東 幹事長)

 問責決議を受けた一川防衛大臣と山岡消費者担当大臣について、交代させる必要はないと主張してきた輿石幹事長ですが・・・

 「(一川氏らの)そういう問題も含めて、私たちはきちんと対処していかなければならない」(民主党 輿石東 幹事長)

 野田総理が判断すればその意向は尊重する考えを周辺に示しています。

 実は、野田総理と輿石幹事長は去年末から一川・山岡両大臣をめぐる人事について協議を重ねてきたといいます。

 輿石氏の考えは、野党の要求に応じて「更迭」の形になるのは好ましくないというものでした。そこで、輿石氏の意向に配慮し、「内閣改造」の形をとり、それに党役員人事も絡めるという方法が練られてきました。そして、野田総理は13日に内閣改造を行う意向を固め、その日の閣議への出席を閣僚にわざわざ指示しました。

 「大変大きな重要な課題を抱える国会が始まるにあたって、しっかりと心合わせをしたいという、そういう重要な閣議で」(藤村修 官房長官)

 そこで焦点となるのが、一川・山岡両大臣が所属する小沢グループの処遇です。総理周辺は一時、小沢グループからの起用も模索しましたが、当選回数など大臣の適任者が見当たらないということもあり、野田総理は今回、小沢グループから閣僚は起用しない方向で調整を始めました。さらに・・・

 「野田内閣発足の時点で小沢グループに対する配慮はすんでいる、というのが総理の認識だ」(首相周辺)

 小沢グループから起用すれば、消費税の法案提出に向けて混乱するという判断もあるとみられます。野田総理は、消費税法案を提出する3月にはさらに離党する議員が続くことも覚悟している、と総理周辺は指摘します。

 さらに、「サプライズ人事」も検討しているといいます。税と社会保障の一体改革担当、あるいは消費税引き上げと裏表で位置づけられるようになった行政改革担当大臣への大物議員の起用などとみられます。“小沢離れ”、そして“消費税シフト”が人事のキーワードとなりそうです。(10日17:34)

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どの道、もう駄目な気がするんですが…、僕が一番気になったのは「当選回数」など大臣の適任者が見当たらないというところです。

 

元来、年功序列じゃないですが・・昔から「当選回数」とかが重視されて、大臣になるのも「順番待ち」とかいうイメージがあります。

 

確かに当選回数が少ない=政治に詳しくないということになるでしょうし、行政とのつながりがなければ「同政治を進めるのか」わからないため、やれることもやれないとは思います

 

しかし、若くてやる気のある人間が前に出ていかなければ「変化」は起きないような気がします。

 

幕末とは違うと思いますが、幕末というと30歳前後の人たちが活躍していました。時代の流れ、寿命などのことを考えたとしても40前後の人が活躍するような社会のほうが良い…と思ったりします。

 

小沢議員のグループを批判するわけではないのですが、あのグループのイメージは「小沢議員の数の力」になっているイメージでしかないのですよね。僕が政治家になるなら小沢議員の下には入らないでしょうね。陳情を自分の手元に集めたときのやり方を見ていると、権力を一手に集めるタイプだと思われるし、今回の裁判を見ていても・・うまく部下を使えそうな気がしない

 

僕は葉隠武士道が好きなので、自分の考えはできるだけ自分ができなければそれを行う力のある人や、上司に訴えていくやり方をまずとっています。日本という国がそうなのかもしれませんが、変り者・・・出る杭は打たれるという気がします。

もっとも、僕はまだまだ知識や見識が足りないので、Blogを書いたり、自分の考えを影響力があるかもしれない上司に伝えるというやり方でやっております。

 

繰り返しになりますが、30代~40代が活躍するような政治になってほしいと心から思います

いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。

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