自転車で走っていたら
海と川が入り混じる河口に
人が沢山いるので
何だろうと思ってみると
潮干狩りでした
まだ福岡に来たばかりの頃
こんな所で、潮干狩りができるのかと
少し驚きました
家からはさほど離れていない
それなりの町中なので
まるで潮干狩りなど
想像もしていなかったのですが
きっと楽しい季節のイベントなのでしょうね
大人も子供も熱中しているようでした
その後、スーパーに寄ったら
アサリが随分と安く
もしかしたら自分たちで取って来たのではと
そんなつまらないことを考えました
自転車で走っていたら
海と川が入り混じる河口に
人が沢山いるので
何だろうと思ってみると
潮干狩りでした
まだ福岡に来たばかりの頃
こんな所で、潮干狩りができるのかと
少し驚きました
家からはさほど離れていない
それなりの町中なので
まるで潮干狩りなど
想像もしていなかったのですが
きっと楽しい季節のイベントなのでしょうね
大人も子供も熱中しているようでした
その後、スーパーに寄ったら
アサリが随分と安く
もしかしたら自分たちで取って来たのではと
そんなつまらないことを考えました
「寂しい解体」
夜にひそかに
人は寂しく解体される
無防備な溜息を一つ
それから体を束ねていた
自分なりの正義の糸を引き抜くと
床の上で手足はバラバラに解けて
もう体に力をこめて保つ必要もない
1LDKの暗い部屋は
その隠し場所
座りの悪い首を食卓におく
カーテンを開けた部屋を
ピンクの満月がのぞいている
その月影に照らされた
頭の蓋を外せば
今日も雑多な映像が
どこをどうつなげれば
僕の記憶になるのか定かではなくて
せめてもの目印に一本の赤い薔薇でも
飾っておけば良かった
夜更けになっても耳に繰り返す
話していたい人たちの声
蚊の羽音のように煩いだけの言葉が
飛び回って眠れない
それは僕の独り言なのか
脳を蝕む誰かの声なのか
知らぬうちに僕も
蛇のように赤い舌を伸ばして
毒のある言葉を
街に吐きつけてはいないだろうか
夜の風は街角中の吐息を
かき集めたように湿っている
涙の塩辛さも少し混じっている
水気を失って干からびた心はもう用なしで
滑り落ちて行くダストシュートの
底のないチューブ
爪を立てる痛みでその落下止めよと
心だけが騒いでいるけれど
鉄の重い蓋は閉じられた
もう明かりも見えない
ただ滑り落ちて行くだけだ
諦めにまぶたを重く閉ざす
それが毎日の僕の眠り
朝に起きてバラバラの体
慌てて組み上げれば昨日とは違う
馴染まぬ体で
ぎこちなく動き出す僕だ
人の幸いを素直に祈ることができる人
どうすればそうなれるのだろうと
その心持の正しさ、強さの訳を知りたくなります
親になって子供ができて
子供の幸せを願ったりもするようになり
ようやく少しだけ
その気持ちにも触れることが
できるようになった気もするのですが
まだまだです
人生修業が依然として足りないようです