「雪の午後に」
降る雪は街を静かにする
静かな街はどこか正しい
人の暮らしがあるようだ
普段僕らが如何に
雑音をぶつけ合っているか
雑音にひしゃげているのか
反省させられる
「雪の午後に」
降る雪は街を静かにする
静かな街はどこか正しい
人の暮らしがあるようだ
普段僕らが如何に
雑音をぶつけ合っているか
雑音にひしゃげているのか
反省させられる
花粉症の症状全開です
電車の中でマスクをしている人たちをみて
自分はまだ大丈夫と優越感に浸っていたのですが
ちょっとしたタイミングの違いだけでした
けれど花粉症はかかっている人も多く
その苦しさを分かち合い
それで気持ちが晴れることも多いのですが
胸の中で蠢き
ちょっとしたことに反応して
痛くなったり痒くなったりする心は
なかなか共有できるものではありません
人それぞれに独自の感覚がきっとあって
そのニュアンスを感じて欲しくて
花粉症のように大雑把に
同じ症状だからとまとめられるものでは無いようです
誰かに分かってもらえる訳ではないと
何となく分かっているのに
それでも期待してしまう
その心持が自分を苦しくするのでしょうね
嫌がる三男を捕まえて
その頬に口づけをしました
上の子供たちは大きくなりすぎて
そんなことをする気分にもならないのですが
三男は背が小さいので
ついつい赤ちゃんのように扱って
怒られています
冬の間は冷たかった頬も
春の足音を聞いたせいか
少し温もりもあり
柔らかさも増したようでした
「雪のお昼に」
傘を忘れたと
家に帰って来た次男の
頭にはもう溶けた雪の水玉
乾燥機で乾かしたばかりの
バスタオルで体を拭いて
炬燵の中に、頭から突っ込んだ
人に必要な熱を
奪われたらきっとこうなる
しばらくは炬燵の中でじっと動かなかった
次男
やがて、体の中に、また熱が起きたのだろう
冬眠から目覚めた、寝ぼけ眼の
熊のようにのっそりと
「お昼ごはんは」と
腹を空かせて、僕の側に来た
大切な人の所へ急ごうと
少し焦る僕の心を察するように
春の強い風が吹いて
背中を押してくれました
ペダルをこぐ足も少し軽くなった気がして
その人の所へと逸る心も
落ち着きを取り戻していました
今年の立春はだらけて何も準備をしなかったのですが
子供たちから、恵方巻を食べたかったと
怒られたりしました
その夜は、眠ってしまった三男の横で
パソコンを見ながらワインを飲みました
三男は疲れたのか、軽い乾いた鼾をかいていて
その夜の酒の肴でした
「雪の朝に」
天気予報の雪のマークは
気持ち重くする印
いつから雪のマークを
不吉なものとして
感じるようになった
僕だろう
三男は小学生
昨夜、雪のマークに興奮をして
飛び起きると早速
雪降る中に飛び出していった
明日はもう少し
良い自分になっていられればと
思うことが多いのですが
朝起きるとやはりいつもの
パッとしない自分で
がっかりするということを何度も
繰り返してきたような気がします
きっとまったく新しい自分に
生まれ変わる朝はないのかも知れませんが
少しは目覚めを充実感を持って
迎えられる自分になれればなと思います
受験のシーズン
受験生を持つ親御さんは
色々と気を使いますね
我が家でも次男は中学を受験しました
兄弟が騒ぐので
家では勉強できないと
図書館に通って勉強をしていました
自分が小学生の頃は受験などと言う考えが
頭をよぎったことも無かったのですが
親は公立で良いよと言い
塾通いを始めた次男を
どうせ途中で止めるだろうと見ていたのですが
結局、受験まで来ました
子供には受験勉強をしていれば
何をしても良いものではないと伝えています
受験勉強を通じて、人としても立派になれ
と理想論を述べているのですが
余計なお世話でした
受験が終わったら自由に遊ぼうと伝えました
「雪の朝に」
さっきまで歯医者で
大きく開けていた口を
今は意固地になったように
閉じる
外に一歩出たら
寒さが身に沁みる
「口を大きく開けて」と
言われても絶対に開けない