さて、もう一つ面白い記事を見つけました。
こちらです。
死亡前、鬼籍の親・仏ら「お迎え」…4割が体験
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120621-00000710-yom-sci
読売新聞 6月21日(木)13時14分配信
自宅でみとられた患者の約4割が、亡くなる前、すでにいない親の姿を見たと語るなど、いわゆる「お迎え」体験を持ち、それが穏やかなみとりにつながっているとの調査研究を、宮城県などで在宅医療を行っている医師らのグループがまとめた。
在宅診療を行う医師や大学研究者らが2011年、宮城県5か所と福島県1か所の診療所による訪問診療などで家族をみとった遺族1191人にアンケートした。
「患者が、他人には見えない人の存在や風景について語った。あるいは、見えている、聞こえている、感じているようだった」かを尋ねた。回答者541人のうち、226人(42%)が「経験した」と答えた。
患者が見聞きしたと語った内容は、親など「すでに死去していた人物」(51%)が最も多かった。その場にいないはずの人や仏、光などの答えもあった。
「お迎え」を体験した後、患者は死に対する不安が和らぐように見える場合が多く、本人にとって「良かった」との肯定的評価が47%と、否定的評価19%を上回った。
調査は、文部科学省の研究助成金を得て実施。「お迎え」体験は経験的にはよく語られるが、学術的な報告はきわめて珍しい。
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正直、お迎え経験はあってもなくてもよいですが、それが患者さんの安らぎにつながるのであれば何よりです。
僕はできたら患者さんが亡くなられるまでにご家族などとぎりぎりまで話ができるようにしたいと思っています。もちろん、苦しさがないように・・・。苦しさとモルヒネなどの量がトントンになるように微調整しながら。
さて、ここでは自宅で看取られた…と書かれています。自宅での看取りを推進することにつなげようとしているのかはわかりませんが、病院での死亡時はどうなのかと聞きたいですね。
別に亡くなった方や仏様が同じ場所で亡くなったわけではない(同じ人もいるとは思いますが)ので、亡くなる場所が関与するのかどうか…ということです。病院で亡くなっても同じように「お迎え体験」をするのか、しないのか。
もっと言うなら・・・病院で亡くなっても、自宅で亡くなっても安らぎは変わらないのか、それとも変わるのか。
病院で亡くなった場合と自宅で亡くなった場合にPain controlなどの医学的対応に対する満足度はどの程度違うか(病院の方が対応がいいのは当たり前なので)。
そんなことを知りたいですね。
これは客観的情報ではなくて、主観的(患者さんや家族の)情報なので同様の調査で出ると思いますし。
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。