風のささやき 俳句のblog

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電飾をまとう輝き冬木立 【季語:冬木立】

2020年12月04日 | 俳句:冬 植物
クリスマスを控え
街はすっかりとその装いに姿を変えています

夜になるときれいなイルミネーションも輝き
幻想的なその彩りには
この年になっても
心惹かれるものがあります

けれどちょっと迷惑気味なのが
電球を飾られた街路樹たち

僕らの勝手なお祭り気分に付き合わされて
光ることを強要されています

きっと迷惑な話なのだろうなと推測するのですが
もしかすると生い茂っていた葉を散らし寒いところ
電球の温もりが実は心地よいのかも知れませんが

ボトボトと雪薙ぎ落とす残りの葉そんな無慈悲に無用の様に 【短歌】

2020年12月02日 | 短歌
とある雪が降った夜でした
まだ残っていた葉っぱを

その少し重たい雪が
ボトボトと薙ぎ落としていました

まるで一生懸命に残っている葉っぱを
無用の長物だとでも言うように

その白く無表情な雪の
何の躊躇も無い無慈悲な様に
少し腹が立つような気分を覚えていました

もっとも僕の知っている東京の雪は
あまり積もることもなく
物珍しく時として
子供たちには喜ばれるもの

ほんとうの雪の表情を
僕が知らないだけなのだろうなと思っていました