何年も前のことだが、「海老様参る」こんなせりふをどこかで目にした。
それはかつて海老様だった父君へのファンの言葉だった。
参る、参りました、マイルはいろいろに使われる。
親にはファンの憧れの言葉であったが、子は威張って殴られぼやく言葉に。
さんざん持ち上げておいて、いきなり突き落とす。
三文芝居に似た筋書きを仕立て育ててドカンとやる。
この手は、囲碁で、相手の石を大きくしてから殺せという、あのやり口にどこか似ている。
図られとるのに気付かんのがボンボンのアカンとこや、と言われても仕方なかろう。