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風のささやき 俳句のblog

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オリジナルの俳句を中心にご紹介しています
詩や短歌も掲載しています

誘蛾灯明るみにみな集いたく 【季語:誘蛾灯】

2024年08月17日 | 俳句:夏 人事

温泉街を訪れた時のこと
誘蛾灯に虫が集まり
その身を焼かれていました

何故に焼かれると分かって
集まるのだろうと
人の視線で思うのですが

かく言う自分たちも
明るい場所を好むことには
変わりがないのではと思います

暗い夜を洗い流してくれる朝を
待ち望むように
いつまでも闇の中で暮らすのは苦しく

それを思うと明るみに集う
虫の姿を嗤う気にはなれませんでした


ソーダ水注いだ泡のやんちゃかな 【季語:ソーダ水】

2024年08月03日 | 俳句:夏 人事

その日は暑い日だったので
喉の渇きを潤そうと
ソーダ水を買ってきました

氷を注ぎその中に
買って来たばかりのソーダ水を注ぐと
泡が弾けてグラスの表面に
小さな花火の火花が飛ぶよう

やがてその泡も勢いを失くし
静かになるのですが
新たにソーダ水を注ぐと
またはしゃぐ様に泡が弾けます

まるでやんちゃ坊主が
暴れているような騒ぎのその様子が
面白くて眺めていた
夏の午後のことでした


温泉地友と麦酒で一寝入り【季語:麦酒】

2024年07月27日 | 俳句:夏 人事

友人と少し離れた温泉に行って来ました

昔からその効能を気に入って
一年に一回ぐらいは出かけるのですが
その友人と一緒に行ったのは
随分久しぶりのことでした

到着するとまず温泉に入り
その後、寛いでいると
友人がビールを買って来てくれました

僕はその後も修行者のように
温泉に入ろうかなと思っていたのですが
目の前に差し出されたビールの誘惑には勝てず
二人で乾杯と相成りました

そうして布団を出してゴロゴロとしていたら
いつの間にか二人とも昼寝
心地の良い眠りでした


期末前睡魔の勝ちで夏布団【季語:夏布団】

2024年07月20日 | 俳句:夏 人事

期末テスト前の次男

夜遅くまで勉強を頑張っていて
えらいなと思いました
(結果が伴うかは別ですが)

時々は休みながらの勉強だったのですが

僕が見に行くと10分だけ仮眠といって横になり
それからしばらくして様子を見に行くと
本格的に眠っていました

完全に睡魔の勝ちです
本人は本当に起きようと思っていたのでしょう
夏布団の上に眠っていたので

体を動かし
夏布団を引っ張り出して
体にかけてあげました
そのまま朝までぐっすりです

睡魔には、はなかなか勝てないですよね


おかわりの冷菓せがむ子買いに出る【季語:冷菓】

2024年07月13日 | 俳句:夏 人事

相変わらず、アイスクリームが好きな子供たち
冷凍庫には小さなアイスを切らす日がないぐらいです

それが無いと買って来てとせがまれるのですが
基本は面倒なので、次回と言っているのですが
時々、他の買い物もあって、そのリクエストに応えたりすると
待っていましたとばかりに美味しそうに食べています

小さな頃は可愛い仕草で
アイスおかわりなどと頼まれると
自ら買いに出かけたものですが

今は、そんな事を言われると、わがままな奴らめと
一人気分を害したりしています


半ズボン探し朝から慌てよう【季語:半ズボン】

2024年06月22日 | 俳句:夏 人事

暑いこの時期は短いズボンをはく三男

二、三着お気に入りの物があるのですが
何時も変な所に脱ぎ散かしていたりして
洗濯がまだだったり、朝には乾いていなかったり
箪笥の何処かに紛れ込んだりと

学校に行く前になるとズボンを探して
バタバタとし始めます

毎朝のようにそんなことを繰り返すので
夜のうちに準備しておけというのですが
それもやりません

朝になると溜息をつきながら三男を急かして
駅までの道を急いでいました


毎日が冷麦異議の申し立て 【季語:冷麦】

2023年08月12日 | 俳句:夏 人事

暑い日が続くせいか
冷麦を食べる機会が増えています
僕も嫌いではないのですが
それが続きすぎると飽きます

家の者に何を食べたいか聞くと
二言目には冷麦というので
そのあまりのやる気のなさに腹を立て
違うものにしろと異議を申し立てました

作る気は満々なので
言ってくれれば良いのですが
それを考える気力もない様子

まあ確かに暑い時期
さっぱりとした物が
食べたくなりますし

ウナギなどと言われるとこちらの財布も持たないので
ある程度の冷麦続きは受け入れています


爆ぜ続け子の目焦がして花火かな 【季語:花火】

2023年08月05日 | 俳句:夏 人事

以前見た花火大会は
息もつかせぬように大玉の花火が空に上がり
最初はあまり期待していなかった子供たちも
息を呑むように空に描かれる鮮やかな色彩に
釘付けになっていました

子供の瞳にはその花火は鮮烈な印象だったのでしょうね
そうしたものに見慣れている大人でさえ
感心して夜空を見上げていたのですから

夏のこの時分になると
その時の花火大会の話しが話題に上り
あまりにも鮮烈な物をみてしまったせいか
ちょっとした花火には
心惹かれなくなっている子供たちです


波際やおしめの水着の嬉しがり 【季語:水着】

2023年07月08日 | 俳句:夏 人事

砂浜を歩いていたら
小さな女の子が二人
波打ち際で遊んでいました

近くにはお母さんもいて
姉妹の様です

一人はまだ1歳を過ぎた位でしょうか
二人で大きな声をあげながらとても楽しそう

そのうち着ていた服が濡れたようで
おしめ一丁になった女の子
いつまでも波と戯れていました


夜店の灯子供心は鎮まらず 【季語:夜店】

2022年09月03日 | 俳句:夏 人事
子供の頃に
お祭りの夜店をのぞき込んでは
気持ちを高ぶらせていました

お祭り自体が日常とは違う熱を帯びていて
その熱に自分も感染したように
お小遣いをもらって
何に使おうかと夜店を見比べていました

今考えると
随分と値段を吹っ掛けられたりしていて
ひどい話だなどと腹を立てたりもするのですが
それはそれで楽しかったので仕方がないですね

子供たちがお祭りに行くと
つまらない銃や刀を買ってきて
何なのと思ったりもするのですが
よく考えたら自分も同じようなものを
好き好んで買っていました

そんなお祭りも
しばらくは中止が続き
子供たちが楽しめる場が少なくて残念です