風のささやき 俳句のblog

訪問ありがとうございます
オリジナルの俳句を中心にご紹介しています
詩や短歌も掲載しています

夏の波いつまで足を洗おうか 【季語:夏の波】

2023年07月15日 | 俳句:秋 地理

近くの海岸まで足を運びました
人出も以前よりも増えていて
僕も子供たちに交じって
サンダルを脱いで
波打ち際を歩きました

以前のようには水は冷たくはなくて
いつまでも足を水に入れたまま
立っていられそうです

僕は膝のあたりに
波が当たる深さまで歩いて行き
しばらくたったまま
波の変化や空の色合いを眺めていました

気分も良かったです


穭田や寄せるは萎靡た夕日のみ【季語:穭田(ひつじた)】

2020年10月31日 | 俳句:秋 地理

刈り取りの終わった稲に
芽が顔を出していました

数日をおいて
その穭田(ひつじた)を訪れたら
芽が随分と伸びていました

役目を終えた稲には
手をかけてくれる人はもう
誰もいないのですが
それでも伸びる芽に
力強さを感じました

そんなものを珍しく
眺めていたのは自分ひとり

僕の他には夕日だけが
うち捨てられたような穭田に
寂れた赤い色を寄せていました