風のささやき 俳句のblog

訪問ありがとうございます
オリジナルの俳句を中心にご紹介しています
詩や短歌も掲載しています

縄を飛び春に踊るや若き足 【季語:春】

2018年04月28日 | 俳句:春 時候
公園の側を通ったら
子供たちが縄跳びをして遊んでいました

暖かい日だったからでしょうか
男の子は半ズボンを
女の子はスカートを履いています

縄跳び自身はまだ練習の途中のようで
お世辞にも上手いとは言えず
縄を飛ぶリズムも不規則です

それでも子供たちはいつまでも
遊びを止めません
まるで春を迎えるために
熱心に踊っているようにも見え
おもわずこちらも微笑んでしまいました

破れ傘騒ぐ子濡らす春の雨 【季語:春の雨】

2018年04月21日 | 俳句:春 天文
春の柔らかな雨が降っていました
学校帰りなのでしょうか
ランドセルをしょった男の子たちが
ふざけ合いながら道を歩いてきました

その内の一人の男の子の傘は骨が折れて
半分破れた状態です
きっと悪戯をして壊してしまったのでしょう

それでも諦め悪く
破れた傘をかざしていたのですが
雨はお構いなしにその肩を濡らし

男の子は「冷てえ」と笑いながら
僕の横を通り過ぎていきました

子猫から奪う遊惰や花吹雪 【季語:花吹雪】

2018年04月14日 | 俳句:春 植物

満開の桜が
強い風に花びらを散らしました
止むことのない花吹雪のようです

寝そべっていた子猫も
体を起こしました

忙しそうに頭を振って
手を差し出して
花びらをつかもうとするのですが
到底つかめる訳もなく

疲れを知らない子猫は
しばらくその遊びに夢中になっていました


鼻先は土筆の中の子猫かな 【季語:土筆】

2018年04月07日 | 俳句:春 植物
先日秋田に出かけた際
田んぼの合間を歩いていたら
これでもかというぐらいに沢山の土筆が
顔を出していました

とある農家などでは
丸鋸がついた機械で
土筆を刈っていました

東京から訪れた僕などは
「すごいたくさんの土筆」と喜んでいたのですが
農家の方には作物を栽培するのに邪魔な
雑草に他ならないのでしょう

地元で僕と一緒に喜んでいたのは子猫
土筆の合間に顔を埋めて
春の気配を嗅ぎまわっているようでした