玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

27)日本国憲法・59歳

2006年05月04日 | ピースボート世界一周

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 私は単純に「退職後の骨休みとして、今まで出来なかった長旅をやるのもいいカナ~」との気分で船に乗った。説明会の過程の中で色んな学習の場があり、興味深々であったことは確かだった。

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 そこで初期に出会ったのが「平和について」「憲法問題をどう考えるか」であった。最初の寄港地がベトナムということもあって、ベトナムを母国とする女性が、母国の紹介や未だに残るベトナム戦争の置き土産「枯れ草剤の後遺症」を報告した。

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 乗船中の記録映画監督ジャン・ユーカンマン氏は戦争当時、交換留学生として慶大付属高校に初来日していた。その折日本の憲法に憧れを感じ数回の来日や在日12年の中で、一昨年自衛隊のイラク派遣以来憲法改正論議に危機感を抱き、最新作「日本国憲法」を作った。8カ国でのインタビューをまとめた映画は洋上で公開され「特に9条は宝物であり、将来への希望が凝縮されている」とアピールした。

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 船上では「憲法を守る会」と銘打って集会が繰り返され、自分や親の戦争体験や、教え子に「祖父母から聞いた戦争体験」の作文指導など報告がなされていた。私も時々参加したが、特に若者に参加を呼びかけていた。

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 そして迎えた5月3日。考えるほどに難しい。憲法は国そのものだ。運用次第で拡大解釈もされ得る。戦争を好む個人は居まい。誰が我が子を戦争に差し出そう。戦力の放棄。これは必須事項だ。しかし今の日本周辺の動きは余りに騒がしい。企業レベルで考えるとどうだろうか?今のアメリカがそうであるように。そう考えると恐ろしい。監督の写真がなく9ヶ国語を操り世界平和を訴える鳥取大の「地球人」提唱者のキップ氏と。

 

コメント (1)
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