玉川上水の辺りでハナミズキと共に

春は花 夏ほととぎす 秋は月 冬雪さえてすずしかりけり (道元)

Loveletterをくれました?

2011年11月17日 | ねったぼのつぶやき

 前になり後になり20Kmに及ぶ長い道中、私は意を決してその人に尋ねた。「もしかして高校時代、貴方は私にラブレターを下さいました?」 その人は私をつくづくと見て「エッ? いいえ覚えていませんね」 「御免なさい。 人違いだったようですね」 と並んで歩きながら笑い合った。

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 私は高校2年の夏休みに田舎から転校してきた転入生だった。1学年3クラスしかなかった高校から都会の10クラスの進学校に転入したばかりで、緊張した日々を過ごしていた。それから程ないある日、クラスの隣りの屋上でイキナリ手紙を手渡され、ドギマギしてにべもなくお断りした。突然のことで、驚きの余りブキッチョが過ぎて以来トゲのように刺さったままだった。妙円寺参りの名簿にその方の姓?を見て、その方だったらかっての非礼を詫びようと思っていたのだった。

 その夜歩いたメンバーに倍する旧友が加わり「おやっとさぁ~ご苦労さん会」が催された。末席の方でその話がぶり返されていたので、私は割って入り「いいえ、アレは私の勘違いだったの!」と言訳をした。そこへ当の人が加わって「〇〇さんと聞いていたから解らなかったケレド、旧姓を聞いてジャッタ。ジャッタ・・・」 と又大笑いになった。それから後日談で、おはら祭りのランチタイム時(2回ももてなしを受けて感謝)、同業である私の実兄の名前をだすと、「〇〇さんなら良く知ッチョツ! 大学では2年先輩に当たり同じ県庁職員ジャッタ」と親しかったらしい。なんという縁であろうか。

コメント (1)
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