鉄道線路の脇に、夏には涼しい木陰になる、静かな道があった。
ゆっくり歩いても1~2分で通り過ぎるほどの短さだが、そこを歩くと心が休まるのだった。
暑い夏が過ぎ、遅めの紅葉の季節に行ってみるとあの並木がない。
背丈を詰められ、大枝をもぎ取られた木が、これだけ残したぞと申し訳ふうに何本か、寂しげに立っているだけ。
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落ち葉を踏んで歩くことのできた道は、これから舗装されるところ。
ふだんはほとんど車が通ることもなさそうな道だったが、舗装されて通りやすくなれば、抜け道を選んで走る車がすぐに増えるだろう。
エコ、エコと唱えながらの景気対策、失業対策。
排気ガス製造機をわざわざ呼び込んでくる、これが多分、環境整備と名のついた公共事業。