大分早い時間に日が暮れて行きます
時計を見るとまだこんな時間なのにと
その空の暗さに驚かされたりします
先日もバスで帰ってくる時に
冬の夕暮れの暗い感じに
心が重く感じられました
空には濃い墨で一筆に描いたような
真っ直ぐで黒い雲の群れ
その色合いには体が凍え
身震いを一つ感じるほどでした
大分早い時間に日が暮れて行きます
時計を見るとまだこんな時間なのにと
その空の暗さに驚かされたりします
先日もバスで帰ってくる時に
冬の夕暮れの暗い感じに
心が重く感じられました
空には濃い墨で一筆に描いたような
真っ直ぐで黒い雲の群れ
その色合いには体が凍え
身震いを一つ感じるほどでした
冬になったというのに
半そで、半ズボンで学校に行っていた三男
まわりが心配して上着を着ろと言うのですが
大丈夫、暑いからと言うことを聞きません
その日の朝は天気予報でも
随分と冷え込みますとの話し
三男にも着込むように注意をしたのですが
結局、いつものように強気で外に出ました
念のための薄手のジャンバーを持たせていたのですが
外に出るなり寒いといって
あっさりとそのジャンパーを来ました
根性無しめと思いつつも確かに
元気な子供も寒いと思わせるような
冷たい風吹く朝のことでした
その日は随分と強い風が吹いていました
それでも天気は良く
雲一つない空がありました
昼前に出かける用事があったので
上着を着て歩いたのですが
木から離れた色とりどりの枯葉が
その風に忙しそうに
道路を行き来しています
ちょうど横断歩道を渡ろうと信号待ちをしている
また強い風が吹いてきて
道路の枯葉が勢いよく空に舞い上がりました
大きな手が枯葉をつかんで
空から一挙に落としたような
なかなか見事な光景でした
そうしてそこに一台の車が
突っ込んでいきました
どんな光景が見えたのだろうと
ちょっと運転を変わりたい気分でいたのですが
そうして枯葉は風に舞い上げられたり
叩きつけられたりしながら
何処かへと運ばれていきました
風に舞う枯葉
道を掃除している人にも出会うので
一部は焼却炉にまわるのでしょうが
ほとんどは風に吹かれていなくなり
知らぬ間に消えてゆきます
そんな行方知らずの枯葉にも似て
僕の書いた詩も一度手を離れれば何処かへと
枯葉に重なります
一度ぐらいは人の手に
拾い上げてもらえれば嬉しいのですが
それは贅沢な希望なのでしょう
枯葉に自分の詩を見るようで
風に吹かれて道の上を転げる
その行方を目で追ってしまいます
職場の側で工事が続いてます
大きなビルを建てるらしく
背の高いクレーン車やらが運び込まれて
見ていてもなかなか壮大な眺めです
その物音もつい最近までは
うるさい位に耳にまとわりついてきたのですが
寒くなって来てからは
どこか物静かで力なく聞こえます
今までの元気はどうしたんだと
ちょっとハッパをかけたいぐらいです
冬場の外での作業は身に沁みますものね
何となく気持ちも分かり
その重機の姿に合わせるように
僕も身を縮こまらせます
「笑い転げる」
本当に、笑い転げるとはこのことだ
布団の上で、大笑いして腹を押さえて
転げまわっている三男
夜遅くなって、余計に興奮して面白くなったらしい
何一つ、僕には面白く感じられない
兄の言葉に、笑いが止まらない
そのうち、見ている僕まで、笑いが伝染する
笑いをこらえて止められず、涙が出てくる
子供は良く笑う、人は笑うことが好きだ
けれど人に毒づく嗤いは
紙やすりで削られたように胸がひりつくから
止めておこう
時として嫌なことばかり
笑い顔を、忘れてしまうこともあるけれど
しおれた顔にも、やがて花咲くような
笑顔を取り戻せるから
笑ってみせよう、力なくでも、鏡の前でも
笑いは消えて行く、カワセミの一瞬の
羽ばたきのような、採光を残して
笑いと笑いとで、継がれる生活の断片は
だから、全体を見れば、輝いて見えるのかも知れない
良く笑う子供よ、今のうちにたっぷりと
素直に笑うことを、身につけておくと良い
君の中に深く笑いを根付かせよ
最後には笑い飛ばすこと、知っていると強い
色々と助言が好きな人がいます
人の事は冷静にみられるので良く分かるのか
色々と助言をくれるのですが
実際その人が言うほど立派な行いをしているかと言うと
必ずしもそうは感じられずに
人の事をとやかく言う前に
自分の襟元を正せばいいのにと思います
その助言も心には届かずに
単なる暇つぶしなのではと疑ってしまいます
助言をくれるのであれば
親身になって
その人自身も努力した上で
言葉をかけて欲しいものです
先日、秋田に出かけた時のこと
車で走っていたら
幾つかの家の軒先に柿が干されていました
東京ではなかなか見かけない代物
昔ながらの風景に
少し心が温まる思いでした
干し柿を作るには
大変な手間がかかるもの
子供のころ田舎の祖母が
皮をむいたりする姿を見て
大変だなと思っていたのですが
その手間をかけても
それを食べたいと待っている人がいるので
頑張ることができたのでしょう
きっと軒先に並んでいた干し柿も
それを楽しみ待つ人がいるのでしょう
一目見て丁寧な仕事で美味しそうでした