歩いていたら薄い紅の
百日紅が咲いていました
夏の終わりの頃
ふと顔を撫ぜる風に
秋の気配を感じました
けれどその心地よい風も
ものうく感じられました
胸のなかで潰れた
一つの小さな夢
それが現実であることを
また胸に覚えて
何かが弾けたような
百日紅の花に
夢の残骸を見るようでした
歩いていたら薄い紅の
百日紅が咲いていました
夏の終わりの頃
ふと顔を撫ぜる風に
秋の気配を感じました
けれどその心地よい風も
ものうく感じられました
胸のなかで潰れた
一つの小さな夢
それが現実であることを
また胸に覚えて
何かが弾けたような
百日紅の花に
夢の残骸を見るようでした