久しぶりにバス旅行に出かけた。さる会社が半額負担するお得な旅行だった。数年前まで参加していた職場の慰安旅行のような雰囲気である。コース名には「魚介類の浜焼き食べ放題・サンマの片手掴み獲り・ミカン狩り」とある。千葉館山まで片道3時間(4時間以上の人も)はチトきつい。着いた先はハルバルやってきた割には、田畑の一角に作られたプレハブ仕立ての興ざめな建物だった。軽い車酔いもあってサザエ、ホタテ、ハマグリ各2ケと野菜でもう満腹となりデザートさえ欲しくない。
満腹の後はサンマのつかみ獲り。氷水に浸かったサンマを片手でつかむ。冷水に長くは手をつけていられない。要領としては指を目一杯拡げ、シッポ付近を掴んで一気に引き上げるといいようだった。私が6匹をつかみ、合計11匹を発砲スチロールの箱に梱包してもらい、冷凍エビ一箱買い足して持ち帰る。海産物店も回ったがモハヤ買う気は起きない。ミカン狩りはくねくねと山の中腹まで行くと、木には支えきれない程に実をつけて枝がたわんでいた。その場で2個も食べられず、500円の袋に詰め放題を持帰る。ソレニシテモ〇〇放題とは何と巧妙な営業用常套句であることか。
ツアーは目的を一にする団体が、効率的な行動をとることにより割安な料金設定が可能となる。とりわけバス旅行はムダを省ける。たまの旅行となればアレもコレもと欲張りがちもなる。しかし” 団体旅行はなぁ~” の感は常につきまとう。今年は何かと多忙だった。来る年はユッタリ旅行をしたい。例えツアーでも小人数で、手間・ヒマをかけた気の利いたプランもある筈だ。アクアライン途上で立ち寄ったパーキングエリアの「海ホタル(写真)」はまるで巨大客船のようで、かつて経験した100日余の船旅が偲ばれた。