こんばんは
今日は朝は寒かったですが、日中はずいぶん暖かくなりましたね。今日は職場では調整ばかりやっておりましたが、いろいろと動きがあってよかったです。
さて、今日はこちらの記事を紹介します。
准看護師:養成廃止へ 補助金も打ち切り--知事 /神奈川
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120613-00000159-mailo-l14
毎日新聞 6月13日(水)14時43分配信
黒岩祐治知事は12日、准看護師の養成を廃止する方針を示した。県立専門学校で准看護師志望者の募集を停止するほか、医師会などが開設する県内の専門学校に出している補助金も打ち切る方向で検討する。准看護師を巡っては、教育内容が医療の専門化に対応できていないとして、国の検討会が96年に廃止方針を打ち出したが、医師会の反対で進んでいない。県は併せて看護師不足対応の代替策も検討していく。
県の検討会が11日に養成の早期停止を打ち出したことを受け、記者会見で表明した。
准看護師は都道府県が免許を与える。国家資格で取得に3~4年かかる看護師と比べ、待遇や業務範囲には差があるが、養成課程が2年と短く働きながらの資格取得が可能で、年齢層も幅広いのが特徴。県内では現在、約1万1000人(看護師は約5万1000人)が働いている。
黒岩知事は会見で、国の検討会が96年に看護師養成の一本化を提言したことに触れ、「私は一本化に反対するのは医師会の横暴だと訴えてきた。早期停止という検討会の報告は必然の流れ。今回の提言に基づき、なるべく早くやっていきたい」と話した。
10年の県の看護職員は人口10万人当たり736人と全国最下位で、県医師会は看護師不足を理由に准看護師廃止に反対している。これに対し黒岩知事は「准看護師の養成廃止で、看護師の数が減ることは有り得ない。具体策は議会で示していく」と強調した。【北川仁士】
6月13日朝刊
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この記事に関しては以前も書いた通りです。
准看護師はある意味「待遇に差がある」もののできる業務範囲は・・・現実的には差はないと思います。
Wikiより
日本には准看護師(じゅんかんごし)の免許があり、法・制度的にみた看護師との違いとしては、准看護師は知事免許であり国家免許ではないこと、看護業務を医師、歯科医師または看護師の指示を受けて行なう(保助看法第6条)ことがあるが、それ以外の職務内容等については特に看護師との違いや規制は設けられていない。そのため准看護師が看護師とほぼ同様に看護業務を行っていながら、給与等に違いが生じているという実態が知られている。
給与形態に関してはこちら
「看護師に対する准看護師の賃金割合はおおよそ80%~85%」
・勤続0年 看護師221,483円 准看護師185,268円 → 84%
・勤続5年 看護師251,263円 准看護師211,078円 → 84%
・勤続10年 看護師276,052円 准看護師231,624円 → 84%
・勤続15年 看護師305,244円 准看護師247,545円 → 81%
・勤続20年 看護師335,028円 准看護師264,724円 → 79%
・勤続25年 看護師353,313円 准看護師277,408円 → 79%
http://www.jip-grp.co.jp/tokutoku/2012/news0308126.html
准看護師の数は俗にいう7:1看護などに適応されません。それもありおそらく雇用数も制限されるのだと思いますが、7:1看護が実践できないのは患者さんの不利益になると思っています。
ペンシルヴァニア大学のAiken教授(JAMA 288 1987-93)の論文で「1人の看護師が7人以上の患者を担当すると死亡率が31%上昇する」「看護師の担当患者数が1人増えるごとに患者の死亡率は7%ずつ増加する」「患者の数が一人増えるごとに看護師の不満は23%、Burn outは15%増加する」というものがあるからです。
2010年にも同じようなことを書いていますが、准看護師の数を増やしてでも現場の看護師数を増やすべきだと思っています。
看護需給見通し:見通しが甘いから今のようになっていると思うのだが・・・
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/08/dl/s0821-4f.pdf
現場の改善策を考えていないならば、准看護師をなくすべきではないと思います。医師数も改善できないのに看護師数・准看護師数が減れば現場は崩壊するのではないでしょうか?
みなさんはどう思われますか?
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。