玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

*木の実の季節に

2011年10月17日 | 捨て猫の独り言

 あちこちで柿の実が順に色付きはじめている。近くの畑には幹は細く、大人の背丈ほどの低い柿の木につややかで大きな柿の実が数多く実っている。高くはないので梯子は不要である。このような柿の木が欲しいものだと思う。それにくらべて庭の柿の木は幹は太く、かなりの高さだから収穫に不便だ。それなりに大きな実がつくが味は今一つでよく虫にやられる。この頃は朝6時過ぎにヒヨドリやシジュウカラが来て熟した柿をつついてゆく。ささやかに全部で30個ほど実ったものを小鳥たちと半々に分けあうことにしている。

 これまでに玉川上水の桑の実、ヤマボウシの実、イチイの実、エノキの実は口に含んでみた。これら甘い実は小鳥たちの食料でもある。まもなくするとムクの木の実も色付くと聞いた。つぎはムクの実を口にしようと楽しみに待っているところだ。庭のハナミズキ、クロガネモチ、生け垣のツゲも実をつけているのをあらためて確認した。種の保存のために実をつけるのだろうか。先の秋分の頃にはマテバシイの実を拾い集めた。庭の固くて平らな縁石の上でマテバシイの実を叩いて殻をとり、さらに細かく砕いた。これで小鳥たちの餌場の出来上がりだ。一昨日始めたばかりである。小鳥たちは気付いてくれるだろうか。

 マテバシイの実はシイの実のなかでもっとも大きい。アクがないから人も食べやすいと聞いて素焼きの焙烙(ほうろく)で煎ッてみた。ドングリとはシイの実を含むクリ以外の総称だという。マテバシイはクリの味がした。今の寒露の頃になると木の実拾いはクルミとギンナンである。ギンナン拾いにはビニール手袋は必需品だ。家人は一年を通してフキノトウに始まり、ミョウガ、ツワ、ギンナンとあちこちで無料で手に入るものの収穫に忙しい。ギンナンは焙烙を使うまでもなく使用済み封筒に入れて電子レンジで加熱するのが簡単で良い。

017

 昨日の雨上がりの日曜日に玉川学園の体育祭の見学に出かけた。土曜開催の予定が翌日に延期になったのである。学園の創立者である小原国芳は鹿児島生まれ、七年制成城高等学校長を経て1929年に玉川学園を創立した。今では広大なキャンパスには幼稚園から大学院までおよそ1万人が通う。日本では珍しい4・4・4制の一貫教育が行われている。低学年は1~4年生、中学年は5~8年生、高学年は9~12年生となる。こんな幅広い年齢層の体育祭は初めて見る。幼稚園から大学2年生まで総勢4404人が人工芝のグランドに集う。とくにグランド一杯に展開される棒体操、棍棒体操、旗体操などの集団ゲームには圧倒された。

コメント
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