3日程前にサラリーマン川柳の大賞が発表されたことを友人のH・Pや新聞で知り、「うーん上手につくらはるなあ・・・」と感心しながら笑ってしまった。
1位 久しぶり~名がでないまま じゃあまたね
2位 クレームも社員じゃわからんパート出せ
3位 何になる? 子供の答えは正社員
4位 ときめきは四十路過ぎると不整脈
5位 指舐めてページをめくるアイバット
その年ごとに話題になったことをきっちり笑いをこめて川柳にする技はなかなか難しいと思うが、どれもすごいなあと思ってしまう。
もう随分前になるが田辺聖子さんの「川柳でんでん太鼓」という本に沢山の川柳が載っていて笑いがとまらずメモした作品がいくつかあった。
「良妻で賢母で女史で家にゐず」 「うつむいていれば勤まる公務員」 「人類は悲しからずや左派と右派」
「飲んでほし止めてもほしい酒をつぎ」など等でその中でも
「手と足をもいだ丸太にしてかへし」というのが、鶴 彬 の作として載っていたのだが、なぜか強烈に心に残っている。
近年 この方が反戦川柳作家で29歳の若さで亡くなったことなどを知った。
昭和12年暮れに特高に逮捕され、翌年昭和13年には病気で亡くなっている。もし今この方が生きておられたらどんな川柳を作っておられただろうか。社会風刺をこめながら世の人々を元気づけ、立ち上がらせて下さっているのだろうかなどとふと想像してみた。
大震災のこともあり、こんなこと書いてのん気に暮らしているようで・・・と思うと、もうブログやめようかとも思ってみたりしていたのですが。友人もあなたが元気なことを知らせてほしいからなどと言われ、書き綴っていました。そんな中でのコメントはとても励みになりました。又 気がむいた時には、いつでもどうぞお願いします。
いつも こうしていろいろ教えて頂ける事を とてもありがたく思っております。
それにしても 鶴 彬さんは小林多喜二さんを思い出させるような 正義感というか、人の心の痛みのわかる、人に対する無限の優しさを感じさせる作家でいらしたようですね。
日本中が戦争一色だった時代において ご自分の意志を貫かれたという事はとてもたいへんな事だったのかなと 戦争を知らない私自身 想像ですが思います。