風のささやき 俳句のblog

訪問ありがとうございます
オリジナルの俳句を中心にご紹介しています
詩や短歌も掲載しています

招きたし芽ばり柳の祓いかな 【季語:芽ばり柳】

2019年02月23日 | 俳句:春 植物
川原ではまだうすら寒い大地をよそに
柳が一足早く柔らかい芽をつけていました

それが風に吹かれるとゆっくりと揺れ
まるで神主さんが大麻(おおあさ)を振って
お祓いの儀式をしているかのようです

どこかに残っている冬の欠片を
すっかりと祓い
まだ目覚めぬ大地に
春を招き入れようとしているのでしょうか

そんな大変な役割を与えられた
柳はどこか誇らしげで
風吹くたびに芽吹いた枝を揺らしていました

コメントを投稿