特に何かを思い煩っている訳ではないのですが
気が付くと溜息をついていたりします
その溜息もまるで自分の知らない暗がりから来るようで
こんな暗い場所がまだ自分の中にあるのだと
我ながら驚いたりしています
やがて冬になり
その溜息は更に深く冷たくなるのでしょうか
その溜息ではきっと凍えた手は温められません
やがて心が凍ってしまうのではと
そんな予感を感じながら冬の足音を聞きます
特に何かを思い煩っている訳ではないのですが
気が付くと溜息をついていたりします
その溜息もまるで自分の知らない暗がりから来るようで
こんな暗い場所がまだ自分の中にあるのだと
我ながら驚いたりしています
やがて冬になり
その溜息は更に深く冷たくなるのでしょうか
その溜息ではきっと凍えた手は温められません
やがて心が凍ってしまうのではと
そんな予感を感じながら冬の足音を聞きます
秋田に子供たちを迎えに行った時のこと
東京と違い北国はもう
一足先に秋の風が吹いていました
夜には虫も鳴いていて
風も少し肌寒く感じられたほどです
それに遅れてですが
東京でも随分と秋らしい日差しを感じる機会が増えました
暑いと窓を開けて寝ていたのに
今は窓を閉めて寝ています
足早な季節の移り変わりを感じています
窓を開けて昼寝をしていました
心地よく風が吹いてくるので
半分は目が覚めていたのですが
いつまでもだらだらと横になっていました
けれどさすがに夕方近くになると
風も冷たさを増して
体が冷えてくる感覚を覚えました
それでもだらだらと
布団に横になっていたのですが
ついに耐え切れずに起きだして
窓を閉めて毛布を出してくるまりました
海外から羽田に戻ってきた日のこと
空港の外にでると風が
秋を感じさせました
暑い所から戻ったので
余計にそう感じたのかも知れないのですが
空を見上げると
どこか陰のある薄墨の雲が沢山
風に流されていました
僕は爽やかな風を浴びながら
どこかざわざわと騒ぎ立てるような
雲の流れる様を眺めていました
秋の夜長
皆が寝静まった部屋で
一人、読者などをしていると
少し感傷的な気分に襲われて
もう会うこともなくなった人たちのことを
思い出したりもします
もうどうしようにもならないと分かっていも
会いたいなと思ったりして
独り言をつぶやいてみたりします
母のお墓の近くに
自転車で行く用事があり
お線香を持って
帰りがけに立ち寄りました
午後の少し遅い時間
人もほとんどいなくて
墓地は静かでした
そうして普段は子供たちを連れてくるので
ゆっくりと手を合わせることもできないのですが
今回は自分だけ
お線香を焚いて
墓碑の前で跪き手を合わせました
見上げた墓碑がどこか大きく見えて
そうしてその先の空が澄んでいて
母に手を合わせるとともに
その母が消えて行った空の果てに
幸いがあるようにと
身に沁みる風に吹かれながら
祈っていました
秋の夜は
とても静かに感じられます
子供たちも寝静まって
テレビの音を消したら途端に
静かになりました
少し寂しさを感じて
以前、子供たちが買った
砂時計をひっくり返してみました
その音もなくさらさらと落ちていく砂が
秋の夜長にはあっている気もして
3分ほど、砂が落ち切るのを眺めていたら
心も落ち着いていました
夜遅い時間を一駅歩きました
都会は賑やかですね
駅前はまだまだお店も開いていて
賑やかだったのですが
暫く行くとシャッターを閉じたお店ばかりになり
通りも闇の支配下に置かれたようでした
その中で目の中に飛び込んできた赤い十字架
街中の教会の上に建てられたもので
思いがけない物だったこともあり
心の中に強い印象を引き起こしました
暗闇とその中で標の様に輝く十字架と
教会を後ろに歩き過ぎた後も
その十字架の印象は僕の心に
残像として強く残りました
夜は随分と涼しくなってきたので
窓を閉めて寝ようとするのですが
三男が暑い、暑いと大騒ぎをするので
仕方なく、窓を開けてねます
その割にはしばらく窓を開けていると
寒くなるようで布団を被り眠っていたりします
朝になると三男と
母親が寄り添いながら寝ていたりして
だんだんと暖が恋しくなる時分ですね
秋のお彼岸に
子供たちと家でお供え物を供えたり
お線香をあげたりしました
晴れ間には
涼しく澄んだ風が吹いて
まるで、あちらの世界で
磨かれて綺麗になった魂が
その風に乗っているような
感覚を覚えました